小論文では「私」ではなく「筆者」を使う!〜小論文試験必勝シリーズ15

 

今回のポイント

カッチリした小論文を書くなら
「私は」ではなく「筆者は」を使う!

テクニック編その6


「小論文って、どう書けばいいかわからない…」


そんな声にお応えする
小論文の書き方シリーズ第15弾。


今回もお届けしていきます!


今回はテクニック編の6回目です。


テクニック6)小論文は「私」ではなく「筆者」がオススメ!

今回はちょっとした小ネタ。

小論文を書く時
「自分」のことをどう書くかが
問題となります。


多くの人は小論文の中で
「私は〜〜」と書きます。

(流石に「俺は〜」「僕は〜」と書く人は
 いませんよね 笑)


ただ、この書き方がすべて、
ではありません。



ここからは個人的な思いになりますが、
大学院レベルの小論文では
「私」よりも「筆者」と書いたほうがいいです。

「私は」よりも「筆者は」のほうが
論理性も上がるように感じるのです。

小論文においては
「主観」的な記載は減点対象になります。

主観だけで書くと
「主張」しかない文章になってしまいます。



そうではなく小論文では
「主張」に「根拠」をセットにして
説明する必要があるのです。

そのためには「私は」で書くよりも
「筆者は」で書くほうが
無意識的にも根拠を入れた
客観性の高い文章になりやすいのです。

「私は」と書くと
いつも話すのと同じ発想になってしまいがちです。

そうではなく
あえて「筆者は」を使うと
自分自身を一歩ひいて考えてみることができます。

自分を客観的に見つめることが出来ます。


それにより、
小論文が書きやすくなるのです。

「筆者は」を使ってみた例

実際に「筆者は」を使って文章を書いてみましょう。


テーマは
「チーム医療について
 あなたの考えを書きなさい」

で考えてみます。


「 筆者は現在 看護師として
 精神科病棟に勤務している。
 これまでの筆者の経験を元に
 チーム医療の方針について以下で検討していく。

  チーム医療において求められるのは
 患者に最も近い立場だからこそ看護師が
 患者の意思を実現するため
 多職種と連携をしていくことである。

  なぜなら看護師は
 患者に日常的に接する点で
 患者に最も近い立場であるからだ。
 
  たとえば筆者の担当した事例においても
 患者と家族とで希望する治療方針に違いがあった。
 その時に筆者が中心となって何度も関係者と
 話し合いの場を持つことで
 患者の希望する方針を実現することができた。

  このような理由から
 チーム医療においては
 患者に最も近い立場だからこそ
 看護師が患者の意思実現に向け
 多職種と連携することが必要であると考える」


「私は」と書くとついつい
いつもの感覚で
主観的な内容を書いてしまいがちです。


ですが「筆者は」「筆者の」と書くことで
自分の感情や思いについて、
少しひいた視点から論述が
できるようになるのです。




今回のポイント


カッチリした小論文を書くなら
「私は」ではなく「筆者は」を使う!

課題文の作者のことをどう書くか?

ただし、
「筆者は」と書く場合、
1点注意事項があります。

それは課題文が出された場合の
注意事項です。


課題文がある場合、
課題文の作者のことは
「課題文の著者は」と書くルールがあります。

自分が書く時は「筆者は」、
課題文の作者のことは「課題文の著者は」。


筆者と著者、けっこう紛らわしいですよね(笑)

なので実際に書くときには
「課題文の著者の意見に対し(筆者は)賛成である」
などと書くようにするといいでしょう。

正直言えば小論文の場合、
「私は」も「筆者は」も
使わずに書くことが出来ます。

そのほうが客観的にまとめることもできるでしょう。


小論文を書く時、
かっちりした物を書きたいなら
「私」を「筆者」に変えるだけで
客観性の高い文章を書きやすくなります。

ぜひ「筆者は」を使ってみてくださいね!


ではまた!


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