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メール敬語は「拝む理論」で一発クリア!
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こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。
あなたは新入社員から、
こんなセリフを聞いたこと、ありませんか?
「部長は今日、出勤しておられますか」
この言い方、
はたして正しいでしょうか、
間違いでしょうか。
どうだと思いますか?
正解は
「間違い」です。
でも、なぜ間違いなのか
説明できますでしょうか?
…なんとなく
「違う気がする」
というレベルの返答ですよね。
日本語の敬語って、難しいんです。
ではどうやって敬語を使えば良いのでしょうか?
このことをテーマに、
11/4、イベントを行ないました。
【スピード敬語法〜もう一度学び直す、敬語の技術〜】
というイベントです。
敬語を基礎から学ぶという
1時間半の講義になりました。
冒頭の説明に戻ります。
「部長は今日、出勤しておられますか」
という言い方で間違っているのは
「しておられますか」
の部分です。
なぜダメかというと、
「おられる」という言い方は
「謙譲語」だからです。
☆「謙譲語」の詳しい解説はこちらをご覧ください↓
「謙譲語」というのは、
自分の動作に用いるものです。
「部長は今日、出勤しておられますか」
という言い方は、
「部長」という、
「目上」の人の動作に謙譲語の「おられる」を使っている点で
間違いなのです。
いかがでしょう。
なぜダメか、「なんとなく」
わかりましたね。
講座では「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などを
基礎からお伝えしました。
また、「どのようにしたら敬語の使い方が分かるか」も
図でお示ししました!
◆スピード敬語法
この講座のポイントは
「スピード敬語法」です。
さきほどの「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などを
学ぶだけでなく、
「どうすればラクに早く敬語を使えるか」
をテーマに裏ワザもお伝えしています。
その方法の1つが
「拝む理論」(おがむ理論)です。
何かというと、
メールの返信をする際の
敬語のポイントをまとめたものです。
メールの返信をするとき、
「どう書いたら良いのだろうか…」
と途方に暮れることがあります。
「メール、読ませていただきました」
で正しいのか、
「メール、お読みしました」
と書けば良いのか。
迷ってしまいます。
そんな時に使えるのが
「拝む理論」です 。
「拝む理論」とはは
メールの最初に意識的に
「拝」の文字を使うと、
メールが引き締まって見えるという方法なのです。
先程は「メール読ませていただきました」でいいのかどうか
悩んでいましたが、
「拝む理論」を使うと一発で解決します。
「拝む理論」を使うと、
【メール、拝受しました】
と表すことができます。
これだけで、
敬語がピシッと決まるのです。
おまけに、「拝む理論」は汎用性が広いです。
・(相手への返信で)メッセージ、拝受しました。
・(相手への返信で)メール、拝見しました。
・(相手の文章を読んだら)報告書、拝読しました。
・(意見を聞いたら)ご意見、拝聴しました。
・(プレゼントをもらったら)プレゼント、拝領しました。
いろんなものに
「拝◯する」「拝◯しました」
と使うと、それだけで敬語が成立するのです。
おまけに、「拝」を使っていると
かなりレベルの高い敬語を使っているように見えます。
それ以外のところで「微妙な敬語」を使っていても、
大目に見てもらえるのです。
ただし、「拝む理論」には唯一
注意すべき点があります。
それは
「拝見しました」はOKですが、
「拝見いたしました」はNGだという点です。
何故かと言うと、
「拝見しました」ですでに敬語です(尊敬語)。
そこに「いたします」という敬語を使うと
「二重敬語」になってしまうからです。
敬語を過剰に使うと
かえって「バカにしている」ようになってしまいます。
だからこそ、
「拝見いたしました」はNGとなるのです。
こういったちょっとしたポイントもお伝えする講座となりました!
◆受講者の声
受講者の方からも、
「参考になるところが多く、
大変良かったです」
という感想をいただくことができました!
お越し下さり、
大変にありがとうございます!!!
ではまた!
☆上司・お客様からモテる敬語術の基本は
こちらもお読みください。
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