目標設定が逆効果になることも?!自分のタイプに合わせた目標設定があなたを成功に導く!【キャリアアップを科学する25】

藤本研一

Digest!
目標設定が逆効果になることもある?職人タイプの人は、具体的な目標設定がモチベーション低下につながることがあります。職人タイプの人がキャリアアップを目指すなら、「体外的な目標」ではなく、「自分自身の目標」を立てることが大切です。これにより、プレッシャーなく自分の専門性を高めることができますよ!

「キャリアアップを科学する」25!

「あと少しで給料を上げたい…」
「もっと自分らしく活躍したい…」

そんな思いを実現するためには、
キャリアアップの方法論を正しく知ることが必要です。

今回も「キャリアアップを科学する」シリーズをお届けします!

前回はキャリアアップにおいて
自分から情報発信を行う重要性をお伝えしました。

今回は「目標設定」をする際
気をつけるべきことを見ていきます!

SMARTな目標で逆にやる気が下がる?!

「キャリアアップを科学する」シリーズ、
おかげさまで色んな方に読んでいただいています。

なかにはご質問を寄せてくださった方もいらっしゃり、
とても嬉しく思っています。

先日はこういう質問をいただきました。

「先日、目標設定の際は
 SMARTな目標を立てるのが大事、
 という記事があったのですが、

 目標を細かく立てるほど
 なぜかやる気が下がるんです…。

 なんか、「無理やりやらないといけない」ような気がして…。

 どうしたらいいでしょうか?」

こういうご質問です。

対象となったのはこちらの記事です↓

  

SMARTな目標設定とは
Specific(スペシフィック 具体的)、
Measurable(ミージュアブル 測定可能)、
Achievable(アチーバブル 達成可能)、
Relevant(レラバント 関連性)、
Time-bound(タイム-バウンド 期限)の略のこと。

具体的で測定可能であり、
達成可能であるだけでなく目指すゴールと関連性があり、
期限がある目標を設定するのが大事、

…ということをお伝えしてきました。

こういう目標を立てると
自分の取組状況もわかるし
楽しく取り組めますよ、とお伝えしてきたわけです。

目標設定がやる気を奪うケース

ですが…。

具体的に目標設定をすることが
逆にモチベーション低下に繋がる人って
実際に存在しています。

かくいう私がその一人(苦笑)。

あまりにも具体的な目標を立てると
逆にやる気を失うケースがあるのです。


目標を立てたほうがいい人・わるい人の見分け方。

では、目標を立てたほうがいい人・
立てると逆にやる気を失う人って
どう違うのでしょうか?

それはあなたが
3つのタイプのいずれに当てはまるか、によります。

一般的にいいますと、
会社の経営者には「3つのタイプ」がある、
と言われています。

マイケルガーバーの
『はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 』では
そんな経営者の「3つのタイプ」が描かれています。

すなわち、
自分の仕事の専門性を重視する職人タイプ、
目標達成や規模拡大を重視する起業家タイプ、
メンバーの人間関係やチームワークを重視するマネージャータイプの
3種類です。

 ☆本書の詳細とお求めはこちら
 

職人・起業家・マネージャー、あなたはどのタイプ?

職人・起業家・マネージャー。

これは経営者だけではなく
ビジネスパーソン全体に当てはまります。

歩合制の保険営業をしている人など
高い目標を立て、その達成に喜びを感じる人は
起業家タイプと言えるでしょう。

小さな目標を立てて、
その挑戦に取り組むのが好きな人も
起業家タイプといえます。

また、目標にむけてみんなで努力することや
みんなで仲良く仕事をすることを重視する人は
マネージャータイプの人といえるでしょう。

「仕事内容は好きじゃないけど
 職場の雰囲気が好き」

と感じている人も
マネージャータイプであると言えます。

世話好きで周りの人間関係に
気を配るのが好きな人も
マネージャータイプといえます。

この2つのタイプの人は
目標を立てることに
それほど違和感を感じません。

起業家タイプは
「よし、目標を絶対達成してみせる!」
「目標達成して周りを見返したい!」
と意欲をわかせます。

マネージャータイプは
「たいへんな目標だけどみんなで頑張ろう!」
と考えたり、

「まあ、目標と言っても
 みんなでできる範囲でいいよね」
と受け止めたりします。

結果、起業家タイプやマネージャータイプは
目標を抵抗なく受け入れられるのです。

一方、職人タイプの人は
目標というものが好きではありません。

職人タイプは
自分の担当する仕事を納得いくまで仕上げたいですし、
自分の専門性を発揮できる仕事を
のびのび取り組みたいと考えています。

なので下手に目標を定められると
自分が否定されたように感じてしまうのです。

…私自身は「職人タイプ」の人間であるため、
目標が逆にモチベーション低下の原因になることを
痛感した経験があります。

実際、過去に

「今月の売上目標は◯◯円、
 新規の集客は◯人」

と月ごとに具体的な目標を設定していた事がありましたが、
これがモチベーション低下につながっていたのです。

目標設定が
逆にやる気を失う結果になる。

こういうケースも実際あるのです。

今回のポイント


目標が逆にやる気を奪う?
職人タイプは目標の立て方に注意を!

職人タイプに最適な目標の立て方とは?

目標設定のネガティブな側面をここまで見てきました。

特に職人タイプの人は
具体的な目標がモチベーション低下に
つながることがあるのも
見てきました。

では、職人タイプはどうすればいいのでしょうか?

目標を立てない、という方向性もありますが
それですと自分が単にダラダラしているかどうかが
わからなくなります。

職人タイプは「自分自身の目標」を立てよ!

結論から言いますと、職人タイプの人は
「体外的な目標」よりも
「自分自身の目標」を立てたほうが
うまくいくことが多いのです。

たとえば「売上◯◯円」という目標は
お客様が売上を作ってくださる以上
「体外的な目標」です。

同様に「今月の新規集客は◯人」というのも
「体外的な目標」です。

そうではなく、
「自分自身の目標」を掲げたほうが
うまくいきます。

例えば
「毎週1冊専門書を読み切る」
「毎日ブログ記事を書く」
「日々の講義の満足度を可能な限り高める」
という目標が「自分自身の目標」です。

体外的な目標ではないので
自分の努力だけで達成できます。

おまけに、
自分の専門性も高まるような目標なので
モチベーションも上がるのです。

職人タイプと違い、
起業家タイプは
「体外的な目標」に対しても

「何としても今月あと1人新規開拓する!」

と取り組むことができます。

ですが
職人タイプがこれをすると
プレッシャーになってしまうのです。

なので職人タイプの人は
「体外的な目標」ではなく
「自分自身の目標」を立てるようにしてくださいね!



ではまた!


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