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締切時期、あと少しの頑張りを形にするには?
直前期の追い込みは、多くの人にとって避けられない試練です。
特に試験直前や論文提出期限が迫る時期には、「もう少し頑張れば結果が出そうだけど、なかなかその余裕がない…」と感じることがあるかも知れません。
そんな時に役立つのが「缶詰(カンヅメ)」という方法です。
缶詰とは、外界から自分を切り離し、一つの作業に集中するために特定の場所にこもることを指します。
これは、作家が原稿の締め切りを前にホテルなどに「缶詰」にされていたエピソードからも見られる習慣です。
これを活かし、「試験直前期・論文提出締切時期は缶詰を有効活用しよう!」というテーマでお送りします!
缶詰とは何か?
缶詰という言葉は元々、出版社が締め切りに間に合わない作家を旅館やホテルに送り込み、原稿が完成するまで外に出さない、という慣習から来ています。
たとえば、東京の神楽坂にあった和可菜(わかな)という旅館や神保町の山の上ホテルがこの缶詰の「定番」として知られています。
和可菜で有名なのは島崎藤村などですし、山の上ホテルは池波正太郎などが有名です。
(池波正太郎は自主的に山の上ホテルにこもって仕事をしていました)
こうした場所にこもり、執筆に集中することで作業効率が上がり、原稿が完成するのです。
一般人こそ、缶詰を!
この考え方は作家以外の人にも応用できます。
たとえば、試験直前や論文提出前に自宅やオフィスを離れ、温泉旅館やホテルなどで数日間集中して作業を進めるわけです。
場合によっては有給休暇を取ってもいいかも知れません。
「この数日は勉強だけに取り組む!」
「論文を徹底的に仕上げる!」
そう決めて集中することで目の前の課題を乗り越えることができます。
最後の追い込みに成功できるのです。
実際に缶詰を試した経験
私自身も、1回目の大学院修士課程において修士論文を仕上げる際、「缶詰」を活用しました。
12月末に友人と鬼怒川温泉のホテルに三日間こもり、修士論文の最後の仕上げをしたのです。
…同行した友人は温泉とアニメ動画だけで終わってしまったようでしたが…(笑)
ですが、ふだんの自宅を離れ温泉宿で原稿に集中できたことで非常に充実した時間を過ごせました。
缶詰状態になることで普段の生活や仕事のリズムを一時的に断ち切り、集中力を高められるのです。
缶詰の効能
缶詰には次の3つの効果があります。
1. 環境の変化でモチベーションを高められる!
環境が変わると気持ちがリフレッシュします。
新しい場所に行くことでやる気も高まります。
普段の自宅ではダラダラしてしまう場合でも、旅館やホテルといった特別な環境に身を置くことで自然と集中力を高められるのです。
旅館やホテルだと逆に集中できない場合、有料会議室を1日借りてそこにこもるのも有用です。
2. 外界からの干渉を遮断できる
缶詰では、他の予定や連絡を遮断し、目の前の作業だけに集中できます。
特に社会人は日々の業務に追われ、まとまった時間を確保することが難しいものです。し
ですが、数日間だけでも予定を空けて自分を缶詰状態にすることで、試験や論文に集中できる環境を作り出せるのです。
職場や家族からの連絡で集中が遮られる事が日常では多いかも知れませんが、缶詰を実践すると勉強や論文執筆だけに集中できるのです。
3. 目標達成へのプレッシャーが良い方向に働く
缶詰状態に自分を追い込むことで、「この期間で絶対に終わらせる」という決意が強まります。
短期間に集中することで、通常であれば数週間かかる作業を数日で終わらせることも可能です。
特に、ホテルや旅館に宿泊費を支払い、場合によっては有給休暇を使っている場合、何もしないで過ごすと完全に「赤字」です。
このプレッシャーがやる気に繋がるのです。
缶詰を成功させるには?
缶詰は有効である一方で、正しくやらないとかえって効率が下がることもあります(温泉宿でただダラダラして終わってしまう可能性もあります…)。
効果的に行うための3つのポイントをお伝えします!
1. 自分で決意して取り組む
やらされ感で缶詰をすると辛く感じます。
ですが、自ら「この二日間で絶対に仕上げる」という意志を持って臨めば、集中力が増し、効率も上がります。
決意を大事にしましょう!
2. インターネットの制限
誘惑に負けやすい人は、インターネットを一時的に遮断することをおすすめします。
必要な調べ物以外はオフラインで作業し、無駄な時間を減らしましょう。
特にSNSやYouTubeといった娯楽に手を出さないためにも、ネットの制限はきわめて有益です。
3. 家族やパートナーの協力を得る
家庭がある場合、パートナーに家事をお願いし、自分の時間を確保することが必要かもしれません。
家族の理解と協力が、最後の追い込みの鍵となります。
仕事を休む勇気も重要!
ここまで見てきたように、旅館やホテル・自宅などで缶詰を行うのはきわめて有益です。
土日などの休みに一切予定を入れずに缶詰を実践する事ももちろんできます。
ですが、本当に勉強の追い込みの時期には「仕事を休む」ことも必要になるかも知れません。
「自分の勉強のために仕事を休むのは気が引ける…」
こういうふうに感じる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、私は長期的なキャリア形成のために直前期に休みを取るのは何も悪いことではないと考えます。
有給休暇を取れる職場であれば、それを正当に使うのは働く人の権利でもあるからです。
実際、うちの塾の受講生の方にも「試験の1週間前から有給を取りました!」という方がいらっしゃいます。
この方は遠方の大学院を複数受験する関係もあり、直前の学習と移動時間も合わせて1週間ほど缶詰をしていました。
この追い込みが功を奏し、無事合格(しかも受験した全大学院に合格)することができました。
なので、最後の追い込みのために仕事を休んで缶詰を実践するのも1つの選択肢として考えてみていただけましたら幸いです!
まとめ!直前期、缶詰の実践も検討してみては?
試験直前期や論文提出直前に缶詰をすることで、最後の追い上げを成功させることができます。
普段の生活ではなかなか集中できないという方も、この方法を取り入れることで新たな可能性が開けるかもしれません。
ぜひ、試験や締切の際には「缶詰」の効能を試してみてくださいね!
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試験前や締切直前の追い込みには「缶詰」が効果的!
旅館やホテルなどで環境を変えて集中することで、短期間で効率よく仕上げられます。
場合によっては有給を使い、勉強だけに集中するのもおすすめです!