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高校・専門学校・大学と同じノリで大学院に行くと怪我をする!
社会人で大学院進学を考える人、いま増えています。
ところが、時折大学院を誤解している方がいらっしゃいます。
「大学院に行って、●●の分野をゼロから教わりたい」
「大学院で専門知識を学びたい」
「MBAで経営学を専門的に学びたい」
こういう考えを持って大学院を目指す方がいらっしゃいます。
…実はこれ、大学院に対しての少し間違った考え方です。
大学院は「ゼロから何かを学ぶ」場所ではなく「自分のテーマを研究する」場所なのです。
今回は大学院は高校や専門学校・大学とは全く違う場所であることをお伝えいたします。
高校・専門学校・大学は「教えられる」場所
「大学院って、高校や専門学校・大学の延長だ」「大学院に行けば、手取り足取り教えてくれるだろう」と思っていませんか?
もしそうだとしたら、その考え方は非常に危険です。
高校や専門学校・大学での学び方と大学院での研究スタイルは全く異なるものです。
高校や専門学校・大学では、先生や教授から授業を受け、試験に合格すれば単位が取れるというスタイルが一般的です。
学びの大半が「教えられる」ものであり、決められたカリキュラムに沿って進められます。
そのため、学生は受け身であっても卒業できます。
授業を聞き、教科書を読み、決められた課題をこなすことで成績がつけられます。
そして、予定通り課題を出していれば卒業ができます。
もちろん努力が必要ですが、基本的には授業を受動的に受けるだけでも卒業できる仕組みとなっています。
大学院は「研究する」場所
これに対して、大学院は「教えられる」場所ではなく「研究する」場所です。
大学院ではあなたが主体的に研究テーマを設定し、そのテーマに沿って新しい知見を生み出すことが求められます。
これは「授業を受けて単位を取得する」という高校・専門学校・大学のスタイルとは根本的に異なります。
大学院においては常に「自ら問いを立てる」という能動的な姿勢が必要です。
自分で調査・分析を行い、その結果を修士論文としてまとめ、発表するまでのプロセスが大学院の中心となります。
指導教員はアドバイスをしてくれますが、すべてを手取り足取り教えてくれるわけではありません。
むしろ、あなたの意欲や探究心が鍵となるのです。
大学院で授業を受けるのも、ただ「カリキュラムで決まっているから授業を受ける」のではなく、自分が定めたテーマを研究するのに必要という理由から授業を選択し履修することが求められています。
例えば、以前本ブログでインタビューをしたホクダイショウダイさん(仮名)は北海道大学の公共政策大学院に在籍していましたが、同じ北大大学院でも理学や医学分野の大学院の授業も履修をしていた、といいます。
修士論文(リサーチペーパー)執筆のためにはPython(パイソン)でプログラムを組む必要があったのでそのために他の大学院の授業も履修していたのです。
これも、自分のテーマを研究するために必要な授業を履修している姿であると言えるでしょう。
専門職大学院ですと、専門学校や大学のように規定のカリキュラムをただ受動的にこなすだけでも修了要件を満たせるケースもあります。
ただ、たとえそういう場所であってもこの記事で示すように自分から研究する能動的な姿勢を持っていたほうが大学院で価値的に過ごすことが可能です。
受け身では失敗する理由
大学院は自分で定めたテーマを自分で研究する場所である、と説明しました。
もし「教えられる」という受け身の姿勢で大学院に臨むと、以下のような問題に直面することになります。
- 研究テーマの設定ができない
大学院では誰もテーマを決めてくれません。
研究の方向性は自分で考え、自分で設定する必要があります。
ここで迷ってしまうと、研究自体が始められないのです。 - 進捗管理が難しい
誰かが「次はこれをやりなさい」と指示を出してくれるわけではありません。
自分でスケジュールを立て、進捗を管理しなければなりません。
計画性がなければ、締め切りに追われてしまうことになるでしょう。 - フィードバックに頼りすぎる
指導教員からのフィードバックは大切ですが、あくまで参考意見です。
自分で問題を発見し、解決策を考える力がなければ、行き詰まることが多くなります。
自主性(能動性)が大学院での成功のカギ
大学院で成功するためには、自主的に学び、研究を進める力が必要です。
自分の興味を深め、未知の領域に挑戦する意欲が求められます。
また、失敗してもそれを糧に次のステップを踏み出す強い意志も重要です。
ここでの学びは、単なる知識の習得ではなく、新しい発見や知見を生み出すプロセスそのものなのです。
大学院は「教えられる」場所ではなく、「研究する」場所です。
その覚悟を持たずに高校や大学の延長で臨むと、思わぬ壁にぶつかり、怪我をすることになります。
あなた自身の手でテーマを見つけ、探求する力を磨くことが、大学院での成功への道につながるのです。
テーマ決めってどうやるの?研究の仕方は?
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まとめ!「自分で研究する」思いをもって大学院進学を!
大学院進学を考えている方は、「教えられる」という受け身の姿勢を捨て、「自分で研究する」姿勢を養いましょう!
高校や大学と同じノリでは通用しません。
自主性、探究心、そして研究への情熱を持って、挑戦してくださいね!
「とはいうものの、自分で研究テーマを決めるのは難しいし、何をしたらいいかもわからない…」
そんなときは1対1大学院合格塾の体験授業を受講なさってはいかがでしょうか?
大学院では自分で研究することが「前提」となりますが、そのためにどうしたらいいかを教わる機会はけっこう少ないのです。
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【高校・大学と同じノリで大学院に行くと怪我をする!】大学院は「教えられる」場所ではなく、「自分で研究する」場所です。自らテーマを設定し、主体的に研究を進めることが求められます。受け身の姿勢で挑むと、研究テーマの設定や進捗管理が難しくなり、失敗するリスクが高まります!「自分は何を研究したいのか」明確にしての進学をオススメします!