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受験本番シーズン到来!
1月です。
社会人の方にとって、大学院受験のシーズンが到来しました!
今の時期、ラストスパートをかけて取り組んでいる方も大勢いらっしゃることと思います。
応援しています!!!
この時期、多くの受験生の方が筆記試験対策だけでなく、書類提出や面接試験に向けた準備に力を入れています。
提出すべき書類のうち、「志望理由書」に記載する志望理由の掘り下げは大学院受験において重要な鍵を握る部分となっています。
志望理由が面接の成否を分ける、と言っても過言ではありません。
(もちろん研究計画も重要ですが、それ以上重要なのが志望理由です)
この記事では、志望理由を深掘りするポイントをお伝えします!
面接試験での志望理由の重要
面接試験の本質を理解するには、中谷彰宏さんの名著『面接の達人』を読むことをおすすめします。
『面接の達人』はもう20年以上にわたっての面接試験対策の定番書となっています。
中谷さんは〈面接でのすべての質問は志望理由の言い換えに過ぎない〉といっています。
つまり、自己PRや進学理由などの質問も最終的には「なぜこの大学院で学びたいのか」という志望理由に帰結するのです。
このように、志望理由は受験生自身をアピールする上での中心的な軸となります。
ですが多くの受験生が、ありきたりな理由に終始してしまい、自分だけのエピソードを掘り下げられていないことが多いのです。
他者との差別化を図るための志望理由
たとえば、次のような志望理由を見てみましょう。
- 地域貢献につながる研究をしたい
- 専門看護師として患者と病院に貢献したい
- MBAホルダーとして日本の経済を良くしたい
これらは一見立派ですが、他の受験生も同じような内容を語る可能性が高いです。
なので、面接官に強い印象を与えることが難しくなってしまいます。
これらの回答は「なぜ自分がこれをやりたいのか?」という問いに対する答えとしては十分ではないのです。
それは他の受験生でも全く同じことをいうことができてしまうからです。
そうではなく、自分しか語れないエピソードや動機を伝えることが重要です。
志望理由を掘り下げる2つのポイント
ではここから自分しか語れないエピソードを語るためのポイントを2つにわけてお伝えします!
1. 自分の経験に基づく理由を語る
志望理由を作成する際、自分自身の経験を振り返ることが第一歩です。
そのとき、他の人が言いそうなことではなく「自分の人生に直結している理由」を伝えるのが重要です。
私の友人の例を挙げます。
私には札幌で読書会を長年開催しているIさんという友人がいます。
Iさんがなぜ読書会をしているかというと、Iさんが「本に救われた経験」を持つから行っているそうです。
以前Iさんが人生で悩んだとき、1冊の本によって前向きになれたといいます。
だからこそ読書会を通じ、自分と同じような経験を他の人にも提供したいという理由から活動を続けているそうです。
この話を聞いて、Iさんが読書会をやっている理由が深く納得できました。
でも、もしIさんが「いま若者の本離れが増えているからそれを改善したい」「本の魅力を周りに伝えたい」と語っていたらどうでしょうか?
これだと、Iさん以外の人でも言えてしまいます。
このIさんの事例から言えるのは、自分の経験に根ざした理由を語る大事さです。
できれば「自分の人生が変わった」「こういう悩みをこの経験で乗り越えた」という内容を伝えるのが一番です。
自分の人生経験に関わる内容を引き出すと説得力のある志望理由を作ることができます。
Iさんのように、志望理由には自分だけが持つエピソードを考えてみましょう。
たとえば、観光分野の研究をしたい受験生の方でしたら単に「観光が好きだからもっと大学院で研究したい」と述べるのではなく、観光が自分にとってどのような意味を持つのかを語ることが大切です。
例えば私が観光分野の大学院を志望する場合、自分が観光(旅行)によって救われた経験を志望理由に書くと思います。
私は前職の高校教員時代、精神的に追い詰められていた時期が長くありました。
そんなとき「どこでもいいから遠くに行きたい…」と考え、あてもなく札幌から網走行きのバスに飛び乗りました。
ちょうど冬の時期であり、網走の海に広がる流氷を見ていると「もう少しだけ職場で頑張ろうかな…」と感じたのを覚えています。
流氷の壮大さに心あらわれる思いがしたのです。
だからこそ、旅がもたらすケア(癒やし)の効果について自分自身が実感しています。
このような「旅行で癒され、救われた経験」を軸に志望理由を組み立てると、自分ならではの説得力が生まれるのです。
2. 心の動きを言語化する
志望理由を深掘りするには、自分の心が大きく動いた瞬間を思い出し、それを言語化する努力が必要です。
たとえば、あなたが看護師でしたら看護師として患者さんに感謝された経験を思い起こし言語化してみるのがおすすめです。
(反対に、患者さんを救えなかった悔しい思い出を言語化するのも方向性としてありえます)
このような心の動き・心のモヤモヤを言葉にしようと努力する。
それが自分だけの志望理由につながっていきます。
志望理由を強化する練習方
志望理由を考える際、ぜひ自分が過去に経験した「心の動き」に焦点を当ててみましょう。
この「心の動き」を具体的に言語化するよう意識していきましょう!
以下の手順で練習してみてください。
- 大きな決断をした経験を書き出す
志望分野に関係する出来事をリストアップし、なぜその決断をしたのかを振り返ります。 - 心が動いた瞬間を掘り下げる
その出来事の中で、自分が最も強く心を動かされた瞬間を具体的に書き出します。 - なぜその経験が今の志望理由につながるのかを説明する
経験から得た学びや感情を整理し、それがなぜ大学院進学につながるのかを考えます。
志望理由を深めることで得られる効果!
自分を深掘りした志望理由を作成することで、面接官に強い印象を与えることができます。
また、志望理由を明確にする過程で、自分自身の目標や進路がよりクリアになります。
その結果、面接だけでなく、入学後の学びにも大きなプラスとなるはずです!
まとめ!自分だけの志望理由づくりの全力を!
大学院受験の面接で重要なのは、自分だけの志望理由を語ることです。
自分の経験を振り返り、心の動きを言語化し、他者と差別化できる内容を考えることで、説得力のある志望理由を作成できます。
この記事で紹介した方法を活用して、ぜひ自分自身を深掘りした志望理由を作り上げてください。
応援していますね!
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大学院受験シーズン到来!
面接で差をつけるためには、自分の経験に基づいた動機を深く掘り下げ、心が動いた瞬間を言語化することが重要です。
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