これからの仕事の仕方を考えるのにキャリア・アンカータイプが役立つ理由!8タイプ分類で部下との関わりも楽になる!




今回のポイント

あなたのキャリア・アンカータイプは何?
「働き方」に対する価値観を学べば
自分らしく働きやすくなる!
部下・同僚にも優しくなれる!

連休期間は「これからの仕事」を考えるチャンスである!

「自分にあった仕事って 
 どんな仕事だろう…?」

「いまの仕事の仕方、
 自分にあっているのだろうか…?」

 

連休期間中などになると
ふと「これからの仕事」について
考えることって多いかもしれません。

 

通常のバタバタから解放される連休期間、
自分のこれからの働き方を考えるのも
価値的だと思います。
 

自分のこれからの働き方を考えるときに役立つのが
エドガー・シャイン博士の研究です。 

『キャリア・アンカー』という本の中などで
描かれています。

 

 

「キャリア」(職業)を考える上で
シャイン博士の研究はほんとうに役立ちます。

 

今回の記事ではシャイン博士の研究のなかから
自分にあった働き方を考えるに有益な
「キャリア・アンカー」の考え方をご説明いたします! 

なお、今回は
私の「作業」の関係で須田敏子先生の
『マネジメント研究への招待』に紹介された内容を
使って解説しますので
ご了承ください(そのうちオリジナル版のも調べます)。

キャリア・アンカーの考え方とは?

さて、自分らしい働き方を考える際に役立つのが
「キャリア・アンカー」という発想です。 

定義を紹介しますね↓

 

「キャリア・アンカーとは
 自分自身の職務経験を通じて
 知覚した仕事に対する価値観・能力・モチベーションなどであり、
 エドガー・シャインによって提唱されたものである。

 自分自身がどんな職業能力を持っているか、
 また仕事に対してどんな興味・価値観をもっているか、
 また仕事に対してどんな興味・価値観を持って、
 どんなモチベーションをもって働いているのかは、
 実際に仕事をある程度の期間、
 体験してみなければわからない、

 というのが、キャリア・アンカーの
 キャリアに対する基本的な考え方である。

 (…)シャインは、この自分自身が自覚した
 仕事に対する能力・価値観などを
 キャリア・アンカーと呼んだ。

 アンカーは錨を意味し、
 シャインは、個人のキャリアを船に例えて
 ちょうど船が錨の周りで漂うように、
 人はある特定の仕事の領域に能力や価値観などを有していると
 主張した。

須田敏子,2019『マネジメント研究への招待』,中央経済社, 83-84ページ.

自分の仕事の能力や強み弱み、
働き方に対する価値観など
「働くこと」に関する価値観・能力・モチベーションなどの
総称をキャリア・アンカーと呼んでいます。

シャイン博士は大学院を卒業者への
アンケートとインタビュー調査を実施しました。

調査時は卒業時・卒業後5年・卒業後10-12年の3つの時期。

卒業後に継続して調査をすることで
仕事の仕方・働き方を分類していきました。

そこで見いだされたのが次の8つの
「キャリア・アンカータイプ」なのです。

ぜひ「自分はどれに当たるだろうか…?」
「同僚の〇〇さんはどれに近いかな…?」と
考えながら読んでみてください。

(以下は須田先生の先程の本85-86ページの引用です)

アナタはどのタイプ?8つの「キャリア・アンカータイプ」

(1)専門・職種別コンピテンス


特定の職業領域で専門性や能力の向上に満足・やりがいを感じる人。
これらの人はキャリアの途中で他の分野の仕事に移動となると
満足感が低下し、有するスキルも十分に発揮されない。

自分の専門領域を極めることを指向するため、
自分の専門性を追求するのに必要な場合には、
その分野のマネージャーになることに興味を持つが、
ジェネラルマネージャーに興味を持たない。

(2)全般管理コンピテンス


キャリアを重ねるにつれて、経営管理そのものに興味を持ち、
ジェネラル・マネージャーに求められる能力を有していることに気がつく人

自分の事業領域や業界、職能分野などの
エキスパートになる必要性は認めるが、
それはジェネラルマネージャーとして
うまく仕事をしていくために必要と考えるためである。

(3)自律・独立


どんなときにも自分のペース、納得する仕事のやり方で
仕事をやっていきたいと強く望む人。

組織内での生活を制約の多い非合理なものと感じ、
会社からは独立して自律的なキャリアを望む。

(4)保証・安定


安全で確実、将来の出来事を予想でき、
ゆったりとした気持で仕事ができることを何よりも重視する。

多くの人にとって安定は重要だが、
このタイプの人は、キャリア選択において安定性を
最も重要な基準とするため、
雇用保障のが高い組織、退職時の諸制度が整っているなど
安定して頼りにできる組織を選択する。

(5)起業家的創造性


新製品開発や新市場開拓、新事業構造の構築、
財務上の工夫で新しい組織をつくる、
既存事業の再編により新しい事業を起こす、など
新しいことを生み出すことに価値観を置く人。

発明家、芸術家になる人もいるが、
ビジネス世界においては起業する人もあり、
既存組織内で新たにビジネスを起こす人もいる。

(6)奉仕・社会献身


何らかの形で社会を良くしたり、
他人に奉仕することに価値観を持つ人。
医療・看護・社会奉仕・教育などの職業に就く人が多い。

他のビジネス分野であっても、
社会のためになると信じるビジネスに熱心に取り組む人なども
これに当たる。

(7)純粋な挑戦

解決困難な問題に挑戦すること、
手強い相手に打ち勝つことなどに価値を見出す人。

このタイプのアンカーを有する人にとって、
挑戦こそが唯一のテーマであり、常に自己を試すチャンスがないと退屈し、
変化に富んだキャリアを指向する。

(8)生活様式

ワークキャリアを生き方全般・
生活全般と調和させることに価値を置くタイプ。

ワークライフバランスを重視して、
仕事を選択する人などが当たる。

このタイプの人たちは、組織のために働くことに非常に前向きだが、
その際に自分の時間の都合に合わせた働き方ができることが
重要な要件となる。

 (須田敏子,2019『マネジメント研究への招待』,中央経済社, 85-86頁)

キャリア・アンカータイプを知ると自分にあった働き方が見えてくる!

…さあ、あなたは(1)〜(8)の
どのタイプに近いでしょうか?

 

私はなんといっても(3)の
「自律・独立」が当てはまりますね(笑)

大学生の頃から
「30歳までに独立したい」
「教員になったとしても、やめて自分でなにかしたい」
という思いを友人に話していましたし。

(3)の文章を読んでみると
「ああ、そうだな、
 これ、自分の考えに近いな」
と思えてきます。

 

ポイントは(1)〜(8)のどれかがよくて
どれかがダメというものではない、
ということです。

 

たとえば、よく「ワーク・ライフ・バランスが大事だ」と
言われます。

 

これ、(8)「生活様式」の人や(4)「保証・安定」の人には
きわめて重要な発想です。

 

…ところが経営者勉強会に参加すると

「土日問わずずっと仕事をしています」

という人がザラにいます。

 

土日返上で仕事をしていて
さぞやグロッキーかと思いきや、
仕事自体が好きなので実にイキイキしている人も多いのです。 

この人にとっては(8)「生活様式」のような生き方を選択すると
逆にやりがいを失ってしまうかもしれませんし、
(適度な休暇は当然必要なのはいうまでもありません)

常にギラギラとビジネスチャンスを求めているので
(4)の「保証・安定」なんて頭の片隅にもないだろうな、と思います。

(私の経営の師匠も「ワーク・ライフ・アンバランス」を
 実践しているような人ですし)

 

 

他者の価値観が分かれば、同僚・部下への関わりもラクになる!

自分の価値観はどれかを知った上で大事なのは
周りの人の価値観も認めていくことです。

 

これ、部下を指導する場合に特に重要ですね。


部下が(4)「保証・安定」を求めているのに
やたら(7)「挑戦」をさせていると毎日が地獄かもしれませんし、

(6)「奉仕・社会献身」をしたい人に
(1)「専門」の立場から利潤最適化を求めるのは
けっこう酷かもしれないからです。

それよりも、
(4)の人には
「これからの展望」と「仕事で結果を出すと安心材料が増える」ことを
伝えたほうが仕事で頑張れるでしょうし、

(6)の人には
「この仕事がいかに世の中の役に立つか」伝えたり、
「お客様からの感謝状を読んでもらう」機会を作ったりすると
モチベーションが上がるかもしれません。

働き方の多様な価値観を認めていく。

これがリーダーに求められている姿だと言えるでしょう。

周りの価値観を認めた上で
部下・同僚の「アンカータイプ」に応じた
話し方をしていくのもいいかもしれませんね!

なお、もっと詳細に診断したい場合、
下のURLから無料で診断ができるので
こちらを見てみてもいいかもしれません↓
 https://chikaku-navi.com/carrier/ 

用語は若干違いますが、
(1)〜(8)の順番は同じですので
ご安心ください。
 
急げば5分くらいで診断可能です。

なお、こっちで診断してみると私は
(1)専門・職種別コンピタンスが1位でした。

専門の立場で仕事をするのが性に合っているようです。

シャイン博士の分類に違和感…?

…ただ。

 

シャインのキャリア・アンカーを見ていると
どうも「性善説」っぽいですね。

なんというか、
みんなが仕事に対して前向きだという価値観を
前提にした上で
(1)〜(8)が書かれているように思うからです。 

そもそも仕事のやる気がない人は
いったいどう考えられているのだろう…?

 

ふと思った次第です。

今回のポイント


あなたのキャリア・アンカータイプは何?
「働き方」に対する価値観を学べば
自分らしく働きやすくなる!
部下・同僚にも優しくなれる!

ドラッカーの教え

 

経営学者ピーター・ドラッカーは
「初職は賭けである」
と言っていました。

 

自分にあった働き方・自分の強みや弱みは
実際に初職のなかで働いてみないと得られない、
ということを述べた内容です。

大学生の受講生の方によくお伝えしているのも、
一社目の職場が自分にあっていれば万々歳、
もしそうでなくて3年は頑張ってみた上で

「自分はどんな働き方が向いているのか」

を探ってみるほうがいいですよ、
という内容です。

 

実際に働いて見る中で
自分にあった働き方を考えていく。
 

このステップが
今後の職業生活にもつながっていきます。

 

キャリア・アンカータイプに応じた働き方の工夫を考える!

初職に限らず、
仕事をする際は今回のキャリア・アンカータイプをもとに

「自分らしい働き方」
「自分にあった働き方」がどういうものか
考えてみたほうが毎日楽しくなります。

 

もしいまの職場が
理想のものと違うなら
どういうふうにしたら理想に近づくか、
考えてみるのもいいかもしれません。
 

たとえば先程の
(6)「奉仕・社会献身」タイプの人なら
その職場がどれくらい世の中の役に立っているか
自分で調べてみるのもいいでしょうし、

(1)や(2)の人なら
職場の人事評価制度を上司に確認してみるのも
役立つかもしれません。
 

 

自分のキャリア・アンカータイプに応じた
働き方。

 

 

ぜひ一度考えてみていただければ幸いです!

 

ではまた!


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