NHK連続テレビ小説『らんまん』総集編とアカハラ。

藤本研一
Digest!
NHK連続テレビ小説『らんまん』総集編を観ていました。
印象的だったのは主人公・牧野に対する
矢田部教授(ドラマだと田辺)の執拗なアカハラです。
 
アカハラ、だいぶ近年では改善されていますが、
まだまだ存在しています。
 
こういうものがあると誰も進学しなくなってしまう以上、
改善に取り組んでいく大事さを痛感します。
 
実際にアカハラなどのハラスメントがあった際、
すぐ相談窓口に相談してみてください!

NHK連続テレビ小説『らんまん』総集編


年末です。


私も兵庫の実家に帰省しています。

(帰省してもZoomで
 講義をできるのがありがたいことです)

実家帰省中、
植物学者・牧野富太郎をモデルにした『らんまん』を
実家のテレビで観ていました。

  ☆テレビ番組『らんまん』のサイトはこちら

12/30朝、
『らんまん』の総集編が放送されていたのです。


というか、実家のこたつで仕事をしている横で
家族がテレビを観ていて
勝手に話が耳に入ってきました(笑)


『らんまん』のアカハラ。

『らんまん』で印象的なのは
アカハラ事例です。



アカハラとはアカデミック・ハラスメント。



研究業績を
教員や先輩が横取りしたり、

これはパワハラとも同じですが
「お前の研究に意味がない」
暴言を吐いたり人格否定をしたりするのも
当てはまります。



牧野は
帝国大学教授の矢田部教授(ドラマだと田辺教授)の研究室に
出入りをし、
在野の立場で研究をすることになります。


でも、待っていたのは
教授からのアカハラ。

自分が見つけてきた植物標本を
教授の名前でしか発表できないという圧力をかけられます。

最終的には牧野は評価をされますが、
実績がすべて横取りされてもおかしくない立場で
ありました。



…実際、戦後の日本でも
業績が所属する研究室の教授に奪われる
アカハラ事例はたくさんあります。

いまも続いているところがあります。

それを受け、各大学院でも
アカハラやパワハラ、
もちろんセクハラに対する
相談窓口が作られることが増えています。

私は研究の世界に
アカハラ・パワハラはあってもならないと
考えています。

論理性・合理性が求められる学問の世界で
人間的好き嫌いや圧力・暴言が横行するなら
誰も研究なんてやらなくなってしまうからです。


まして、
うちの塾には社会人の方が
大学院進学を志していらっしゃっています。

仕事をしながら大学院に通い
タダでさえ忙しい中、
理不尽なアカハラ・パワハラがあるのは
論外です。

ハラスメントは相談を!

今でこそアカハラ・パワハラは
以前より改善はされてきているようですが、
それでもまだまだ問題は残っています。



進学したところでハラスメントなどの問題がある場合、
自分ひとりで抱えず相談するのが一番です。


各大学のハラスメント相談窓口を調べ
適切に活用してみてください。


☆例として、北海道大学の
 ハラスメント相談室はこちらです。


『らんまん』を観ていると
主人公の牧野役の神木隆之介さんが演じているのに
ちょっと違和感を覚えます。

というのも、神木さんには
なんとなく「宝くじのCMの人」というイメージがあるので
書籍購入など研究資金に困っている牧野のイメージと
合わない感じがするのです…
(笑)

今回のポイント


大学院研究のマイナス要素
ハラスメントに注意を!

ハラスメントには注意を!

私の塾にも
通っている大学院についての
ハラスメントのご相談を伺います。


こういうお話を伺うたびに
非常に残念な思いになります。



こういうハラスメントがあるなら
誰も進学なんてしなくなってしまいます。

世の中、
特に大学院から
ハラスメントをなくしていくためにも
こういう事実を伝えていくのが
重要だと思うのです。

2024年をいい年に!

2023年最後の投稿が
アカハラというのも切ない感じがしますが、
暗い話をあえて年内最後で出すことで
2024年を明るい年にしたいと思います。

本年も大変にお世話になり
ありがとうございます。



どうぞ良いお年をお迎えください。


ではまた!


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