社会人大学院生インタビュー4 札幌でタイフェスを開催したい!小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)修了・山田瑞希さん 前編

社会人として大学院で学んだ経験を持つ方々へのインタビューシリーズ
第4弾は、小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)でMBAを取得した縁で独立なさった山田瑞希さんのお話を伺います。

特にOBSに入った方・目指している方、進学後の過ごし方のヒントが満載です
今回はその前編をお届けします!
(インタビュー実施日:2024年4月17日@弊社事務所)

山田瑞希さん

インバウンド(海外観光客)対象の観光ビジネスに長年従事し、Webマーケティングの担当として活躍。タイのバンコクで10ヶ月間生活した経験もあり日タイ交流にも取り組む。2022年に小樽商科大学大学院大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)に進学、2024年3月修了と同時に独立。現在はフリーランスとして活躍しつつ北海道大学大学院のデスティネーション・マネージャー育成プログラム(履修プログラム)で学んでいる。

学位記をもらって「やっと解放された」


ーー今回は小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)でMBA(経営管理修士)を取得なさった山田端希(みずき)さんにお話伺っていきます。
よろしくおねがいします。

山田:よろしくおねがいします。

ーー山田さんは今年の3月にOBSを修了なさったんですね。

山田:そうなんです。今日は学位記も持ってきました!

ーー英語でも書いてあるんですね〜! すごいですね! この学位記をもらった時、どんな実感がありましたか?

山田:嬉しかったですね。
ただ、学位記って卒業式で一人ひとりもらう感じではなかったんですよね。

でも、アカデミック帽(学帽)ってあるじゃないですか。

あれを今回卒業式に参加したみんなの分を用意して、それを卒業式後に、そこでバッて投げるのをやりたかったんです。

実際にやってみて、それでみんな「やっと解放されたな」って感じになりました(笑)

(本人提供)

つらかった2年間。

ーー解放されたってことは、OBSでの2年間は結構つらかったですか?

山田:記憶はそこまではないんですけど、2年間、すごくつらかったです。

OBSってもう20周年を迎えていまして、歴史の長い大学院なんですけど、その諸先輩方がみんな「もう一回今からやれって言われたらやりたくない」とおっしゃったんですよね(笑)

卒業直後の私でも「もう一回、あの2年間をやれ」って言われたら「遠慮します」っていう気分になります。

(収録風景)

18:30スタート、21:40終了

ーーどのあたりが大変でしたか。

山田:基本的にOBSの場合は対面の授業だったので札幌駅すぐそばのサテライト校に通学する形になるんです。

午後6時30分から授業が始まる形です

平日であればもちろんそれまでに仕事を終えて6時半までに行く必要があります。

その上、2コマ連続で同じ講義が行われるので授業が9時40分まであるんです。

1日仕事した後、集中力を夜10時までキープしておかなきゃいけないっていうのが大変なところの1つ目ですね。

山田:その上で、OBSでは基本的には事前課題と事後課題っていう形で授業の前後に課題が出るんです。

事前課題は授業が始まる前までに提出をしておかなきゃいけないもので、事後課題は授業を終えたあとにレポートを提出するという形です。
特に1年生の時の必修課目では課題が多いです。

一つの授業は2週間に一回っていう単位なんですね。

その合間合間にこうちょっとずつずれながら色んな授業課題が入ってくるんです。

それをうまく管理して、「どの課題をいつやって仕事はいつやってプライベートは…」ってやるのがが結構大変でした。

(授業風景:本人提供)

「ファイナンスとアカウンティングが大変でした」

ーー特に大変だった授業ってなにかありますか。

山田:ファイナンス(財務)やアカウンティング(会計)の授業ですね。

私は元々入学前から数字が結構弱かったんです。

同級生には税理士さんや経理担当の方もいます。

そういった人たちに比べたら知識がゼロなので、結構前から準備したりとか、授業が始まってからも追い掛けて勉強したりするのは大変でした。

もちろん授業では入門編・初級編のような内容はあるんですども、レベルの高いディスカッションについていくって大変なんです。

その上でレポート提出や小テストもあるんですよ。

そういったものをクリアしていくってなると、やっぱり追加で勉強するのが必要だったなと思います。

(本人提供)

晩御飯はどうする?!


ーー山のような課題をこなしつつ、仕事も続けてこられたわけですよね。
これ、気になったんですけど授業が6時半からってことは晩ご飯ってどうするんですか?

山田:人によって5時とか5時半に退勤してそのあとパッと食べて授業に参加する方もいます。

私はわりとギリギリまで働いていたのでOBSのあるビル内のスタバで飲み物と軽いフードを買って教室に向かっていました。

(本人提供)

あと、私達の代はOBSの授業が終わってから飲みに行くことが多くありました。

ーー授業が終わるのって9時40分、ほぼ10時ですよね。
10時から飲みに行ったんですか?

山田:はい、10時から(笑)。

ーーすごいですね! ますます大変ですね!

山田:メチャ大変でした。
なので授業が終わって終電ぐらいまで飲んでいました

教授も参加することがあるので、同級生と「さっきの授業はああだこうだ」みたいな飲み会をしてました。

そういう充実したディスカッションを行い、その後家に帰り、そこから「課題をやるか」って取り組んでいました

ーー飲み会の後に課題もやるんですね!

山田:まあ、そんな生活をしてる人もいました。

ーーみんなで飲みに行くことで色々ディスカッションができて充実している感じがしますね。

山田:それはあります。
OBSってけっこうグループワークが多いんです。

ランダムに決められた4〜5人でグループワークをしていきます。

その時、相手がどんな人でどういう仕事をされていて、どういう経緯でOBSに来てるのか分かっているのと分からないとではディスカッションの質が変わってくるんです。

私はOBSの19期なんですけど、早いうちから19期は授業外でのコミュニケーションを取れるようになっていたので積極的に関わるようにしていました。

飲み会などいろんなイベントを積極的に開催すようにしていました。

1年生の前期は結構黙々と一人で課題を頑張ってやる傾向があるんですけど、1年目の後期からはグループで何かを提出するとか、ビジネスのプランを立てるとかっていうグループワークが多くなってきます。

その準備に役立ったと思います。

ーーなるほど、そういう下準備が役立ってくるんですね! 
決して飲み歩いているわけじゃないわけですね。

山田:そういうことにしたいです(笑)。

「コロナで外に出れない分、せめて脳内だけでも豊かに」

ーー山田さんの取り組みを聞いておると、非常に濃密な2年間だなって感じが伝わってきます。山田さんがそのOBSを目指した理由はなんですか?

山田:すごく省略して言うと、コロナ前、私は観光関係、主として外国人観光客のインバウンドに対するプロモーションをするのがメインの仕事でした。

なのでパンデミックで全く仕事が立ち行かなくなってしまったんです。


営業とかで担当する数字を持っている方だと分かると思うんですけど、コロナ禍で生まれて初めて自分の担当してる事業部の売り上げがゼロっていうのを見たんです。

あれは外的要因が大きかったので、私達の努力云々じゃないわけです。

コロナ禍でそもそも誰も移動しないし、旅行もしない。
いつ外国人観光客が戻ってくるかも分からない。

そういう状態になったので、私の思い描いていたインバウンドのキャリアアッププランがポキっとこう折られてしまったような感じだったんです

それまでは毎月海外出張するような生活だったのが、突然「北海道から出ちゃダメですよ」というか、物理的に出られない状況になってしまいました。

北海道内にいなきゃいけない間、勉強してせめて脳内だけでも豊かにしないと、と考えるようになりました。

それで、自分が北海道にいる間に「いつかやりたいな」と思っていたMBAコースへの進学をちょっと前倒しで「じゃあ今やったほうがいいかな」という感じで挑戦することにしたんです。

ーー山田さんはコロナの渦中だったで2021年の9月にOBSを受験されていますよね。

山田:はいそうです。

ーーその頃、コロナ禍で先が全く見えなかったですよね。

山田:そうなんですよね。

私は以前「2020年のオリンピックの時には、東京に行って大量の外国人観光客に対し接客やプロモーションする経験をやってくるぞ」というようなことを目標に結構頑張ってきたところがありました。

ところがコロナ禍でその機会がなくなってしまったんです
その時点で、「もういいや」みたいな感じで自暴自棄になっていました。

ーーそうだったんですね。
でも、その時に学びでその人生を前向きにしようというところが素晴らしいですね!

山田:何か転んでもただで起きたくなかったという感じですね。
この時期にはやめていっちゃう方とか業界を離れていく方とかが多くいました。
実際に外国人の部下達も辞めたり、帰国したりというのが続きました。

「どうしようかな」って思った時に、なにか悔しいので「もうちょっとがんばろう」と思っていたんです。

当時インバウンドとか広告プロモーションという、けっこう中核のお仕事をさせてもらっていました。
その時お話しする商談相手がほとんど役職のある方だったりとか、決裁権のある方だったんですよね。

北海道の中小企業や全国規模の大企業の中核経営陣とお話をするとき、バックグラウンドとしてもう少し経営の知識がないと行けないなと思ったんです。

「こういう風にやったら外国人が喜びますよ」というだけじゃちょっと足りないなと感じていました。

じゃあ出身校だし、OBSに行くか、っていう感じで受験しました。

ーーいいですね! 
それであっさり受かるっていうのが素晴らしいですね。

山田:藤本先生のおかげです。本当にありがとうございます。

(後編はこちら↓)

山田さんの体験談はOBSの2024年度入試版 募集パンフレットにも掲載されています。期間限定ですがこちらからご覧ください。
小樽商科大学 大学院 パンフレット「OBS座談会」

☆これまでのインタビューはこちら↓


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