目次
社会人は大学院進学することでキャリアアップもキャリアチェンジも実現可能!
「大学院に行って、自分の専門性を深め会社からの評価を高めたい…!」(キャリアアップ)
「思い切って、以前からやりたかった職種に転職したい!」(キャリアチェンジ)
いま、キャリアアップを目指す社会人の方が大学院進学を目指すケースが増えています。
大学院進学することは、自分の専門性を深め昇進・転職するというキャリアップを実現するのにも役立ちます。
また、異業種や専門職への転職、独立や研究者になるというキャリアチェンジを実現するのにも役立ちます。
つまり、大学院進学はキャリアアップ・キャリアチェンジ両方に対応しているわけです。
社会人がキャリアアップ・キャリアチェンジを目指す際、大学院進学は重要なステップとなっています。
「大学院入試では英語も専門知識も出そうだから自分には無理」と思っていませんか?
ですが、人によっては次のように考えている人もいらっしゃるかも知れません。
「でも大学院入試って大変なんじゃないの…?
自分は英語も苦手だし、専門知識もそんなにないから無理かも…」
こういう思いを持っている方、実際多くいらっしゃいます。
たしかに、大学院の一般選考(一般入試)では英語が出題されたり、専門知識の問題が出題されたりするケースがあります。
ですが、これは大学4年生が受験することを主として想定している「一般選考(一般入試)」の話です。
実は多くの大学院では社会人経験が3年以上(大学院入学時点で3年以上なので受験時点で2年以上)ある場合「社会人特別選考」という形で受験できるケースがあります。
大学院によっては単なる社会人経験だけではなく、特定の分野での社会人経験が要件に含まれているケースがあります。
例えば、後述の北海道大学公共政策大学院では「広く公共性を要求される分野・領域において出願時点で2年以上の社会経験(官民を問わない。以下同じ。)を有する者」という規定が書かれています。
社会人特別選考とは?
社会人特別選考とは社会人経験がある受験生に対し、一般入試とは違う基準で受験を行うという制度です。
例えば一般入試では英語や専門知識に基づく論述問題、さらには面接試験が出題されるケースであっても、社会人特別選考を使用する場合「小論文と面接のみ」、場合によっては「面接試験のみ」に試験対策の負担が軽減されるケースがあります。
社会人特別選考はすべての大学院に存在するわけではありません。
また、社会人特別選考であっても英語や専門知識を問う問題が出題されるケースもあります。
あくまで「社会人特別選考では一般選考よりも試験対策の負担が軽減されることが多い」と一般論として捉えておいてください。
北海道大学 公共政策大学院の事例
例えば、私が現在 働きながら通学している北海道大学 公共政策大学院の事例でみてみましょう。
一般入試では専門知識が問われている!
北海道大学 公共政策大学院の一般入試では次の出題がなされます。
法律・行政・政治・国際関係・経済・工学の6分野から、自身が受験する専門科目を選択する形となります。
過去問をみますと、行政法・民法や政治学などの専門知識について詳しく論述をすることが求められています。
この論述試験の他に、面接試験(口述試験)が実施されます。
過去問を見るだけで、
「大学で法律を学んでいないから絶対解けない…!」
と思ってしまう方もいらっしゃるかも知れませんね。
※ほかに書類審査が行われます。
社会人特別選考はなんと面接のみ!
ですが、社会人特別選考を使うとこの状況は一変します。
なんと社会人特別選考を使う場合、こういった筆記試験は一切「行われません」!
試験内容は「面接試験(口述試験)のみ」となるのです。
※ほかに書類審査が行われます。
もちろん、社会人の方が大学院を受験する場合、「社会人特別選考」ではなく「一般選考」で受験することもできます。
ですが、「社会人特別選考」を利用したほうが試験対策の負担を軽減することが可能なのです。
どうせなら社会人特別選考でコスパ&タイパのいい受験対策をしていくのがいいですね!
社会人特別選考では社会人経験と目的意識が問われている!
社会人特別選考を受験する場合、受験生の社会人経験も問われています。
たとえば、これまでの職歴においてどのようなことに取り組み、どのような成果があったのか。
これを詳しく説明することが求められています。
(例えば、うちの塾からも合格者を輩出している立教大学大学院のMBAコースも、職歴と実績が詳しく求められています)
この際は職場においての成果だけではなく、あなた個人の成果をアピールするのも重要です。
たとえば難関資格を持っていたり、自分の著書を出版していたり、新聞記事に掲載されたり、どこかで学会発表をしたりした経験がある場合、伝えたほうがいいのです。
著書(出版した本)がある人はそのアピールをゼッタイしましょう!
もしあなたが著書を出版している場合、その事実は絶対伝えたほうがいいです。
それは著書があるという事実を通して「自分はまとまった文章を書くことができる」(つまり修士論文を書く力がある)ことを大学院側にアピールすることができるからです。
それだけでなく、著書を書けるくらい専門性と実績があることを証明する事もできるのです。
実際、うちの1対1大学院合格塾の受講生の方で著作を出版されている方には「ご自身の著書の内容をまとめた資料を添付して出願しましょう」というアドバイスを差し上げるケースがあります。
この資料が評価されて合格を勝ち取った方がたくさんいらっしゃいます。
目的意識は明確ですか?
社会人特別選考の場合、次の要素も詳しく考えておく必要があります。
「なぜいまこのタイミングで大学院進学を目指すのか」
「どうしてこの大学院なのか」
「大学院に入って何を研究したいのか」
「大学院を出た後、研究成果を元に何をしていくのか」
これらはいうならば「目的意識」ということができるでしょう。
大学院に入るべき目的意識が明確かどうか。
すでにある程度の準備をできているかどうか。
これが問われるのです。
面接試験においてもこのあたりが詳しく問われますので対策しておくことが必要でしょう。
まずはあなたの受験したい大学院の情報を調べてみましょう!
さあ、ここまで一般選考と社会人特別選考の違いをみてきました。
まずはご自身の受験したい大学院のサイトを開き、一般選考のほか社会人特別選考が存在しているかどうかを調べてみましょう!
見るべきは「募集要項」がまとめてあるページをネットで検索してみてください。
(「●●大学院 〇〇学研究科 募集要項」で検索すると見つかることが多いです)
その募集要項内には、一般専攻や社会人特別選考の試験内容がまとめてあります。
ここを見て正しい情報を入手するようにしましょう!
大学院は制度変更が比較的多く行われています。
微妙に状況が変化している可能性があるので、必ず最新版の募集要項を確認するようにしましょう!
考慮すべき点 社会人特別選考の募集枠が少ないことも…!
さて、一般選考に比べ、社会人特別選考のほうが試験対策の負担が軽いことが多いのは事実です。
ですが、社会人特別選考には1点だけ注意事項があります。
それは、一般入試に比べ社会人特別選考の募集枠(合格者数)のほうが少ないことが多いということです。
例えば、先の北海道大学公共政策大学院では一般選考の定員数(募集人数)が「20名程度」と設定されています。
一方、社会人特別選考の定員数は「5名程度」と設定されています。
定員だけで見れば一般選考のほうが枠が広いのです。
他の大学院でみてみますと、社会人特別選考の定員数が「若干名」となっているケースもあります。
社会人特別選考をどう考えるか?
社会人特別選考のほうが受験の負担が軽くなる。
でも、社会人特別選考のほうが募集人数が少ない…。
この2つの事実をどう捉えたらいいでしょうか?
私の持論ですが、この場合「ダメ元でいいから挑戦する」が正解になります。
結論!試験は水物、ダメ元でいいからチャレンジを!
実は社会人特別選考の場合、試験結果は「水物」(みずもの)といえます。
社会人特別選考ではこれまでの実績なども問われるため、自分よりも圧倒的に優れた実績を持っている人が受験した場合、そちらが合格するケースもあります。
ですが、自分よりも実績が優れている人がどれだけいるかなんて受験時点ではわかりません。
また、大学院受験をする社会人はまだまだ少数派ということもあり、定員数が少なかったとしても、受験者数がそれを下回ることも起きうるのです。
なので、「ベストを尽くして対策をし、ダメ元でいいから受験してみる」ことがオススメです。
受験チャンスが多いほど、その分合格率は高まります。
「ダメで元々」と考え、まずは果敢に挑戦していきましょう!
募集人数(定員数)はあくまで「目安」です。
募集人数が仮に15人であったとしても、15人だけ合格させるわけではなく募集人数より多く合格を出すことも、反対にそれより少なく合格を出すこともありえます。
大学院は「学びたい!」「入りたい!」と思ったときが受験すべきタイミングでもあります。
まずは募集要項を調べるところから始めてみてくださいね!
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社会人が大学院進学を目指す際、社会人特別選考での受験も検討しましょう!一般選考で英語や専門知識が問われる大学院でも、社会人特別選考では「小論文と面接」「面接のみ」に試験対策の負担が軽減されることが多いのです。希望する大学院の情報を確認して、社会人特別選考での受験も考慮に入れて対策していきましょう!