佐藤優『日露外交』に学ぶ、「細かいところへの着目」の大事さ

暇な時間、どう過ごしてますか?

 

 

こんにちは、
作文アドバイザーの
藤本研一です。

 

今週は特に
大きな研修もありません。

 

先週が研修ラッシュだったので、
ちょっとゆったり過ごせています。

 

 

空いた時間がある分、
空き時間を利用して
じっくり勉強しています。

 

 

私のように
「講師」業をやっている人間にとっては
「暇な時間」をどう活用するかが勝負です。

 

意味なく遊んでしまうと、
時間の「浪費」にしかなりません。

 

読書なり研修なり勉強会なりに
参加すると、

使った時間が「投資」になります。

 

「投資」になるとはどういうことかというと、
次の自分の講座・企画に
役立てることができるということです。

 

それに、
365日毎日書いている
この作文教室ゆうブログにも
ネタを書くことができますし。

 

今週は勉強に取り組んでいきたいと
思っています。

 

ロシア語を勉強してから、ロシアが気になるようになった

 

先日、
私がロシア語を勉強していることを
書きました。

 

 

ロシア語を勉強しだすと、
しぜんにロシアのことが気になりだしました。

 

本屋でも、
「ロシア」と名のつく本を
自然と手に取ってしまいます。

 

そんなわけで
こんな本を買ってきました↓

 

 

 

佐藤優さんの書いた
『日露外交』です。

 

いまは作家として
驚くほど多くの媒体に
連載を持っている
佐藤優さん。

 

【月曜】発行の週刊誌だけで
6本
連載があるんです・・・。

(信じられない・・・)

 

データ元↓

 

 

 

「作家」となった佐藤優さんですが、
もともと仕事で取り組んでいたのは
外交でした。

 

外務省の分析官として
対ロシア外交の最前線で
活躍していたのです。

 

インテリジェンスの重要性

 

 

佐藤優さんは
著書の中で
「インテリジェンス」
の重要性を主張します。

 

インテリジェンスとは、
要するに
諜報活動です。

 

外交などの際に
「相手」はどんな考えをしているのか、
何をしようとしているのか、
徹底的に分析するのです。

 

『日露外交』に学ぶ、インテリジェンスの奥深さ。

 

本書『日露外交』は、
佐藤優さんが2010年代に
書いてきたロシア論を
一通りまとめてみたような本です。

 

 

本書を読んでいて思うのは、
「インテリジェンス」の世界の
奥深さです。

 

例えば。

 

本書62ページの見出しに
「ジョークには部分的真理が含まれている」
とあります。

 

プーチン大統領が
安倍首相と2013年9月10日に
行った階段の際の話です。

なお、これは
世耕弘成(せこうひろしげ)
内閣官房副長官の発言としての
紹介です。

 

 

プーチン大統領から

『五輪招致に関して、
少し心配をしているのは、
ロシアの柔道家が
東京五輪では金メダルを獲得することが
難しくなるのではないか。
審判は客観的なものであることを
期待する』という話があった。

これはジョークとして。
安倍首相がそれに対して

『20年、柔道の決勝戦は
日露になるのではないか。
公平な審判をさせるように心がける』
という少しジョークの応酬があった」と述べた。
(62-63ページ)

 

これをもとに
佐藤優さんはこうまとめます。

 

ロシアには
「ジョークには部分的真理が
含まれている」ということわざがある。

プーチン大統領の発言は
「北方領土交渉をめぐる
歴史的、法的議論についても
審判は客観的になりましょう」
というメッセージだ。

プーチン大統領は何度も、
「引き分け」による北方領土問題の
解決について言及している。

法律論議を脇に置いて、
「引き分け」の中身について
政治的な話をするタイミングに
きていると思う。(63ページ)

 

「ジョーク」といった
細かいところにこそ、
ホンネや意図がふくまれているのです。

 

細かいところへの着目こそ、
「インテリジェンス」の基本なのだな〜と思います。

 

文章を書くときにも、細かいところへの着目が必要だ

 

細かいところへの着目というのは、
文章を書く際にも当てはまります。

 

 

例えば、
先輩から食事をごちそうになったとしましょう。

 

 

あなたはメールにこう書きました。

 

「昨日はごちそうさまでした」

 

何の気なしに
このメールを書きました。

 

 

ですが、
後日、先輩に怒られるかもしれません。

 

それは
「昨日だけ」ごちそうになった、
という意味とも取れるからです。

 

 

昨日「は」という言い方が、
相手に誤解を与えるのです。

 

文章も、
細かいところへの配慮が必要です。

 

特に日本語の
「助詞」「助動詞」には
相手のホンネが出やすい場所ですし、
誤解もしやすいところなのです。

 

 

自分の書く文章。

「細かい」部分を、
実は見られているかもしれません。

 

 

逆に言えば、
「細かい部分」に気づける力こそ、

相手が何を考えているか、
相手は何を求めているかを知る
「インテリジェンス」の力でもあるのです。

 

 

・・・「細かい部分」への配慮、
意識していきたいですね!

 

 

ではまた!


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