自分でやるとノウハウ・知識が残る。専門家任せにせず、自分でやってみよう!

summary

先日、自分で経営する法人の定款変更のため法務局へ行ってきました。司法書士さんに任すと早いですが、手数料がかかる上、自分にノウハウ・知識が残らないというデメリットがあります。なので、面倒くさがらず専門家に任せず自分で手続きを行い、知識やスキルを身につけるのも大事ですよ!学びは実践の中にあります!

法務局へ!法人の定款変更手続きに行ってきました!

先日、株式会社の定款変更のため、法務局に行ってきました。

札幌市法務局はJR札幌駅北口の駅前にあり、うちの教室からも近い場所。


実は今、ICTやChatGPT操作に関しての教育訓練に関わる事業の準備を進めています。

この事業を行うには法人の定款内の「事業内容」の部分を見直す必要が出てきたためです。

司法書士さんにお願いすれば手間は省けるのですが、今回はあえて自分でやることを選びました。

定款変更、想像以上にお金がかかる?

法人を運営する場合、法人には「公的」な側面があるので法務局などへの手続きが必要になります。

今回の定款変更もその手続の一つ。

しかもこれ、手続きするだけでお金がかかります。

なんと手続費用として3万円(収入印紙3万円分)が必要になります。

単に定款に項目を追加するだけで3万円…。

意外と金額がかかることに驚きました。

これ、法人登記をコロコロと変えられると信用問題にもなるので、あえて簡単に変更できないようにしているのでしょうね…。

こちらも支払って無事申請終了です。

なぜ自分でやるのか?アウトソーシングの功罪

さて、私は2016年に高校教員を辞めて独立をしました。

それ以来、いろんな手続きがありましたが、基本的には自分でやってきました。

独立時の「開業届」提出のほか、Webサイトの構築、補助金申請の手続き、法人化手続きなど、基本的には自分ひとりで行ってきたのです。

そもそも私はこうした手続きはなるべく自分でやりたい派です。

本を読んだり、行政機関に直接聞いたりすればたいていの内容は1人でできてしまうからです。


もちろん、行政書士さん・司法書士さんなどの専門家に頼むほうが早くて確実なのですが、その場合それなりの手数料がかかってしまいます。

何より重要なことは、専門家に任せると自分にノウハウが残らないこと

自分でやれば手続方法などを学ぶことができますが、専門家に任せてしまうとどうやって手続きをしたかサッパリわからないまま、となってしまいます。

私から見ると、せっかく学習する機会があったのにそれをフイにしてしまったように見えるのです。

専門家に任せると、逆に支配される…。

場合によっては専門家に逆に「支配される」ことになります。

実際、私の周りの経営者を見ていると「Webサイト作成を格安で業者に任せたつもりが、なんだかんだと業者から追加費用を毎回請求されるだけでなく、サイト運営のやり方やデータ管理まで先方が握っているので業者を全く変えられない…」という人が時折います。

専門家であるWeb業者がその会社のサイトデータをすべて握っているので、うかつに業者変更ができないのです。

(データが人質のようになってしまいます)

さらにはその会社においてWeb管理の仕方を知っているのがその業者だけのため、社内の誰もWebサイト更新ができない状態になってしまいます。

結果、同じ専門家にお金をずっと支払い続けるようになるだけでなく、社内でWeb管理を行うことすらもできなくなってしまいます。

このように、専門家になんでもかんでも任せてしまうと危険、ということですね。

アウトソーシングの危険性

専門家に何かを依頼するなど、社外に業務を委託することをアウトソーシングと言っています。

アウトソーシングをすると、コスト削減になる部分や業務効率化が可能になる部分があります。

ですが、アウトソーシングをすると自社にスキルが残らなくなるのも事実。

これはビジネスの現場でもよくある話です。

例えば、かつて自動車製造大手のフォード社は車体のボディ部分の生産を外注していました。

コストを下げるため、長期間において価格を定めて生産をする契約を結んでいました。

ですが、環境の変化により当初予定より低コストで製造ができるようになりました

それでも契約がある関係上、その外注先に業務を依頼する必要があります。

しかも製造ノウハウなどをアウトソーシング先が深めていった結果、フォード社自身で製造することができなくなってしまったのです。

自社で製造できないため、契約を理由に価格が高いその会社に外注を任せ続けないといけないという不自由な状況…。

フォード社は結局このアウトソーシング契約が重荷となり、結果的にその会社を買収せざるを得なくなったというエピソードがあります。

これはまさに、アウトソーシングによって自社にスキルが残らなくなる危険性を示しています。

自分でやることの価値は、税務や経営にも通じる

これは私のような「ひとり社長」の運営においても同じことが言えます。

法人設立の手続きや補助金申請の手続きなどを専門家に依頼すると早く結果を得られるのですが、自分にノウハウ・スキルが残りません。

それより、若干苦労してでも自分で勉強しながら手続きをすると、自分の中にノウハウ・スキルを残すこともできるのです。

「自分でやるか、人に任せるか」

私は創業以来9年間、会社の業務をほとんど一人でこなしてきました

毎回の講義のほか、事務作業、経理、お客様対応、ブログ運営など、全部自分でやっています。

「外注すれば楽になるのに」と言われることもありますが、自分の手でやることで業務全体の流れや本質が見えてくるという実感があります。

…ただこれ、私自身があれこれやり方を調べて自分でやるのが好きだから、というところも大きいですね…。

実際、自分でやると手間も時間もかかるので「専門家に任せてしまったほうが楽」というところも大きいです。

自社で人を雇って業務を依頼する、という方向性もありますが、その場合 逆に人件費などがかさんでしまうことになります。

自分でやるか、他人に任せるか…。

これは経営をやっていくうえでの大きな課題ですね…。

ただ、せっかくなので「若干面倒だけど、自分でやってみる」ことで自分にノウハウが蓄積されるところがあるように感じます。

まとめ!「自分でやる」ことが自分の力になる

今回の定款変更を通じて改めて感じたのは、手続き一つとっても学びがあるということです。


誰かに頼めば早いです。
ですが、自分でやることで、その分だけ知識とスキルを得ることができます

キャリアップのためにフリーランスや独立開業を目指す方は、ぜひ「どこまで自分でやるのか」を一度考えてみてください。


可能なら、手間を惜しまず、自分の力でやってみることが未来の大きな武器になりますよ!

(ただ、時間が限られている場合は別です。
 特に大学院受験などは締切があるため、うちの塾など専門機関のアドバイスを受けたほうが順調に進むことも多いです!)

 

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