渇いていない馬に、水を飲ませられない。
私が学生時代
好きだった言葉があります。
それは
「喉の渇いていない馬に
水を飲ませることはできない」
という中国のことわざです。
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喉が渇いていない馬は
どんなにおいしい水であっても
自分から水を飲みません。
当たり前の話です。
ムリヤリ飲ませようとしても
反発するだけです。
ムリヤリ学ばせても逆効果!
でも。
こと勉強においては
ムリヤリ飲ませようとする人が
あとを絶ちません。
たとえば部下への教育や
お子さんへの教育を
ムリヤリやらせていることも
多いかも知れないのです。
結論的には、
本人のやる気がなければ
何をしても逆効果になってしまいます。
ではどうしたらいいのでしょうか?
大事なのは
「渇いて水を飲むような学び」を
いかに行っていくか、です。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/07/water-1024x683.jpg)
「渇いて水を飲むような学び」こそ、
最も力になるからです。
つまり、自分から飲みたい/学びたいと
思えるようなモチベーションを
形作るのが何よりも重要なのですね。
なので
ムリヤリ学ばせる前に
「どうやったらやる気を高められるか」
「どうやったら渇くか」を
考えていくのがポイントといえます。
渇いて水を飲むような学びが力になる!
私は先程のことわざと繋げて
「喉の渇いていない馬に水を飲ませることはできない。
渇いて水を飲むような学びがはじめて力になる」
と考えています。
渇いて水を飲むような学びをいかに行っていけるかが
学習やキャリアアップのカギとなるのです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/07/water_nomiba-1024x683.jpg)
大学院は「渇いて水を飲むような学び」の場。
私が
社会人向け大学院受験塾を経営していて思うのは
社会人の方がみんな
「渇いて水を飲むような学び」を
実践なさっていることです。
これは子ども向けの塾や高校で仕事すると
わかるのですが、
生徒のやる気を引き出すのって
意外と大変だということです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/02/jyuku_school-1024x683.jpg)
50分の授業でいうと
やる気を引き出す雑談に10-20分くらい
時間を掛けることもあります。
そうでもしないと話を聞いてもらえない上に
寝てしまう生徒も出てきてしまうからです。
一方、社会人の方の場合
「大学院に行きたい!」という目標が
明確な方が多くいらっしゃいます。
自分が勉強したことが
仕事につながったり
キャリアアップ・キャリアチェンジに
つながったりする実感を持っています。
だからこそ
「渇いて水を飲むような学び」がすぐ行えるのですね。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/04/learn-1024x684.jpg)
私が感謝しているのは
わざわざ大学院受験を考える人に
勉強のやる気が低い人がいない、
という事実です。
大学院進学って
誰かに言われてムリヤリ目指すものでもないからこそ
「渇いて水を飲むような学び」を
みなさん実践なさっているのだと思います。
「渇いて水を飲むような学び」だけが力になる!
本当に自分の力を高められるのは
「渇いて水を飲むような学び」だけです。
自分がそういう学びをできているかどうか。
時折振り返ってみるのをオススメします!
今回のポイント
渇いて水を飲むような学びが
真の成長につながる!
誰かに言われて仕方なく勉強していたり、
たいして興味もないのにイヤイヤ取り組んでいたりしても
自分の学びには繋がりません。
「渇いて水を飲むような学び」こそ
大きな成長に繋がるのです。
この「渇いて水を飲むような学び」には
いくつか条件があります。
条件1)学ぶべき強いモチベーションがあること/
学ぶことが今後につながる実感があること
たとえば「起業したい」という夢や
「転職したい」「昇進したい」という目標が
これに当たります。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/01/mensetu2-1024x683.jpg)
「何としても●●の資格をとりたい」
というのもモチベーションになります。
これ、自分があまり好きでなくても
「これをやらないとクビになる」
「いま勉強していないと一生後悔する」
というような切迫感があると
イヤでも取り組めます。
あるいは
「この内容を学ばないと
仕事についていけなくなる…」
という状況でもいいかも知れません。
他に、いま学んでいることが
自分の今後につながる実感がある場合も
「渇いて水を飲むような学び」に繋がりやすいです。
条件2)学ぶこと自体が楽しいこと
放っておいても自分が学びたくなるもの。
たとえ禁止されたとしても
ついついやってしまうこと。
こういうことも
「渇いて水を飲むような学び」に
つながりやすいといえます。
例えば寝ても覚めても
映画のことを考えている人にとって
映画についての学び・
映画学などの学習が
「渇いて水を飲むような学び」に繋がりやすいです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/08/movie-1024x683.jpg)
プログラマーさんで時折
「新しいプログラミング言語を学ぶのが
何よりも楽しい」
という人がいらっしゃいますが、
これこそ「渇いて水を飲むような学び」ですね。
私はいろんな学問の専門文献を
あれこれ読んでいますが、
これも読んでいて楽しいところが大きいです。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/03/read-1024x683.jpg)
学ぶこと自体が楽しいと
「渇いて水を飲むような学び」に
直結しますね!
「渇いて水を飲むような学習」にチャレンジを!
さあ、(1)・(2)を見てきました。
この(1)・(2)は
2つとも揃っていなくても構いません。
少なくとも1つは存在していると
「渇いて水を飲むような学び」に繋がりやすいです。
「渇いて水を飲むような学び」の効果は驚異的!
「渇いて水を飲むような学び」は
学習効果が高いです。
その効果、驚異的です。
ムリヤリ水を飲ませるのとは違い、
主体的に取り組むので
意欲も高いのです。
それに、
いつまでもやっていたい思いも強いので
長時間取り組むことができます。
結果、速く結果が出るわけですね。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2022/03/run-1024x681.jpg)
私も前職などで高校生と関わってきましたが、
「絶対〇〇大学に行きたい!」
と決意をした生徒って
驚異的に成績が伸びるものです。
モチベーションが定まるからこそ
たとえ短時間であっても
成績がガンガン伸びます。
学びの質が上がり、
学びの定着度も向上するのです。
だからこそ
勉強する際には小手先のテクニックよりも
「目標設定」や「モチベーション」で
「渇いて水を飲むような学び」を行うのが
何よりも大事なのだと思います。
まとめ!
まとめます。
どうせなら
イヤイヤ勉強させられるよりも
イキイキ勉強したほうが
楽しいしプラスになりますよね。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2023/01/memo_study-1024x683.jpg)
この「渇いて水を飲むような学び」は
自分の今後の飛躍のチャンスにもつながります。
ぜひ「渇いて水を飲むような学び」が
できているか、
考えてみてくださいね!
ではまた!
Digest!
中国のことわざに「渇いていない馬に水を飲ませることはできない」とあります。
私が好きなことわざです。
大事なのは自分が「渇いて水を飲むような学び」をできているかどうか。
これが出来ていれば驚異的なスピードで成長ができるのです。
「渇いて水を飲むような学び」、できているか自問してみましょう!