大阪観光中!
こんにちは、
文章アドバイザーの
藤本研一です。
いま、実家の関西まで
妻を連れて帰省中です。
帰省がてら大阪の街を観光してきました。
大阪の街をじっくり回るのは
実に2年振り。
札幌と違って猛烈な暑さ。
夏に帰るもんじゃないな、と思いました。
大阪では大阪城を周りました。
大都市・大阪の中心部に大阪城があります。
広い空間の中にそびえ立つ大阪城。
天守閣からの高さは
50m。
周囲にはあまり高い建物もないため
見晴らしもいいです。
その後は
あべのハルカス(300m)や
梅田スカイビル(179m)を回りました。
なんか展望スポットばかりを回ったようですが、
実際その通りです。
久々に来た大阪は活気がありました。
札幌以上です。
しかし、恐ろしく汚かったです。
歩きタバコ者ばかりです(特に通天閣あたり)。
札幌以上です。
外国人観光客の数も、
圧倒的に増えています。
大阪城に来る韓国人観光客
特に気になったのが大阪城です。
大阪城では
日本語表記下に
いくつもの言語で
説明がかかれていました。
日本語表記の直下には
何語で説明文が書かれているか
ご存知ですか?
それがハングル(韓国語)なのです。
私、思うんですが韓国の人が
「一番行かない方がいい関西の観光スポット」って
大阪城だと思うんです。
なぜか?
大阪城には豊臣秀吉の生涯がまとめられた
コーナーがあります。
豊臣秀吉の生き様がまとめられています。
勘 の良い人は気づくかもしれませんが、
豊臣秀吉の「汚点」も描かれているわけです。
それが「朝鮮出兵」です。
朝鮮半島に2度にわたる
厳然たる「侵略行為」です。
大阪城で描かれた朝鮮半島の説明にも
そのように書かれていました。
大阪城を訪れた韓国人観光客は
どんな気持ちで見ているんだろう。
そう感じました。
実際、
大阪城には韓国人観光客が
たくさん来ていました。
彼らは一体、
どんな気持ちで
「朝鮮出兵」の記載を見るのでしょうか???
日本文化を知るための大阪城。逆効果になってません?
韓国人観光客がわざわざ大阪城に行くのは、
大阪で「日本の文化」「日本の歴史」を
実際に見ることができる場所であるからでしょう。
城郭建築を見たり、
実物の刀剣や鎧を目にしたりすることが
できるからです。
ただなんとなく
「日本の歴史や文化を見たい!」
というノリで大阪城に行くわけです。
ですが…。
韓国人が、
すごくイヤな記憶を思い出して帰っていく。
そんな人も少なくないように思うのです。
だからといって
大阪城の展示から「朝鮮侵略」の記載を
削ったほうがいいとは思いません。
歴史的事実を学ぶのは必要だからです。
問題なのは
純粋に「楽しそう」「面白そう」と
大阪城に来た韓国人観光客が、
「やはり日本は嫌だ!」
的な感覚で大阪城を後にしないようにしたい、
ということなのです。
いったい、どう解決を付けたらいいかわかりませんが、
ちょっと気になりました。
もっと追加説明が必要!
私がこう感じた背景には、
秀吉の人生をまとめたコーナーに、
「朝鮮出兵に反対者がいた」ということや
「若い頃の秀吉は征服した武将の家臣を
自分の部下として召し抱えた」事実をはしょっていることが
あります。
よくある秀吉観に、次のものがあります。
「若い頃の秀吉はヒューマニティのある
優しい人物だったが、
晩年は血も涙もない独裁者に成り果てた」
この説明、必ずしもすべて正しいわけではないのですが、
こういう追加説明が大阪城にも書かれているといいと思います。
追記されていたら、
うっかり大阪城に来てしまった韓国人観光客も
すこしは納得できるのではないでしょうか。
この問題は
「説明不足」ということと、
「誰に向けての記述か」を考えていなかったことが
原因なのです。
なぜかと言えば
秀吉の生涯のコーナーは
日本語の説明をただ韓国語・英語・中国語などに
翻訳し直しているだけだったからです。
それだけだと、
当然読んだ人には「しこり」を感じる人も
いるでしょう。
また現在の日本で
「朝鮮出兵は秀吉の汚点だよね」
と思っている人も多いという事実を
追記しておくだけでもよいでしょう。
この追記を見ることで、
大阪城にやってきた韓国人観光客の
嫌な感情を、少しは静められるからです。
文章を書くとき、
特に外国人が読む文章を書くとき、
日本語にはない「追加説明」をすべきことも
多いのです。
私が常々言っている
「読み手は誰か」を
きっちりと考え、文章に活かすことが
必要になるわけです。
あなたが文章を書く時も
参考になれば。
ではまた!
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