「何から調べていいかわからない…」そんなときは「仮説」から考えるとうまくいく!

今回のポイント
何から調べていいかわからないときは
「仮説」を立てるところから!
やみくもに調べても徒労しか残らない!

 

「なにから調べていいか、わからない…」と嘆いていませんか?

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

「う〜ん、何から調べていいか
わからない…」

なにか仕事に必要なことを調べたり、
大学院進学のための研究計画書を
書いたりする時、

「何から調べていいかわからない…」

ことってないでしょうか。

 

あるいは、

「どこまで調べたらいいか
よくわからない…」

ことってないでしょうか。

 

例えば仕事で急にある業界について
調べることになった時、

「その業界について
全然わからないので
何から調べていいかわからない…」

ことになりがちです。

 

 

先日も、こういうことがありました。

私が今後の計画を立てるタイミングの話です。

自分が考えていることについて
調査をしようと思うんですけど、
テーマがざっくりしすぎていて

「具体的にどこから調べていいか、
よくわからない…」

と悩んでいました。

 

「う〜ん、どんな切り口で
調べたら方向性が定まるのだろう…」

「なにから調べていけば
いいんだろう…」

困っていたのです。

 

『イシューから始めよ』は研究の必読書である!

 

そのモヤモヤを解決するのに
1つの本が役立ちました。

 

それは
『イシューから始めよ』
という本です。

 

超大手コンサルタント会社・
マッキンゼー勤務を経て、

ヤフーで執行役員を務める
安宅和人さんの本です。

 

 

何かを調べたり
研究を形にしたりする際、
大事なのは「イシュー」だ。

 

 

本書で言い切っています。

 

 

「何に答えを出すべきか」を明確にする!

 

イシュー、つまり
「何に答えを出すべきなのか」を
明確にする。

 

 

これこそが研究の本質です。

また、なにか調べ物をする際の
鉄則です。

 

やみくもに調べても徒労しか残らない!

 

でも(私を含めて)多くの場合は

「う〜ん、手当たりしだい
本を読んだら
研究テーマが決まるかな…」

「何からやっていいかわからないから
とりあえず資料を探しに行こう…」

とやりがちです。

 

こうやって手元に資料ばかりが増えていきます。

…資料は増えるのに
方向性が見えなくなってしまい
ますます混乱してしまう。

 

そういう事も多いです。

 

 

そういうときに読んでいただきたいのが
『イシューから始めよ』という本なのですね。

 

フジモト流のまとめ

 

 

ですが…。

 

まあまあなページ数がある本(243ページ)ですので
切羽詰まったときに読むにはツラいかも知れません。

 

 

なのでフジモト流にまとめてみます。

 

 

『イシューから始めよ』の
本質は「仮説を立てること」です。

 

「これって、
こうなっているのではないか?」

「実は○○って、
いまでは〜〜なのではないか?」

 

調査したいテーマについて
「仮説」を定めること。

 

 

これが調査や研究の
スタート地点において重要なことです。

 

 

ここで注意事項があります。

 

「たとえば、
「○○の市場規模はどうなっているか?」
というのは単なる「設問」に過ぎない。

ここで「○○の市場規模は
縮小に入りつつあるのではないか?」
と仮説を立てることで、
答えを出し得るイシューとなる。

仮説が単なる設問を
イシューにするわけだ」

(安宅和人, 2010, 『イシューから始めよ』
英治出版, 49ページ)

 

「○○はどうなっているか?」
だと、単なる「設問」(疑問)で終わってしまいます。

これだと
調べることは膨大なままです。

 

ですが
「○○の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」
と仮説を定めると、

「縮小に入っていることを調べるには
どんなデータが使えるか」

「何を調べたらいいか」

を定めることが出来るのです。

 

 

いや〜、こうしてみると、
仮説を考えるのって
調査・研究に役立ちますよね!

 

研究に行き詰まったら「仮説」から考える!

 

だからこそ、頭がモヤモヤしたときは

「自分はどんな仮説を立てているか?」

「現時点で考えられる仮説は何か?」

を考えてみるといいですね!

 

☆『イシューから始めよ』の
詳細はこちら↓

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

何から調べていいかわからないときは
「仮説」を立てるところから!
やみくもに調べても徒労しか残らない! 

 

研究の方向性で悩んだら、まず「仮説」を!

 

ここで書いた内容は
大学院進学の「研究計画書」や
修士論文の方向性を考える上でも
役立ちます。

 

研究の方向性で悩む場合、
ほとんどは「研究の切り口がわからない」ことに
起因します。

 

 

たとえば私の専門である
教育学について調査をする場合、

「学校」とか「フリースクール」とか
「塾」などといった大きなくくりでは
研究をすすめることは不可能です。

 

「学校」についての研究なんて
星の数ほどありますし、

フリースクールについての研究も
今では読みきれないくらい多くあります。

塾についての研究も
多数存在しています。

 

 

…にもかかわらず、
「フリースクールについて研究したい」
「塾について調査したい」
など漠然と考えて研究計画を立てようとする人って
たまにいらしゃいます。

 

こういう状態だと
そもそも何を調べたらいいかも
ハッキリしません。

 

 

切り口を定めたら、半分くらいは研究が終わったも同然。

 

実は研究計画って
研究の切り口を定める時点で
半分くらいは出来たも同然です。

 

ここがあいまいで漠然としていると
いくら研究してもきりがなくなるのです。

 

それに、
自分独自の切り口を考えなければ
研究を進めて

「これって、○○さんも
書いている内容ですよね?」

と指導教員に言われるだけで
終わってしまうのです。

 

 

だからこそ、一口に
「フリースクールについて研究する」といっても

通っている子どもについて
調査をするのか、

それともスタッフや経営側について
調査をするのか。

調査手法はアンケート調査か
参与観察か。

調査する際の理論的枠組は
どういったものでおこなうのか。

 

…など、切り口によって
全く違う研究内容となってきます。

 

 

研究って、ホント「切り口」を見つけるのが
大変なんですよね。

 

そういう時、『イシューから始めよ』にあるように
「仮説」を立てることの意味が高まってきます。

 

研究計画に行き詰まった時、
まずは「仮説を考える」ことを
大事にしてみてくださいね!

 

ではまた!

 


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