アンラーニングとは知識を上書きすること。「今の時代に置いていかれるかも…」という不安を乗り越える!

藤本研一

Digest!
「今の時代に取り残されそう…」
そんな思いを持つことって多いですよね。

この不安を乗り越えるには
アンラーニングが必要です。

「学習棄却」とも言われますが、
要するに脳の「上書き」をすることです。

新たな内容を学ぶことで
古い知識を上書きし脳を鍛えていく。

そうすることが変化する時代の中で
キャリア形成を行う土台となりますね!

「世の中に取り残されそう…」という不安、ありませんか?


「どうしよう、
 なんだか世の中に取り残されそうな気がする…」

「自分の持っている知識、 
 どんどん古くなっているような気が…」


今の時代、新しい情報や知識が
どんどん出てきています。

私たちの日常も日々どんどん変化しています。



ほっておくと、
いまの時代の変化に取り残されそうな思いを持っている方も
多いかも知れません。


「置いていかれるかも…」という不安自体はとっても大事!

不安を持つのはツラいですが、
「今の時代に取り残されるかも…」
という不安感自体はとても重要なものだと私は考えます。

というのも、
「自分は今のままでも大丈夫!」と思っていると
何も変化しないまま手遅れになる可能性も
大いにあるからです。

だからこそ
「今の時代に取り残されるかも…」という思いは
大事にしたほうがいいのです。



でも、不安だけ持っていると
ますます不安が大きくなりますよね。

なので
この「今の時代に取り残されるかも…」という不安と
正しく立ち向かう方法を知る必要がありますね。


正しく立ち向かう方法、それが
「アンラーニング」(アンラーン)をすること、
です。

今回は社会人の方を対象に
「アンラーニング」の重要性と意義をお伝えします!


アンラーニングとはなにか?

アンラーニング(アンラーン)とは
語義的には「学んだことを忘れる」こと。


「学習棄却」とも呼ばれ、
これまで学んできた内容を捨て
新しく学び直すことを意味します。



こう説明すると

「せっかく勉強したことなのに
 捨てるなんてもったいない!」

と思う方もいらっしゃるかも知れません。



実際、私もそう考える一人です。



でも、世の中が変化している以上、
自分の持っている知識やスキルが
いつまでも役立つほうがおかしいとも言えます。


そろばんのスキルも、いまでは古いスキルに…。

一昔前は会計士や税理士試験に
そろばんの技能試験が求められていました。

その頃は会計士試験に受かるためだけに
そろばんを学ぶ人がいたといいます。


でも、いま そろばんなんてできなくても
なんにも困りません。


言ってしまえば
そろばんの知識・スキルを「アンラーニング」して
別の知識・スキルを学ぶことが求められている、
というわけです。


(私の出身である兵庫県の播磨地方は
 そろばん生産のメッカです。
 特に小野市で作られるそろばんは
 全国シェアの70%を占めます。

 でも、あいにくそろばん需要が激減しているので
 その点私も兵庫出身者としてたいへん困っています…

『ファクトフルネス』で古い知識を上書きする!


ファクトフルネス』という本があります。

アメリカのオバマ元大統領が
イチオシの本に選んだことから話題になった本です。

サブタイトルは
「10の思い込みを乗り越え、
 データを基に世界を正しく見る習慣」
というもの。



例えば
「いまも世界には貧困で苦しむ人々が
 年々増えているに違いない」
という思いや、

「世の中はどんどん悪くなっている」
という思いを持つ人が多いのですが、

『ファクトフルネス』ではデータを基に
これらの考えが誤りであることを示していきます。

その上で、
思い込みや誤解を乗り越え、
世の中を正確に捉える思考方法を
伝えている本です。

  ☆『FACTFULNESS(ファクトフルネス)
    10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
   の習慣とお求めはこちら↓
   https://amzn.to/3PlVCL7



この本の姿勢こそ、
まさにアンラーニングであると言えます。


つまり、
これまでの「思い込み」「誤解」を捨て、
正しい認識を持つ大事さを伝えているからです。


正しい認識を持つためには
これまでの自らの思考方法を
一旦捨てる必要があるのです。

一旦捨てるからこそ、
正しく学ぶことが可能となるのです。



アンラーニングを進める際の3つのポイント

さて、
このアンラーニングを進めるうえでのポイントは
3点あります。

(1)柔軟性を持つこと


アンラーニングをする際には
自分の持つ古い信念や考え方が邪魔をすることがあります。

先程の『ファクトフルネス』のように
自分が勝手に抱いていた思い込みや誤解に
自覚的である必要があるのです。

開かれた心で
「こういうもんなんだな」と
素直に新しい新しい情報や考えを学んでいくことが
必要なんですね。


つまり、固定観念にとらわれず、
新しい考え方を受け入れる姿勢が求められているのです


(2)振り返りをすること

アンラーニングにおいては自分自身の考えや信念のほか、
自分の行動について振り返ることが求められます。

週1度でもいいのでノートやPCのメモ帳を開き、
書きながら自分の考えを見つめていくことが
必要です。

振り返り(自己反省)を通じて、
自分がなぜ特定の考えや習慣に固執しているのか、
それが現在の目標や状況にどのように影響しているのかを
理解できます。


この過程で、
不要な古い考えを手放すことが
可能になるのです。

ちょうど引越しの際、
大量の荷物を前に
「これは本当にいるだろうか?」
と考えることってありますよね。


引越しの時同様、
自分の頭の中を定期的に振り返ってみることで
必要・不要の判断をしてみることをおすすめします。


(私も週1で週報を書いて振り返っています。
 週報を通したキャリア形成コンサルもしていますので詳細はこちらをどうぞ↓)

(3)継続的に学び続けること

アンラーニングは
「一回やったら終わり」というものではありません。

今後もずっと行っていく必要がある
継続的な取り組みです。

常に新しい知識やスキルを習得使用と取り組むことで
古いものを上書きできます。


時代や環境の変化に適応するためには
常に新しい情報やスキルを学び続ける必要があるのです。

アンラーニングで自分のキャリア形成を有意義に!


いかがでしょうか?


柔軟性を持ち、自分自身を振り返りながら
常に学び続ける。


これを意識するかどうか、
実践するかどうかで
今後の自分のキャリア形成のしやすが
大きく変わってきますね!



今回のポイント


アンラーニングとは脳の上書き。
継続して学ぶことで
時代に取り残されない自分になる!

「捨てる」のではなく「上書き」の意識を!

アンラーニングにおいて重要だと
感じる点があります。


それは学んだことを「捨てる」というよりも
新しい知識・スキルを学ぶことで
自分の脳を「上書きする」意識を持つこと、です。

(ペンキを重ね塗りするイメージともいえますね)


ヘタに「捨てる」というと
もったいないと思ってしまうのが人間のサガといえます。


(もったいない、と思うと
 アンラーニングに取り組めません)


なので「捨てる」のではなく
「上書きする」という発想を持つほうが
アンラーニングを進める際に役立つのです。

ドラッカーもアンラーニングの重要性を指摘する!

経営学者ピーター・ドラッカーは
次のように言っています。

「人は、学べば学ぶほど、
 学んだことをするのが難しくなっていく。
 すなわち、年ではなく経験が、
 学んだことを捨てるのを難しくする。

 その分、新しいことを速く学ぶことが難しくなる」

「この問題を解決する唯一の方法は、
 学んだことを捨てる能力自体を、
 学ぶプロセスに組み込むことである。

 そのためには経験だけでなく
 知識の獲得によって学ぶことが必要となる。
 
 訓練プログラムではなく教育プログラムが必要となる」

 (『現代の経営』(下)111ページ)

学んだことを「捨てる」ためには
新しい知識をどんどん学んでいくことが
必要不可欠なのですね。



継続して知識を「上書き」する。

それがアンラーニングの鍵となるのです。



(それにしても1954年発行の『現代の経営』において
 早くも「アンラーニング」の重要性を
 指摘しているのが
 ドラッカーのすごいところだと思います


今日からスタート、しませんか?

せっかくですので
今日から脳への上書き、はじめていきませんか?


書店で新しい本を買ってきて学ぶのも
アンラーニングですし、

この春新たな資格講座に通うのも
アンラーニングです。

一番いいのは大学院に進学し、
知識・スキルを体系的に学んでいくこと、です。

(進学のご相談、こちらからお気軽にどうぞ!)

アンラーニングを実施する。

それが自分の不安を和らげ、
いつまでも活躍していくための土台となりますね!


ではまた!


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