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大学の延長でいくか、全く異なる大学院に行くか?!
「社会人大学院で人生大逆転!」
私の運営する「1対1大学院合格塾」では「社会人大学院で人生大逆転!」を掲げています。

社会人の方が大学院に行くことで全く新たな人生を送ることが可能になるためこういうキャッチコピーを名付けているわけです。
さて、社会人の方が大学院に行く場合2つの方向性があります。
それは学生時代の専門の延長上の大学院に進学するパターンとそうでないパターンです。

例えば、前者には学生時代に心理学を学んでいた人が心理系の大学院に進学するパターンなどが当てはまります。
一方、後者には学生時代に心理学を学んでビジネスパーソンになった人が今度は大学院でMBA(経営管理修士)コースに進学するパターンなどが当てはまります。
学生時代の専門と異なる分野に進学可能なのが社会人の大学院進学の面白いところです。
今回は大学と大学院での学びの「異種結合」をテーマに見ていきます。
大学と大学院の「異種結合」がもたらす新たな学び
大学と大学院の組み合わせを考えるとき、異なる分野を選ぶことで新たな視点やスキルを得ることができます。
経営学者のジョゼフ・シュンペーターはイノベーションの条件として「異種結合」をあげています。

全く異なるものをつなぎ合わせることで新たなイノベーション(技術革新)が生まれるわけです。
大学時代と異なる内容を大学院で学ぶことも、いうならばこの異種結合を実現する機会と言えるでしょう。
違う分野を学ぶからこそ見えてくることがあります。
逆に「この分野と別の分野をつなぐとこういう事ができるのではないか…」と新たな気づきを得ることもできるのです。
私・藤本のケース
私の事例で見てみます。
私は学生時代は教育学と社会学を学んでいました。
その後 高校教員になり、現在は塾経営を行いつつ北海道大学の公共政策大学院で公共政策学(法学や行政学・政治学などが合わさったようなもの)を学んでいます。
公共政策学を学んでいると、これまでの教育学や社会学と重なる部分もあれば全く異なる部分もあります。
同じ対象であっても学問によって見え方が違ってきます。
「この部分を社会学の視点で見るとこうなるのではないか…」などと気づくことも多くあります。
結果的に学生時代と違う内容を学んでいるからこその発見も多くあるのです。

大学と大学院の組み合わせが生む可能!
大学で学んだことをさらに深めるのもひとつの道ですが、大学院では全く違う分野に挑戦することも可能です。
例えば、看護学を大学で学び看護師として働いている方が大学院ではMBA(経営管理修士)を取得する道を選ぶことがあります。
この場合、看護の現場経験を生かしながら、医療施設の運営や経営に関する知識を習得し、キャリアの幅を広げることができます。

こうした異分野の学びは、自分のバックグラウンドを新しい形で活用する可能性を開きます。
大学と大学院での異なる学びの組み合わせは異種結合によって「学びの化学反応」を引き起こせるといえるでしょう。
学歴にとらわれない大学院進学の可能性!
さらに注目すべきは、社会人経験が一定年数ある場合(一般的には3年以上)、専門学校や短期大学卒業でも大学院に進学できる制度があることです。
これにより「自分は大卒ではないから」と進学を諦めていた方にも新たな学びのチャンスが広がります。
例えば、専門学校で美容を学んだ方が社会人経験を経て大学院のMBAコースでマーケティングや事業開発を学ぶケースもあります。
このような進路は、自分の専門性をさらに高めるだけでなく異業種や異分野でのキャリア展開にも役立ちます。
(美容師さんがチェーン展開を考える際、MBAで学んでおくと事業構想が容易になることでしょう)

あえて出身大学と違う大学院に行くことのメリット
なお、ちょっと視点は異なりますが大学と大学院で違う場所に進学することによる経歴上のアピールも可能となります。
早慶両方の学歴を取得!勝間和代さんのケース
たとえば、経済評論家で作家の勝間和代さんは慶應義塾の附属校から慶應義塾大学商学部に進学、在学中に公認会計士2次試験最年少合格をし、在学中から監査法人に勤務をしています。
その後出産・育児ののちコンサルティング会社勤務をしつつ、今度は早稲田大学大学院ファイナンス研究科でMBAを取得しています(その後 早稲田大学大学院でも博士後期課程に進学なさっています)。
一見すると、商学からMBAと一貫している進学先ですが、慶應義塾卒と早稲田卒という2つの学歴を持っている点も興味深く思います。
「早慶両方を出ている!」経歴を持っている人ってそんなに多くいません。
なのでこのことは自己PRの材料にもなりますし、「他の人と違う」ことからインパクトも強くなります。
大学時代と違う大学院に進学すると、たとえ同じような学問領域であったとしても「異種結合」することができるといえるでしょう。
勝間和代さんとはレベルが全く違いますが、私がいま北海道大学大学院に通っているのも学歴面での「異種結合」を目指しての行動でもあります。
いうならば早稲田卒の学歴に地元・北海道で評価が高い北大大学院卒の学歴を「異種結合」したいと思って取り組んでいることでもあるのです。
「やらしい」と言われたらそれまでですが、「早稲田を出て北大大学院も出ている」人があまり多くない以上、「他の人と違う」インパクトになるのでは、と思っています。

…もちろん、すぐには役立たないにしても今後の職業キャリアの中で自分の独自性を出す上で役立ってきたらいいな、と思うわけです。
大学ごとに雰囲気は全く違うので、出身大学と違う大学院に行くと雰囲気の違いから発見も多くあります。
異分野の学びで広がる可能性!
ほかにも大学と大学院で異なる分野を選ぶことで自分のスキルや視野を広げることができます。
例えば、以下のような組み合わせも考えられます。
- 理系から文系への転換:理工学部を卒業後、社会学や公共政策を大学院で学び、研究職から政策提言の道へ。
- 文系から理系への挑戦:経済学を学んだ後、データサイエンスの大学院に進学し、ビジネスと技術の両方に強みを持つ。
これらの組み合わせは、個人の可能性を広げると同時に社会における新しい価値を生み出す力にもつながることでしょう。
学びを楽しむことが可能性を広げる!
大学と大学院の組み合わせを工夫することで、キャリアの可能性は無限に広がります。
特に、これまでの経験や専門知識にとらわれず異なる分野に挑戦することで、新たな自分を発見することができるでしょう。
重要なのは「学びは一度きりではない」ということです。
大学を卒業したあとでも新しい知識を得たり自分の興味を追求したりする道は常に開かれています。
大学院はその道を切り拓く手助けをしてくれる場所です。
ぜひ、社会人になったあとこそ大学院でさらに学ぶ姿勢を大事にしてみてください。
…こういうと「色々学ぶのは大変そう…」と思われるかもしれません。
ですが、社会人になってから新たな内容を学ぶのは意外と面白いものです。
新たな学びを楽しむ姿勢を持つことで自分の可能性も拡げることができます。
ぜひ、前向きに学びを捉えてみてくださいね!
まとめ!自分の可能性を広げるために学びを選択する
大学と大学院の異なる学びを組み合わせることは、自分のキャリアや人生をより豊かにする鍵となります。
専門性を深める道、全く新しい分野に挑む道、どちらを選んでも「学びの価値」は失われません。
社会人であれば、実務経験を活かしながら大学院での学びを選ぶことも可能です。
自分の可能性を広げる第一歩として、「学びの融合」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ぜひ記事を参考に、自分に合った学び方をぜひ見つけてください。
新しい挑戦が、次のキャリアや人生のステージへの扉を開いてくれるはずですよ!
応援しています!!

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