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公務員試験に失敗しても「浪人」以外の道もある!
公務員を目指していたけれど、試験で結果を出せなかった――。
そうした状況で「浪人」という選択肢を考える人は少なくありません。
ですが、公務員浪人は時間と労力を要し、精神的にも負担が大きいです。
「周囲にも言いづらい…」と思う人もいるかも知れません。
そんなときにおすすめしたいのが「法律系の大学院に進学する」という選択肢です。
特に公共政策大学院や法科大学院(ロースクール)などの専門職大学院は、将来の公務員試験対策だけでなく、キャリアの選択肢を広げる点でも有益です。
今回は大学生で公務員志望の方に大学院進学するメリットをお伝えします!

大学院進学のメリット1:受験チャンスを増やせる
大学院に進学すると、公務員試験の受験チャンスが大きく広がります。
具体的には以下のような流れが考えられます。
- 大学4年生での受験
- 大学院修士1年目での受験
- 大学院修士2年目での受験
このように、大学院に進学することで3回のチャンスを確保できます。
もし大学4年で公務員試験に合格できなかった場合でも、大学院進学によって再挑戦の機会を得ることができます。
北海道大学大学院での実例
私はいま社会人生活をしながら北海道大学の公共政策大学院で学習しています。
この公共政策大学院でも、この方法で成功を掴んだ人が何人もいます。
公務員試験の中でも最難関と言われる国家総合職(旧 国家一種)。
大学4年の時に不合格でも、大学院在学中にチャレンジして見事合格を勝ち取った人が実際に何人もいます。
この「国家総合職」、合格すると3年間権利を保持できます。
そのため、在学中の修士1年で合格した場合でも修了する時期まで権利を保持し続けることができるわけです。
(この場合、途中で大学院をやめて公務員になる必要がないことになります)
なお、この「権利を3年間保持できる」というルールを活用すると、大学4年在学時に国家総合職に合格した場合、仮に修士課程に進学しても院を修了する頃にこの権利を使うこともできます。
「視野を広げるために公共政策を学びたい」
「大学院での学びを通して、公務員としての資質をさらに高めたい」
こうした理由で大学院に進学し、その後国家総合職合格の資格を活かし中央官庁で勤務している人が実際にいます。
大学院進学のメリット2:面接対策に直結する!
大学院の授業や研究内容は、公務員試験の面接対策にも非常に役立ちます。
公共政策大学院や法科大学院では、政策分析や法律の基礎知識、社会課題の解決方法などを学びます。
これらは、公務員試験の面接で必ず問われる政策課題への対応力や社会課題への理解にも直結します。
大学院で研究した内容を面接試験のPRに活用できることも実際にあります。

大学院進学のメリット3:公務員以外の選択肢が増える
大学院進学は、公務員試験だけでなく、他のキャリアパスを模索できる点でも有益です。
公共政策大学院であれば、民間企業の政策立案部門やシンクタンクへの道が開けることもあります。
公務員試験に挑戦しつつ、他の選択肢も持っておくことで、精神的にも余裕が生まれます。

公務員浪人はリスクが大きい…!
公務員浪人を選ぶ人の多くは、「次こそは合格したい」という強い思いから浪人生活に入ります。
ですが、公務員浪人にもリスクがあります。
- 合格できなかった場合、年齢を重ねてしまう…
- 社会経験がないまま年齢だけが上がる…
- 精神的に追い込まれる…
これらのリスクを考えると、公務員浪人をするよりも「大学院進学」という選択肢も有益であると言えるでしょう。

大学院進学でのデメリットは?
ここまで、「公務員浪人するなら大学院進学を!」というテーマを見てきました。
この場合でもいくつかリスクがありますので見ていきましょう。
リスク1 学費がかかる…!
大学院の場合、どうしても学費がかかります。
修士課程でみると、国立大学であっても入学金が約30万円、学費が1年で約50万円かかります。
トータルすると入学金と2年間の学費で約130万円。
他にも資料代や交通費などが必要となります。
(大学院に行きながら公務員予備校にも行く場合、さらにお金がかかります…)

けっこうなお金が掛かるのは難点ですが、奨学金制度も活用できる他、最終的に仕事に就けば回収可能な金額であるということもできます。
私の持論ですが、大学院は自分の視野を広げられるほか、専門性も高められるので「可能ならば言ったほうがいい」です。
当面のお金と時間だけでなく、人生全体で見て判断すると「大学院進学もいいかも…」と思えるかも知れません。
リスク2 公務員試験の対策時間捻出のリスク
公務員試験対策って、はっきりいえばそんなに甘くはありません。
毎日何時間も集中して学習することが求められます。
「公務員浪人」ならすべての時間を公務員試験対策に掛けられますが、大学院進学した場合は大学院の授業と別で公務員試験対策も必要になります。
公務員試験対策につながる授業もありますが、直接は公務員試験に繋がらない内容についても大学院で学ぶ必要があります。
なので時間捻出をどう行うかがリスクとして発生します。
リスクのまとめ
…こう見るとお金と時間捻出というリスクはありますが、それでも大学院進学は魅力が大きいと私は考えます。
それは最終学歴を変化させられるだけでなく、公務員として働き始めるとつかみにくい専門性も高めることができるからです。
それに、いま行政職員(公務員)として仕事をしている人も、働きながら大学院に通うことが「ふつう」になってきました。
私の公共政策大学院のクラスメイトにも行政職員の方は何人もいますし、北海道庁では毎年1名を北大公共政策大学院に「派遣」するという制度が何年も前から続いています。
公務員浪人せず大学院進学することは、ある意味で将来学ぶべき内容を先取りするという意味も込められています。
まとめ!公務員浪人するくらいなら、大学院進学の検討も!
公務員試験に仮に失敗しても、浪人以外の道は確実に存在します。
特に公共政策大学院や法科大学院は、公務員試験の再挑戦だけでなく、新たなキャリアパスを見出す絶好の機会です。
受験チャンスが増えるだけでなく、大学院での学びが直接面接対策につながることもあります。
実際に公務員になったあとも、大学院で学んでいたことが大いに役立つことも多いのです。
「浪人するか迷っている…」
「次こそは合格したいけれど、不安がある…」
そんなあなたは、ぜひ大学院進学を検討してみてくださいね!
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公務員試験に失敗しても浪人だけが選択肢ではありません。
法律系大学院に進学すれば受験チャンスが3回に増え、知識や人脈が広がります。
国家総合職の合格権利は3年間保持可能!
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