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大学院進学に使える制度はある。でも・・・。
「会社にキャリアアップ休暇制度はあるらしいけど、誰もそんなの使っていない…」
職場によっては福利厚生の一環でいろんな制度が用意されていることがあります。
なかには大学/大学院進学のために1年間休職できる「キャリアアップ休暇」(教育訓練休暇)制度など、大学院進学に役立てられる制度もしばしばあります。
(教育訓練休暇について、こちらでも解説しています↓)
フレックスタイム制の活用やフルリモートでの勤務制度も、通学時間捻出に役立ちますよね。
ですが。
意外とこの手の制度、「存在はしているけど使っている人がいない」事が多いです。
(フレックスタイムやフルリモートは使い易いにしても、キャリアアップ休暇は誰も使っていないケースも多いかもしれません)
あなたの職場でも、そんな声を耳にしたことはありませんか?
実際、私が高校教員をしていたとき、福利厚生についての説明をされた記憶がありますが、実際「ほとんど使っていない制度」も多くありました。
そのため、「会社にキャリアアップ休暇制度はあるらしいけど、誰もそんなの使っていない…」ということも多いと思います。
こういうとき、いざ自分が使おうとすると気が引けてしまうことはないでしょうか?
「上司に言いにくい・・・」
「周囲の目が気になる・・・」
「前例がないといって怒られそう・・・」
こういう「遠慮」が発生します。
ですけど、せっかく制度があるのに誰も使わないのは、非常にもったいないことです。
むしろ最初に一歩を踏み出すことができる人こそ、職場にとっても社会にとっても大きな存在意義を持ちます。
あなたが「パイオニア」として制度を利用することは、自分自身のキャリアアップに直結するだけでなく、あとに続く後輩たちの道を切り拓くことにもつながります。

例えば男性の育休制度も、最初に申請をする人がいるからこそ後の人が使いやすくなってきました。
(まだまだ申請しづらい職場もあるかもしれませんが・・・)
本記事では「制度利用は後輩のためでもある」という視点から、キャリアアップ休暇などの仕組みをどう考え、どう使いこなすべきかを掘り下げていきます。
制度は「使う」ことで意味がある!
まず大切なのは、「制度がある」事が大事なのではなく、「制度を使う」ことで意味が生じるということです。
企業が制度を設けるのは、人材の成長や定着を意識しているからです。
表向きには「ほとんど利用者がいない制度」でも、存在している以上、会社は少なくとも「必要とされるかもしれない」と考えて設計しています。
あなたも転職/就職の際に「福利厚生」に注目をなさったかもしれませんが、福利厚生の制度が充実している職場に心惹かれるのが人情というもの。
制度を整えるのは人材確保/人材定着のため欠かせないのです。

会社側がせっかく制度を導入しているなら、それを使わない理由はないのです。
たとえ誰も使っていなかったとしても、あなたが一番手として使うことが、次に続く人の心理的ハードルを下げ、やがて「普通に使える制度」へ変える働きをするわけです。
「パイオニア」が持つ意義
とはいえ、会社で初めて制度を使うということは、勇気が要るものです。
前例がないからこそ、上司や同僚から理解を得るために説明したり、調整したりする必要が出てきます。
ですが、それこそがキャリアアップの本質でもあります。
大学院進学に挑戦する人は、研究でも仕事でも「誰もやっていない道を切り拓く」姿勢が求められます。
修士論文を書くのも、「誰もやっていない研究を行う」事が求められています。
だからこそ、「誰もやっていないけど使う」姿勢は研究にも通じるのです。
制度利用の先駆者になることは、研究やキャリア形成に必要なパイオニア精神のトレーニングであるといえるでしょう。

大学院の面接入試の際にも「会社ではじめに制度を使う予定です」「そのために準備・交渉を行ってきました」ということは積極性を伝えるアピール材料にもなるのです。
実際にある制度の例
調べてみると、各企業や自治体には意外とさまざまな制度が存在しています。
- 学費補助制度:大学院や資格取得のための費用を一部負担してくれる制度。CNS(専門看護師)取得のための進学の場合に学費を全額出している病院もあります。
- 留学支援制度:かつてはバブル期に盛んでした。海外でのMBA留学支援が用意されていた企業もあります。
- 組織推薦/組織派遣制度:特定の大学院に社員を推薦する仕組みです。場合によっては「派遣」という形を取り、「大学院への通学を職務とカウントする」ケースもあります(例:北海道庁の職員派遣制度など)。
- 社内研修連動型の学び直し支援:教育訓練給付金と組み合わせて利用できるケースもあります。
当然、「ほとんど使われていない」ものもあるかもしれませんが、調べてみると使えるものはあれこれ見つかるかもしれません。
これらの制度は、誰かが声をあげて利用したり、新たに要望したりすることで形を変えながら今に続いています。
制度がない場合、職場に「こういう制度を作ってもらえませんか」と提案していくことも不可能ではありません。

「誰も使っていない制度」をどう動かすか?
実際に制度を使いたいと思ったとき、次のステップを踏むと前に進みやすくなるかもしれません。
- 調査する
就業規則や社内ポータルなどを見て、進学に使用できそうな制度がないか調べてみましょう。総務・人事に直接問い合わせるのも有効です。 - 事例を探す
同僚や先輩などが制度を使った事例がないか調べてみましょう。仮に自社にいない場合であっても他社の活用例を紹介すれば説得材料になることもあります。 - 会社にとってのメリットを示す
「自分が学ぶことで業務にどう還元できるか」を具体的に伝えることが重要です。 - 小さな交渉から始める
キャリアアップ休暇など長期に渡る制度を求めるのではなく、まずは短期間の研修や部分的な学費補助などから交渉してみるのも良いかもしれません。
制度利用がもたらす「波及効果」
あなたが制度を利用することは、自己実現にとどまりません。
「自分も挑戦してみようかな」と同僚への刺激になることもあります。
また、スキルを高めたあなたが新しい知見を持ち帰ることで、業務効率向上や新規事業立案につなげられるかもしれません。
会社への貢献につながるのです。
さらには制度が実際に利用されることで制度が維持され、さらに改善・拡充される可能性もあります。
つまり、制度を使うことは「自分のため」であると同時に「組織のため」「会社のため」でもあるのです。

もし会社が応援してくれないなら
もちろん、中には制度を用意していない、あるいはあっても形骸化している会社もあります。
その場合の選択肢は大きく2つです。
- 見切りをつけて転職する
キャリアアップを支援しない会社は、長期的に見て人材育成に消極的である可能性が高いです。
そんな会社、見切りをつけて転職してしまっても良いのではないか、と私は思います。
キャリアアップ支援に積極的な職場を探していくことに注力するのもありかもしれません。 - 自ら提案して制度をつくる
上司や人事に「こういう仕組みがあれば会社の利益にもなる」と提案してみるのもありです。
現在、社会人の学び直しである「リスキリング」が国の方針として推進されているからこそ、制度創設の追い風はあります。
どちらを選ぶにせよ、「自分のキャリアアップを止めない」という思いが重要になります。
大学院進学と制度利用の親和性
特に大学院進学を考えている人にとって、職場が用意している制度を利用することは極めて有効です。
- 休暇制度を使って授業や研究に集中できる!
- 学費補助制度を活用すれば経済的負担が減る!
- 組織推薦制度なら入試のプロセスが簡略化される場合もある!
このようなメリットが実際に存在しています。
なお、一部の大学院(小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻なども入ります)でも、組織推薦の仕組みが導入されています。
その場合、入試プロセスが簡素化されているだけでなく、会社からの支援を得られるかどうかが合否を左右するケースすらあります。
(小樽商科大学大学院は特にそうです)

パイオニア精神は学びの原点
最後に強調したいのは、「制度利用のパイオニア精神」はそのまま学びや研究の姿勢にも直結するということです。
大学院での研究は、まだ誰もやっていないテーマを自分の手で切り拓いていく営みです。
新しい制度を利用し、環境を整えることに挑む姿勢は、その後の研究活動や社会での活躍にも必ず生きて来るはずです!
ぜひパイオニア精神を発揮し、大学院進学の夢を実現し、キャリアアップしていきましょう!!!

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「会社にキャリアアップ休暇制度はあるけど誰も使っていない…」そんな声を聞くことがあります。制度は使ってこそ意味があります。前例がなくても一歩踏み出すことで、自分のキャリアアップにつながり、後輩の道も拓けます。制度利用は自分のためであり、組織のためでもあるのです。道なき道を切り開くパイオニア精神は研究にも仕事にも通じていきますよ!