自分の悩みのちっぽけさに気づけ!森信三&橋本左内に学ぶ「おめでたさ」削る重要性。

藤本研一

Digest!
先輩経営者の波乱万丈の人生を聞いていると
自分の悩みのちっぽけさに気づきます。

森信三先生は【自分のおめでたさを削れ】と
言っている通り、
小さいことに汲々とする自分のおめでたさを
乗り越えるのが重要ですね!

橋本左内の「稚心を去れ」という教えも
全く同様の指摘です。

先輩経営者の苦労話にビビる。



塾経営をしている関係上、
いろんな経営者の方とお話する機会があります。

その際、大先輩にあたる経営者から
「どん底」から乗り越えた経験を
伺うことも多いです。



従業員が会社のお金を持ち逃げする、
1億円の借金をする、
大病をして出勤できなくなるなどなど
「どん底」経験を持つ経営者の話を聞くと

「この状況を乗り越えるなんてスゴいな…」

と感銘を受けます。

自分の悩みのちっぽけさに気づく。


私も起業後
半年間 売上ゼロ・お客ゼロ・妻のヒモという
経験をしています。


その時もまだ住む家はありましたし、
借金経営もせずにすんでいました。



社会保険料を払えず、
やむなく行った病院で大金を支払った経験はありますが、

これを「どん底」というのは
たいへんおこがましい気持ちになってきます。


(後ほど、不払い分を後納していますので念のため…)

仕事だけでなく、プライベートでも「どん底」経験。

経営者の人って
仕事だけでなく
プライベートの点でも「どん底」を
経験している人が多いです。


話を聞いてみると
バツがついている人も
たくさんいらっしゃいます。

こういう経営者たちの話を聞くと
自分の悩みがいかに小さいか痛感します。


本当にどん底を
乗り越えてきた人の話を聞くと
自分の悩みがちっぽけで
恥ずかしくなってくるのです。

森信三先生「自分のおめでたさを削っていけ!」

経営者にもファンが多い思想家に
森信三(もり・のぶぞう)先生が
いらっしゃいます。


森信三先生は『修身教授録』のなかで
「いかに自分のおめでたさに気づくかが大切だ」
と伝えています。


そして
自分のおめでたさを削り取ることの
大事さを訴えているのです。

 

自分の「おめでたさ」に気づけ!

「自分は苦労してきた」
「自分はめちゃくちゃ苦労してきた」

自分から口にする場合、
自分以上に苦労している人の存在を
失念しています。



日本でも
「明日食うものがない」状態で
苦労している人も多いですし、

常人には耐えられない苦労を乗り越えている人も
多くいます。



広く世界を見れば
急に家を焼かれたり、
家族が離散したりといった話は
いまザラに存在しています。



そんな中で自分だけの小さな悩みに
汲々としている「おめでたさ」。


これに気づかねば…と思っています。

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今回のポイント


自分の「おめでたさ」に気づき、削っていく!
甘えを排した生き方を!

福井の歴史上の人物・橋本左内。

ちょうど先日 福井市に出張してきました。


福井を代表する歴史上の人物に
橋本左内(はしもと・さない)がいます。

☆写真はwikipediaより。




橋本左内は幕末の思想家として
大変有名です。


中でも、橋本左内がわずか15歳の時に書いた
『啓発録』(けいはつろく)が有名です。



『啓発録』の内容を一言でいうと、
「稚心(ちしん)を去れ!」に集約されます。


子どもとしての甘えの心や
「なんとかしてくれるだろう」という
他責の気持ちを乗り越え、

立派な社会人となって社会に貢献する大事さを
橋本左内は『啓発録』で訴えているのです。

自分のおめでたさを削り取ることは
要するに「稚心を去る」ことでもあります。


こういう思いを持っていくことが
社会人には求められるのです。


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「私の啓発録を書く」という福井の中学校での教育実践

出張中、福井の友人から

「福井の中学校では
 【私の啓発録を書く】という
 授業をやっているんですよ」

と教えてもらいました。


橋本左内が15歳の時
「稚心を去る!」と決意し訴えたように、

福井の中学生たちも
自分が今後どういう大人になりたいか、
どういう決意をしていくかを作文にまとめていく
取り組みだそうです。




私、元高校教員として
この取り組み、とてもおもしろいなと思います。

いつまでも甘えた心でいるのではなく、
自分のおめでたさを削り取り、
志を持って生きていく。

 

 

その大事さを実感しているからです。



…私もまだまだ自分に甘いので
「稚心を去らねば…」と思っているところです。



森信三先生の『修身教授録』や
橋本左内の『啓発録』などを読んで、
自分の生き方、振り返ってみませんか?


ではまた!


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