社会人が大学院進学する際の研究テーマの選び方解説!

Summary

社会人が大学院での研究テーマを選ぶ際、何を研究すべきか迷うことがありますよね。おすすめなのは自分の仕事に直結する分野や、家族や経験など自身に関係するテーマを選ぶこと。そうすると実務に活かしやすいだけでなく「何としてもこれを研究したい!」とモチベーション高く挑戦できますよ!

大学院に行きたい!でも何を研究したらいいだろう?

「大学院に行って勉強したいんだけど、研究計画書を書かなきゃいけないので困る…。
 そもそも何を研究したらいいだろう…?」

大学院進学を決めた社会人にとって、研究テーマ選びは非常に重要です。

修士論文やリサーチペーパー執筆に直結するほか、そもそも研究テーマを決めていなければ研究計画書も書けないので出願自体できないのです。

ただ、この研究テーマ、どう選べばいいか困りますよね…。

研究にはかなりな時間とエネルギーが必要です。
そのため自分にとって意義のあるテーマでなければ途中でモチベーションが低下することも考えられます。

そこで今回は社会人が大学院進学時に研究テーマを選ぶ際のポイントについてお伝えします

出願時だけではなく実際に修士論文を書く際にも役立ちますので参考にしてみてください。

ポイント1 自分の仕事に直結するテーマを選ぶ

まず重要なのは自分の職業や業務に関連するテーマを選ぶことです

仕事と関連する分野での研究は、学んだ知識を即座に職場に活かすことができます。

それだけでなく周囲からの理解やサポートも得やすいので職場からもいい反応がもらえるでしょう。

たとえば、営業やマーケティング職の人が「消費者行動」や「マーケティング戦略」をテーマにする場合、得た知識を即座にビジネスに応用できます。

また、ITエンジニアであれば「AIによる業務自動化」や「データサイエンス」といったテーマにすれば、職場の改善に役立つ技術を学び、実際のプロジェクトに直接反映できるでしょう。

ほかにも看護師の方が自身の職場を対象にした「看護師の勤務状況」をテーマに研究したり自身の「看護実践」を分析したりするのもいいですね。

このように、今の職業や担当業務とつながりのあるテーマを選ぶことで研究のモチベーションを維持しやすくなります。

キャリアの向上にもつなげることができます。

ポイント2 自分自身に直結に関するテーマを選ぶ

次に考えられるのは、これまでの人生経験や家族との関わりから個人的に強い関心を持てるテーマを選ぶ方法です。

哲学用語でいうと自分の「実存」に直結するテーマ、と言えます。

自分自身の人間性や価値観に密接したテーマを選ぶとモチベーションが高まります。

例えば自分の育った地域を郷土史として研究したり、これまでの自分の職業人生を振り返っての研究を行ったりするのもアリですね。

実際、うちの塾の受講生の方も定年退職後「これまでの自分の職業経験をもとに論文を仕上げたい」という動機から大学院に進学した方が何人もいらっしゃいます。

他にも私自身が1回目の大学院修士課程で行った研究も自分自身に直結したテーマであると言えます。

具体的には私は1回目の大学院(早稲田大学大学院)では「通信制大学」をテーマに研究をしました。

これは私の父が仕事と学業を両立しながら通信制大学を卒業しているのが研究のきっかけとなりました。

子どもの頃から「仕事しながら4年で通信制大学を卒業した」と誇っていた父の姿を見て「じゃあ、通信制大学について実際に調べてみようかな」と思ったのが研究動機となります。

(調査をするなかで、「ああ、仕事しながら4年で卒業するのって本当に大変だったんだな…」と改めて父親の頑張りを実感することができました)

このように自分や自分の家族など身近な存在・体験に基づいたテーマを選ぶのもポイントです。

自分自身に直結しているからこそモチベーション高く研究を進めることができます。

なお、家族や個人的な経験を題材にした研究テーマは意外にも専門的な知識が伴う場合も多く、アカデミックな視点からの分析によって新たな価値を見出すこともできるのです。

テーマ選びのポイント:実際に取り組みたい分野を整理する!

どんなテーマを選ぶにしても、次のような基準を参考にすると良いでしょう:

  1. 情熱を感じられるか?
    • テーマについて学ぶ時間や労力がかかるため、自分が真に情熱を持っている内容かどうかが重要です。
  2. 実務に活かせるか?
    • 社会人として働きながらの大学院進学では、学んだことが職場で活かせると実感できるテーマが効果的です。
      学びと実務がリンクすると、研究への意欲が一層高まりますね!
  3. 社会貢献や学問への貢献につながるか?
    • テーマが自分だけでなく社会の問題にも関わる内容であれば、研究の意義をさらに実感できるでしょう。
      研究が終わった後もその成果を社会で役立てられるテーマであれば、長期的な意義も生まれます。
  4. 2年で研究できるか? 1人で研究できるか?
    • どれだけ大事な研究でも2年で終わらない研究ならば修士課程で扱うには不向きです。
      また、1人でできなそうな研究も修士課程で扱うには不向きとなります。
      大きすぎる研究テーマは小さくしていくのがポイントです。

まとめ

社会人が大学院進学時に研究テーマを選ぶ際には、仕事と関連する分野や個人的に興味のある、実存に基づいたテーマを選ぶのが効果的です。

特に忙しい社会人にとって、日々の実務に役立つ研究や、自分の生活に根ざしたテーマは学びを深める大きな力になります。

さらには自分のキャリアや家族とのつながりを意識し、意義のあるテーマで取り組むことで、大学院での学びがより豊かな経験となり、将来へのステップアップにもつながっていきます。

せっかく大学院を目指す以上、自分の今後につながるテーマを選びモチベーション高く挑戦していきましょう!

応援しています!

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