分かりやすいだけのプレゼンでは 1/3しか点をもらえない理由。リボーンアワードの出場者顔合わせ会に参加しました!

今回のポイント
論理的な説明・分かりやすい説明だけでは
プレゼンは足りない!
自分の人柄も伝え、
「追体験」で相手の感情を揺さぶる!

リボーンアワードの練習のため広島へ行ってきました!

 

  「思いを乗せて語るって、
正直、難しい…。
どうすればいいんだろう…」

 

12/6に、
全国規模のプレゼンの大会【リボーンアワード2019】が
行われます。

 

 

私、この【リボーンアワード2019】で
プレゼンを行うのです。

 

 

要するに【出場者】なのですね。

 

 

そのため、
出場者の顔合わせ会に行ってきました。

 

10/26から10/27まで。

札幌から広島。
1泊2日の出張です。

 

広島に行くのにも、
直行便は半端な時間にしかありません。

 

 

そのため

新千歳空港→羽田
羽田→広島

…と、乗り換えが必要です。

 

 

(個人的には広島空港からは
鉄道ではなく
「リムジンバス」しかなかったのが
驚きでした!)

 

 

なかなか行くのが大変。

でも行った甲斐がありました。

 

 

リボーンアワード、
実は私、昨年も一昨年も
現地会場で観ていました。

設備も立派ですし、
オープニング映像も気合が入っています。

 

出場者のプレゼンも
渾身の作です。

それを現地の会場でみていたので

  「すごい大会だな…」

という印象でした。

 

 

ですが、こんかいの顔合わせ会に行き、
リボーンアワードの「舞台裏」に
めちゃくちゃ時間と手間がかかっていたことを
初めて知りました。

 

準備に気合がかなりはいっています。

 

特に印象深いのは
リボーンアワードの
歴代出場者が

「OB」「OG」として
顔合わせ会に来てくださっていることです。

 

 

その出場者たちから
リボーンアワードの醍醐味と怖さを
きめ細かく教えてもらいました。

(懇親会でもいろいろお教え頂きました!)

そして、実際にその人達の前で
当日行うプレゼンの練習も
行っていったのです。

 

 

感情を込めてプレゼンをする難しさ

 

私、リボーンの練習をして
痛感していることがあります。

 

 

それは
プレゼンに
「感情を込める」ことの難しさです。

 

 

実はこの
「感情を込めて話す」のって、
けっこう私、ニガテなんですね。

 

 

あ、私に感情がないわけではないんですよ 笑

 

 

そうではなく、
言葉に「感情」を乗せて
相手に伝えるのが
けっこうニガテなんです。

 

これ、説明の力とは
また違うんですね。

 

アリストテレスの弁論術3つの要素!

 

 

古代ローマに
アリストテレスという
学者がいました。

 

 

たぶん、
当時の世界最高の知識人です。

 

 

このアリストテレスは
弁論術について
研究しています。

 

 

要するに「プレゼンの技術」
「演説の技術」
「説明の技術」のことですね。

 

 

 

アリストテレスは
説明の際「3つのやり方がある」と言っています。

それは
  (1)ロゴス :「話の論理による説得」
  (2)エートス:「語り手の人柄による説得」
  (3)パトス :「聞き手の感情による説得」
です。

 

(1)ロゴスによる説得

 

 

それぞれをみていきますが、
まずお伝えしたいのは
(1)ロゴスです。

 

 

これは
「話の論理による説得」
を意味します。

 

(引用はジェイ・ハインリックス『ザ・レトリック』からです)

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これはよく言う「説明の技術」です。

 

 

論理的に分かりやすく説明をする、
という技術のことです。

 

 

これ、私も得意としています。

 

実際、このブログでも
「分かりやすい説明の仕方」
という方法をいくつも載せていますしね。

 

 

(2)エートスによる説得

 

ほとんどの「説明の技術」には
「ロゴス」しか出てきませんが、
これだけだと【1/3】にしかなりません。

(2)もみていきます。

 

 

(2)は「語り手の人柄による説得」 が
当てはまります。

 

 

たとえば、
こういうプレゼンを観たらどうでしょうか?

 

 

  「身だしなみは
社会人にとってめちゃくちゃ大事です!」

といっている講師が
寝癖ボサボサ。

 

 

もしこうだったら
どう思いますか?

 

 

おそらく話を聴く気が
しなくなるはずです。

 

 

どんなに説明の内容が
論理的で分かりやすくても、
おそらく効果はありません。

 

 

なぜかと言うと、
「言っていること」と
「やっていること」が違うからです。

 

 

実際、エートスによる説得には
その人の人格(キャラ)や評判・信頼性・経歴が
モノをいいます。

 

 

言っている人がどういう人か。
どういう実績・経歴を持っているか。

 

 

これも説得力を大きく変えるのです。

 

 

たとえば

「成功するためには
誰よりも一生懸命働くことです」

という当たり前の内容も、

 

その辺の人が言うか、
世界一の億万長者が言うかで
おそらく説得力は変わりますよね。

 

 

だからこそ、
説明の際には

「言っていることとやっていることが
一致しているか」

が大事です。

 

要するに「首尾一貫性」ですね。

 

 

その上で、
説明の際、
「自分はどういう人間か」
「どういう経験をしてきたか」
を述べたほうがいいのです。

 

(3)パトスによる説得

 

 

最期は(3)パトスです。

 

パトスというのは
感情に訴えかける、
ということです。

 

 

(1)のように
単に「分かりやすく説明する」だけでも
足りないわけです。

 

だからこそ、
相手に感情が伝わるよう、
思いを込めて説明する必要があります。

 

追体験がポイント!

 

その時のポイントは
「追体験」です。

 

たとえば過去の悔しい経験を
説明するときなら、
「その時の状況を細かく追体験する」
事が必要です。

 

 

悔しい経験をしたのは
どういう場所か。

なぜそういう気持ちになったか。

 

当時のことを思い出しつつ、

「目に見えるように」
「耳に聞こえるように」
「心や身体で感じられるように」

説明することです。

 

 

すると、相手も
「追体験」してくれるのですね。

 

 

ロゴスだけのプレゼンでは人に響かない!

 

「プレゼンの技術」というと、
どうしても(1)にのみ
終始しがち。

 

 

ですが、
それだけではまだ【1/3】なわけです。

 

 

(2)のエートスと
(3)のパトスも必要なのです。

 

 

…私、この辺りの技術を
自分自身さらに高めていかないといけないな、
と感じているのですね。

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
論理的な説明・分かりやすい説明だけでは
プレゼンは足りない!
自分の人柄も伝え、
「追体験」で相手の感情を揺さぶる!
・・・・・・・・・・・・・・・・・  

 

 

リボーンアワードの練習会でダメ出しを受けた結果。

 

 

この記事を、
私はリボーンアワード2019の
合同練習会の帰りの飛行機で
書いています。

 

 

リボーンアワードの練習で
プレゼン内容の
ダメ出しを受けた直後に
書いているわけです。

 

いろんなダメ出しを受けた後、
私が感じたのは、

「思いを乗せて語るって、
正直、難しい…。
どうすればいいんだろう…」

ということです。

 

 

私のプレゼン、
多くの批判(ツッコミ)を頂いたのは

 

  「フジケンの気持ちがこもってこない」

「ツラいと言っていても、
その感情が伝わってこない」

 

というところでした。

 

 

まさに(3)のパトスの部分が
不足しているわけです。

(内容については一定の評価を得ました。
ロゴスはあるわけです 笑)

 

 

 

正直 悔しいです。

 

だって、札幌から自費で飛行機を使って
広島に行っているのに、
「ダメ出し」を大量に受けるわけですから 笑

 

 

でも、

 「このダメ出し、妥当だなあ…」
「そうだよなあ…」

と思いながら聴いていました。

 

 

私自身「感情」を込めて話すのも、
「感情」が伝わるように話すのも
わりとニガテだからです。

 

でも、ここから
ほぼ毎週
テレビ会議(ZOOM)を使って
練習が続きます。

 

 

12/6の2日前からは
「練習合宿」もスタートします。

 

会場にわざわざ来てくださる方々の
お役に立つためにも、
「パトス」による説明が
できるよう練習あるのみです!

 

 

絶対優勝します!

 

ではまた!


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