みのもんたの「迷言」に学ぶプレゼン成功の極意!「立って教える」はプレゼンの基本!

藤本研一

Digest!
みのもんたさんは著書『義理と人情』のなかで「僕は立教大学出身なので、テレビの世界でも「立って教える」を実践してきた」というような「迷言」を書いています。

迷言ではありますが、「立って教える」姿勢はプレゼンの基本でもあります。
ブツブツスライドを読むのではなく立って相手の反応を観ながら説明する姿勢がプレゼン成功に繋がりますよ!

座ったまま・相手を見ずに説明していませんか?

仕事をしていると会議の中などで
誰かのプレゼンを見る機会があります。

研修やセミナーを受ける際も
誰かの説明を聞く機会があります。

大学院に進学すると
授業やゼミなどの際に
教員やゼミ生の発表を見る機会もあります。

こういうとき、
私が注目しているのは
発表者の様子です。

多くの場合
①座ったまま・②聴衆を観ずにPCに向かって
説明
しています。


自分が用意した資料を
ただ「読み上げる」「話す」のを優先するあまり、
席に座ったまま・相手を見ることなく
ひたすらダラダラ話していく。


そういう発表が多いのです。


これ、私は「あまりよくないなあ」と思います。

元高校教員だからこそ、説明の仕方が気になる…。


私も塾経営者 兼 研修講師の「端くれ」でもありますので
説明の仕方には以前から気を使ってきました。

なにより元高校教員なので
授業や説明の仕方について
諸先輩方から厳しく注意されてきたのです。



高校教員の時 まず言われたのは
「座ったまま話すのは失礼」ということ。


後ろの席の人も話が聞きやすいように
立って話すべきだ、と言われたのです。


(大学はともかく、
 小中高校の先生は基本的に立って授業していますよね)


その上で、単に教科書を読み上げるような授業では
聞いている生徒は確実に寝てしまいます。

なので相手の反応を見ながら
内容を補足しつつ授業をするのが大事だと
言われて育ったのです。

みのもんた『義理と人情』という迷著

タレントであり司会者だった みのもんたさんは
義理と人情』という自伝的仕事術本を書いています。

(みのもんたさんには悪いですが、
 あまり読まなくてもいいかな…と思う本です)

この本のなかで みのもんたさんは

〈私は立教大学出身です。
 立教とは「立って教えること」。
 まさにアナウンサー・タレントとしての生き方に通じます〉

というような「迷言」を書いています。


補足しますと、
立教大学の立教って「教を立てる」、
つまりキリスト教を日本に広めるという意味です。

「立って教える」というような浅い意味ではありません。


この『義理と人情』、
みのもんたさんの全盛期である2007年に書かれた本です。

(みのもんたさんの全盛期はこの時期です。
 2005年の紅白歌合戦で司会をしていましたね。
 2006年には「「一週間で最も長時間、
 テレビの生番組に出演する司会者」としてギネスに認定されました)

『義理と人情』は
読んでいてツッコミどころ満載の本ですが、
良くも悪くも みのもんたさんらしさが詰まった1冊となっています。

(当時 学生だった私が読んでも疑問が残る本でした)

(読む必要はない本だと思いますが、詳細は一応こちら↓)
 
 『義理と人情: 僕はなぜ働くのか

「立って教える」はプレゼンの基本。

ただ、みのもんたさんがいうように
「立って教える」はプレゼンの基本でもあります。


テレビでもセミナーでも講演会でも、
講師は基本立っています。



それは後ろの席の人にも見やすいようにということと、
体調・年齢的に特に問題がない人間が座って話すのは
「偉そう」というイメージを聴衆に与えてしまうからです。

良い講師・悪い講師の見分け方、お教えします!

これ、私も所属する研修講師業界の
「鉄則」でもあります。

経験がない講師ほど、
あるいは人気がない講師ほど
座って説明しようとします。


座ったままプレゼンスライドをひたすらめくりながら
淡々と説明します。


そうなると、
聞いている人はみんな眠りこけてしまいます(笑)

一方、人気講師・実力のある講師は
立って受講生に近寄ったり移動したりしながら
研修を進めていきます。

立って相手の反応を見ながら
スライドの順番も適時入れ替え得、
強弱をつけて説明します。

そうすることで
受講生を寝させないのです。


…私は人気も実力も講師ですが、
それでも立って会場内を移動しながら研修を行っています。

そうすることで、
研修で補足すべき視点や
受講生の理解状況も認識できるからです。

なので、みのもんたさんの「迷言」ではありますが
プレゼンや人前で話す際
「立って教える」を実践してみませんか?

少なくとも
座ったまま・画面に向かってのプレゼンよりも
相手の心に届くプレゼンが可能となるはずですよ!



今回のポイント


プレゼン成功のポイントは「立って教える」こと。
相手と向かい合うからこそ相手に伝えられる!

ただ資料を読むだけなら独り言と同じ。


プレゼンにおいて多くの場合は
「書いたことをただ読む」「とりあえず話す」ことが
重視されています。


実際、大学や大学院では
紙やスライドにあることを
ただ読み上げるだけの教員がいますが

これは「話す」「独り言をいう」だけで
相手に伝わっていません。


相手に伝えるには
相手の理解度を見たうえで
相手に「教えていく」思いが必要になります。



プレゼンなどの説明も、
結局は「相手の様子を見て、
相手の理解度に合わせて教える」という視点が
絶対に必要になります。

みのもんたさんの「迷言」ではありますが
まずは立って相手の反応を見ながら
教える姿勢を大事にしてみてくださいね!

ではまた!


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