目次
「志望理由書って書くのが面倒くさい…」と思っていませんか?
大学院進学をする際
必ず提出する必要がある書類。
それが「志望理由書」です。
大学院受験をするなら
「志望理由書」の作成が必須です。
これ、これまでの職務経験や入職動機、
「いまのこのタイミングで大学院に入りたい理由」などが
問われています。
志望理由書を書くのはプラスの効果も多い!
「書くのがめんどくさそうだ…」
そういうネガティブな声を聞くことがありますが、
私は志望理由書作成には
ポジティブな効果がたくさんあるように思っています。
それは何かというと、
「これまでの人生の棚卸し」ができるということです。
棚卸しとは何?
棚卸しとはもともと
お店等で使う言葉です。
年度末など決まったタイミングに
自店舗や組織内の商品や原材料の数量・状態を
確認することをいいます。
(会計においては棚卸しの際の資産の数量などから
金額を算出し「棚卸資産(たなおろししさん)を
算出します)
棚卸しをすることは
会社にとっては納税額や
企業の財務状態を把握するうえでも
重要な意味合いがあります。
「自分の棚卸し」で夢を見つける!
これは個人のキャリア形成にも
重要な視点です。
自分が今後何を目指すか。
何を勉強・研究していくか。
そのヒントはこれまでの自分の過去経験の中に
あるのです。
自分の過去を倉庫に例えてみると、
倉庫の端っこに子どもの頃からの夢や憧れが
ホコリを被っているかも知れません。
本棚の裏側に、
1社目で手掛け
やりかけになっていたプロジェクトが
眠っているかも知れません。
上司に評価された経験を忘れてしまっているかも
しれません。
そういったものに気づくと
次の行動へのヒントが得られるのです。
今回のポイント
大学院進学は「自分の棚卸し」のチャンス。
「自分年表」で自己分析を!
棚卸しには「自分年表」を作れ!
棚卸しの際に役立つのは
「自分年表」を作ることです。
棚卸しをするさいは
ぜひ年表を用意し
「このときは●●に在職し
●●をしていた」
などと振り返るのがいいのです。
自分が生まれた年からスタートし、
「●●年は〜〜をしていた」
などと書いていきます。
エクセルやワードで表を作ったり、
場合によっては手書きで作ったりしてもいいでしょう。
(生まれたときから書くと時間がかかる場合は
高校・大学入学時から書いてみるのもいいですね)
年表を見て過去の自分を思い出す!
こうやって書いていくと
過去の自分の取り組みが
手に取るように思い出せます。
「このときこういう悩みを持っていたな…」
「こういうことにチャレンジしたかった…」
などと思い返せるのです。
そうすると、
「自分は以前 こういうことをやりたかったから
大学院ではこの分野を研究しよう…」
と考えることができます。
過去の自分から研究テーマを見つけ出そう!
実際、過去の自分を振り返ることで
研究テーマを見つけた事例がたくさんあります。
かくいう私もその一人。
大学院在学中、
修士論文のテーマ探しに難航していたのです。
その時、自分自身を振り返って思い返したのが、
子ども時代に父親がしょっちゅう言っていた言葉。
「俺は仕事しながら通信制大学を
4年で出たんや!」
この言葉です。
働きながら通信制大学を出る。
それも規定通り4年で。
私が子どもだった当時、
それがどれだけ大変なことかあまり
イメージはありませんでした。
ですが、
父は時折
仕事と勉強を両立したエピソードを話していました。
なんでも仕事などが終わり
21:00に帰宅した後、
2時間で課題の範囲の本を読み、
24:00すぎからレポートを書き始めたそうです。
この父のエピソードを思い出し、
「そうだ、修士論文では
通信制大学について研究しよう…!」
と思い至ったわけです。
結果、研究テーマに難航していたにも関わらず
無事修士論文を書き終え、
卒業をすることができたのです。
自分の棚卸しは研究テーマ選びに役立つ!
自分の経験を棚卸しすることが
研究テーマ選びにも役立つ。
これを私自身実感しています。
なので、自分の研究の方向性を考えるためにも
「自分年表」を作り「棚卸しをする」のを
大事にしてみてくださいね!
ではまた!
Digest!
大学院進学を考える際、志望理由書の作成が必要です。これまでの職務経験や大学院進学の理由を整理することで、自分の過去の経験を棚卸しする良い機会となります。棚卸しをすることで、自分のキャリアの方向性を見つけやすくなります。ぜひ積極的に取り組んでみましょう!