作文の書き方87 話に重みを与えるために【前フリ】と【後フリ】を書こう!イキナリ本題から始めるな!

 

今日のポイント
イキナリ本題を言うと【重み】がなくなる。
【前フリ】と【後フリ】、お忘れなく!

 

「本を出すので、
藤本先生、原稿を見てください」

そんな依頼を頂く機会、
けっこう増えてきました。

作文教室ゆうに通っていた方で
「本の出版が決まりました!」
という方もいらっしゃり、
とてもありがたい限りです。

 

 

原稿修正の依頼を頂くと、
実はとてもウキウキした気分になります。

 

他の人の書いた原稿に
修正を施す。

よりその人の真意が伝わりやすくする。

 

こういう作業、
私、大好きだからです。

ゴールデンウィーク前半、
お客さんから依頼を受けた原稿修正作業に
家にこもりつつ取り組んでいました。

 

家で映画を観たり、
ダラダラしたりするよりも、
こっちのほうが楽しいのです。

 

 

 

 

さて、いま多くの方の原稿を見ていて
気づいた点があります。

 

どの方の原稿も、
「内容」がすごくいいんです。

 

大変勉強になります。

 

 

でも。

せっかくいい内容なのに
その重要性がイマイチ伝わっていないのです。

 

 

なぜでしょうか?

 

 

読んでいて【あること】に気づきました。

 

 

 

せっかくいいことを書いていても、
イマイチ【重み】が伝わってこない。

 

 

こんな文章に共通する点は、
イキナリ【本題】に入っている、
ということでした。

 

 

これ、意外と多くの人がやってしまっている
ミスです。

 

 

多くの人がやってしまいがちな失敗が
イキナリ【本題】に入る、というものなのです。

 

 

そう、自分の伝えたいこと、
書きたいことをイキナリ冒頭に書いてしまうんです。

 

でも、これをやってしまうと
読み手にイマイチ【重み】が伝わりません。

 

例で示してみましょう。

たとえば、こんな主張をするとしましょう。

「社会人になってからも学ぶことが大事です」

すごく正論です。

人によってはイキナリ
この文章からはじめてしまうことがあります。

社会人になってからも学ぶことが大事です。
なぜなら、社会に出てからが本当の勉強の
始まりだからです。

 

どうです、
【重み】がありますか?

 

 

…あんまり【重み】がないですよね。
説得力もないですし、
【ありがたみ】も無いです。

 

 

「どっかで聞いたことがあるなあ」という
印象になってしまいます。

 

 

 

では、どう書けばいいんでしょう?

 

 

大事なこと・重要なことを言う場合、
まずは【前フリ】が必要なんです。

 

【前フリ】とは、
「いまから大事なことをいいますよ」
と予め読み手に提示することです。

 

テレビ番組も、よく【前フリ】を行っています。

 

「CM後、あの大物芸能人の素顔が明らかに!」

テレビ番組ではこういうナレーションが
よく入りますね。

 

これも【前フリ】です。

 

また、こういう【前フリ】もありますね。

「番組後半に重大発表!」

こういうセリフをはじめにしておくと、
読み手(テレビだと視聴者)は
「なんだろう?」
と興味を掻き立てられます。

 

【前フリ】の特徴は、
「重要なことをこの後伝える」と
先に言ってしまうことです。

 

【前フリ】することで、
「大したことない」情報も、
「すごく大事な情報だ!」と思ってもらえるように
なるのです。

 

 

例えば、
先程の文章に【前フリ】をしましょう。

 

私はこれまで、早稲田大学と
早稲田の大学院で
6年以上にわたって、
勉強を続けてきました。

土日も図書館にこもり、
ひたすら本を読んできました。

そんな風にずっと勉強してきた私ですが、
高校教員になってから、
痛いほど実感した事があります。

それは凄くシンプルなことですが、
仕事で結果を出すために
必要なことです。

 

私はこのルールを実践したことで、
独立して自分の会社を持つことができました。

そのルール。
知りたくないですか?

 

どうぞ、他の方に見られないよう、
部屋のカーテンを閉めてください。

あなたの後ろに覗き込んで来る人がいないか
一度確認してみてください。

 

…大丈夫でしたか?
それでは、いよいよお伝えします。

 

私があなたにお伝えしたいルールは
たった1つ。

それは
【社会人になってからも学ぶこと】
の大事さです。

人によっては
「え、そんなこと、当然だよ!」
と言うかもしれません。

でも、意外にこのことが出来ていない人、
たくさんいるのです。

いまゴールデンウィーク期間ですが、
本当に学んでいる人は
この期間に行われる研修に参加しています。

また、私の知っているある方は
社会人になってから、
孫子の兵法を学び始めた人がいます。

孫子の兵法が
現在の企業経営にもつながっていることを
実感しているのです。

だからこそ、
私は申し上げたいのです。

【社会人になってからも学ぶこと】。
これこそがあなたを支えてくれる手助けになる、と。

 

 

 

…いかがでしょうか?

シンプルな内容でも、
【前フリ】があるだけで
ぐっと【重要そう】に聞こえたはずです。

 

(私がこんな文章ばっかり書いているわけではないので、
念のため)

 

実は先程の文章では
【前フリ】以外にも
もう一つ取り組んでいることがあります。

 

それが【後フリ】です。

 

【後フリ】とは
【前フリ】近いことを、
大事なことを言った後に再度伝えることです。

「さっき私が言った情報が
いかに大事な情報だったか」

これを再び述べることが【後フリ】なのです。

 

そう、【前フリ】のあとで大事な情報を言い、
最後に【後フリ】で締めるのです。

 

つまり、本題の内容を言った後、
改めて
【その内容がいかに重要か】を
繰り返し説明するのです。

 

【後フリ】とは、要はダメ押しです。

 

良いブログの文章では
だいたい【前フリ】と【後フリ】を
行っています。

 

 

ブログに書く内容なんて、
だいたい「どっかで聞いたような内容」しか
書けないんです。

 

これだけ情報が溢れていたら
なおさらです。

 

 

それでも重要な情報のように見せるためには、
【前フリ】を念入りにした後、
【後フリ】で重要性を伝え直すことが必要なのです。

 

 

人によっては

「私の言う内容、すごく大事なことを言っているのに
なぜかスルーされる」

という悩みを持つ方もいらっしゃるはずです。

 

私の知り合いにもいます。

 

スルーされる人って、
だいたいは【前フリ】が下手なんです。

【前フリ】が下手な上に、
【後フリ】もやらないので
聞いた人が「ふ〜ん」と流してしまうのです。

 

 

実にもったいないのです!

 

 

だからこそ、
まずあなたが文章を書く際、
【前フリ】と【後フリ】を
忘れずに行なうようにしてください。

 

 

【前フリ】と【後フリ】を行なうだけで
「話の重み」が大きく変わってきます。

 

内容は大したこと無くても、
【すごく大事な情報だ】と相手に思ってもらえるのです。

 

 

もちろん、文章を書くときだけでなく、
話すときにも使えるテクニックです。

 

さっそく今日から
【前フリ】や【後フリ】、使ってみてください。

 

最後に、
【前フリ】を意識して書いた文章を
紹介しますね!

 

ではまた!

今日の晩御飯は、
とびきりオシャレにしたい。

でも、外食はいつも混んでいるし、
敷居が高い。

どうしたらいいんだろう、
お金もそんなにかけたくないし。

そんなあなたに朗報です。
ごく簡単、しかもごく安価に、
晩御飯をオシャレにする方法があるのです。

その方法、特別にお教えします。
それが【出前のピザ】を取るということです。

まず、電話で出前のピザを頼みましょう。

待っている間、
部屋にキャンドルを灯し、
ワイングラスに赤ワインを入れるのです。

うっとりしている間に
ピザが到着します。

開けると、ホカホカの湯気が
キャンドルの光に浮かび上がります。

そう、わざわざお店に行かなくても、
ちょっと工夫をするだけで
リッチな気分を味わえるのです。

単なる出前のピザも、
こういう工夫をすると
輝きを増すのです。

今晩のディナーを、ちょっとオシャレにしたい。
そんな時、
出前のピザというのはいかがでしょうか?


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