え、起業しても失業保険が出るの?フジモトが欲しかった起業のセーフティネットの話。

藤本研一
Digest!
高校教員を辞めた翌日に独立開業した私。
当初は意気揚々としていましたが、
待っていたのは【売上ゼロ・お客ゼロ・妻のヒモ】の日々…。

唯一の頼みの綱だった【失業保険給付】も、
「独立開業した場合は対象外」と言われる始末…。

…実は、現在だと起業をした場合も
失業保険を受け取ることが可能になっているのですね…。

起業失敗時のセーフティネット、
だんだん整っているのがいいことだな、と思います。
 
 

退職翌日からイキナリ起業家!


高校教員を4年務め、
2016年の3月に退職した私。

3/31付で退職し、
翌日の4/1付で個人事業主として開業しました。

4/1、勇んで税務署に行き
「開業届」と「青色申告承認申請書」を
出しに行ったのを覚えています。


昨日まで単に組織の勤め人だった状態から、
翌日から一気に「起業家」に。


とても誇らしく感じました。

紙を2枚出したら起業家に!




ちなみに起業・独立する場合って、
税務署に行って
先程いった2枚の紙を
その場で書いて提出するだけ、です。

(複写が欲しい時は
 外でコピーしてから持っていく必要があります)

実に簡単に開業できるものだと
妙に感動したのを覚えています。

売上ゼロ・お客ゼロで妻のヒモ。そんな私の1つの希望。


そんな私ですが。


開業後半年間、
待っていたのは
【売上ゼロ・お客ゼロ】という現実です。

しかたなく
知り合いのつてで家庭教師をすることになりましたが、
請負元が給料を3ヶ月も不払いにしたため
裁判所に相談にいったのが記憶に新しいです。

(踏んだり蹴ったり…)

見かねた妻が
知人の塾で働くようになり、
私は【ヒモ】に成り下がることになりました。



ただ、そんな私にも
1つだけ希望がありました。

「自己都合退職であっても
 半年経てば失業保険がもらえる!」

という希望です。


いまはコロナ禍の影響で
自己都合退職の場合は2ヶ月目から
失業保険が出るようになっていますが、
当時は半年以降から給付が出ていたのです。

「失業保険さえ出れば
 なんとかいまの状況を乗り越えられる…!」

そう希望してハローワークに申請にいきました。

あっけなく砕けた希望。

待っていたのは

「あ、開業している場合は
 失業者じゃない扱いになるので
 失業保険、出ませんよ」

という衝撃の一言でした…。


そうなんです。

紙をたった1枚出せば起業家になれる反面、
その1枚のせいで

失業保険の対象から外れてしまうんですね…。

ものすごいショックで、
ふだん寝付きのいい私でも
その夜はまったく眠れませんでした。

売上ゼロ・お客ゼロで
妻のヒモになっているのに、
けっきょく失業保険も貰えない情けない状況…。

ブログ連続更新でなんとか復活!

最終的にこの状況を乗り越えるきっかけとなったのは
「365日のブログまいにち更新」に挑戦したことでした。

ブログを毎日書き始めたところ
3ヶ月目からお客様に来ていただけるようになり、
現在では全国の大学・大学院に合格者を輩出し、
受講生の方に喜んでいただける塾に成長させることができました。


(おかげさまで今年4月に株式会社にできました)

2022年から、起業しても失業保険が出るようになった!


さて、私は起業をして
売上ゼロ・お客ゼロ・妻のヒモ状態のときも
失業保険が出ない状況で悩むことになりましたが、
最近状況が変わったようです。

具体的には
〈起業失敗しても失業保険が出る!〉
ことになったそうなのです!

2022年7月1日から、
「起業後廃業の特例」が失業保険給付の条件に
含められたのです。

☆出典:起業しても受け取れる?失業保険の受給期間が4年に延長!?


 

これ、当時の私が知っていたら
小躍りしていたでしょうね。

「よかった、失業保険が出るんだ!」
と安心できていたはずだからです。

(失業保険が出る、ということは
 「教育訓練給付制度」を使うことができる、
 ということでもあります)

ただし、廃業届けを出す日つようがある

ただし、この場合に
失業保険給付を得るには
廃業届を出す必要があります。

せっかく起業したのに、
それを諦めなければならないわけです。


…背に腹は変えられない、
という考え方もありますが、
その点だけつらいですね…。


ただ、この制度のお陰で
独立・起業がしやすくなったのも事実です。

キャリアアップの一種として、
独立・開業、思い切って挑戦するのもオススメですよ!

今回のポイント


万が一起業に失敗しても、
失業保険は4年まで出る!
軽やかに挑戦を!

起業しやすい環境が整った!

いま、私が起業をしたときよりも
起業しやすい環境が整いつつあります。



特に、
起業がうまくいかなかったときの
セーフティネットが整いつつある、
というのも大きいです。


起業ってけっこう難しくて、

 1年で37.7%、3年で62.4%が廃業
 10年では88.4%が廃業する、

と言われています。

(出典:https://www.k-society.com/know_how/closed_business_rate/

会社をやめて起業しても
3年で約6割が廃業することを考えると
けっこうリスキーです。

ですが、
起業がうまくいかない場合に
失業保険を受けながら再度求職活動できるなら
話は変わってきます。


起業で失敗しても、
人生に失敗したわけではありません。

「もしうまくいかなくても
 次の方法がある!」

と考えられると
軽やかに起業に挑戦できるはずです。

うちの塾では
私の失敗談も元にする形で
「ひとり起業」サポートを行っていますので
お気軽にご相談ください。

ではまた!


☆メルマガ登録後1通目が届かない場合はこちらをご確認ください。
メールが届かない場合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください