全てに挑戦すればいいわけでない。キャリアアップのためには何かを諦める!

藤本研一
Digest!
キャリアアップのための勉強と仕事の両立など、あれこれチャレンジしている方って多くいらっしゃいます。
 
これ、うまく回っている間はいいんですけど、場合によっては忙しすぎてすべてが中途半端になる可能性もあります。
 
であれば思い切って何かを捨てること。そうすることで本来やるべきことに集中ができますよ!

「仕事と●●との両立に挑戦しています!」

キャリアアップを目指している方から

「仕事と資格取得の両立に取り組んでいます!」

という声を聞くことがあります。

ほかにも

「新たにヨガを学び始めました」
「起業に向けて準備しています」

など「プラスアルファ」の活動をしていることを
伺う場合があります。

ご家庭がある方ですと
「仕事と家庭と資格取得の両立(三立?)に
 挑戦しています」
という声もよく聞きます。


両立だけではなく、
同時にやるべきことが3つも4つもある人も
数多いと思います。

これ、すごく積極的で
いいことだと思います。


ですが、中には両立・三立、に挑戦するあまり
すべてが中途半端になってしまう人も
時折いらっしゃいます。

(かくいう私もそうなりやすいので
 注意が必要なのですが…)

「全てに挑戦する」が正解ではない!

世の中的には「全てに挑戦する!」ことが
美徳となっていますが、
この発想自体どこかで考え直したほうが良さそうです。

全てに挑戦する方向性もありますが、
思い切って「切り捨てる」「断念する」という方向性も
常に考えておく必要があるのです。


「人材を殺す一番の方法は
 役職を大量に与えること」

こういう言葉を以前 父から聞いたことがありますが、
まさに真理だと思います。

できる人ほど仕事が増える謎。

人間、頑張っていると
なぜか色々頼まれます。

役職が増えます。

職場のなかでも係長・主任といった役職とは別に
「カスタマー対応向上プロジェクト」の委員長や
「●●対策本部」メンバーなどあれこれ役職をもらいます。

子どもの学校でも
PTA役員や運動会の実行委員、
バザー担当などが次々振られます。


仕事って「できる人」「できそうな人」に
どんどん集まる傾向があるため、
気づけばやるべき業務が山のように溜まってしまいやすいのです。

キャリアアップに勤しんでいる人は
概して「できる人」であることが多いです。


(本当に「できない人」は
 そもそもキャリアアップする気力が湧きません)

で、こういう人は「いい人」であることも多く、
仕事や役職を頼まれたらどんどん受けてしまうことも
多いです。

その結果、
キャリアアップしようと思っているのに
様々な業務に追われるばかりで
勉強時間が取れない、ということも多いのです。

何かを諦める・辞めることで挑戦wの!

世の中的には
「すべてをやり切る」
「両立にチャレンジする」ことが問われがちですが、

思い切って「何かを辞める」「何かを減らす」ことに
挑戦したほうが有意義なことも多いのです。


そうでないとキャリアアップはなかなか難しいという
現実もあります。


大学院進学を目指す際も
なにか活動を断念したほうが
勉強時間をつくりやすいというところがあります。


人によっては大学院進学後に
業務時間を短縮してもらったり
場合によっては休業したりという
対応をしている方もいらっしゃいます。


「全てに挑戦する!」ことだけが
正しいわけではないのです。

ぜひ、無理のないように活動するため
何かを捨てる・諦めるのも
大事にしてみてください。

今回のポイント


諦めるとは「明らかにする」こと。
キャリアアップのためには
何かを諦めるのも重要です!

エッセンシャル思考の重要性

『エッセンシャル思考』という本があります。

これ、すごくいい本です。

私のブログでも時折紹介をしています。


エッセンシャル思考とは
本当に大事な物事だけに意識を集中すること。

「あれもこれも」という発想ではなく、
「全部を捨てて自分がエネルギーを注ぐべきものに集中する」
発想のことをいいます。

これまで
何かを挑戦するために
何かを捨てる・諦める重要性を伝えてきましたが、
『エッセンシャル思考』にも同様の指摘があります。

引用していきます↓

「私がまだ新婚だった頃、
 とても幸せそうな子連れ夫婦に出会った。

 私と妻は彼らに学ぼうと思い、「秘訣は何ですか?」と訊いてみた。

 彼らが教えてくれた秘訣のひとつは、
 趣味の活動に参加しないことだった。

 夫はゴルフをやめ、妻は読書クラブをやめた。
 子供と過ごす時間を優先するためだ。
 
 おかげで子供たちとの関係は最高のものになり、
 ゴルフや読書の集まりから得られた以上の幸せ
 を受けとっているという」

 (『エッセンシャル思考』Kindle版73-74ページ/304ページ)


多くの場合「仕事も子育ても忙しいし、趣味の集まりも忙しい」と
嘆いてしまいがちですが、
この引用では趣味の活動をスパッと捨て去ることで
充実を得ることができています。

本文はこう続きます。


「エッセンシャル思考の人は、
 トレードオフを当たり前の現実として受け入れている。
 そんなものなければいいのに、とは考えない。

 「何をあきらめなくてはならないか?」と問うかわりに、
 「何に全力を注ごうか?」と考える。

 小さな違いだが、積み重なると人生に大きな差がついてくる」
 (『エッセンシャル思考』Kindle版74ページ/304ページ)
 

「あきらめる」という言葉は
「明らむ=明らかにする」という言葉から来ているそうです。

何かをあきらめることは
何かを明確化すること・
何かに集中することでもあるのです。

何かを諦めることが
何かを開いていくことにもつながるのです。

なのでキャリアアップなど
「プラスアルファ」の活動を目指す場合

必要以上にやることを増やすのではなく
何かを諦める・捨てる選択を
行ってみるのはいかがでしょうか?


ではまた!


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