11/25は三島由紀夫50回目の命日。1人でいいから作家を自分に「憑依」させよう!

今回のポイント
一人作家を決めて、徹底的に読みぬく!
するとその作家が〈憑依〉する。
その作家の視点でもモノを考えられるようになる!

 

今日は三島由紀夫50回目の命日

 

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

今日11/25は
作家・三島由紀夫の命日です。

 


(写真はwikipediaより)

 

というより、
三島が割腹自殺を行なった日、
として有名です。

 

 

50回目の命日。

そう考えると考え深いです。

 

三島ファンの間では
三島自身も認める代表作から名前を取り
「憂国忌」(ゆうこく・き)と
呼ばれています。

 

 

以前、5/4の投稿でも書きましたが、
作家が亡くなった日に、
その著作を読む。

すると不思議な感動が味わえるものですね。

 

なぜか三島文学を読み込む年になっています

 

今年2020年、
私は三島作品を何度となく読み込む年となっています。

うちの受講生の方で
「三島作品を読んでいきたい」
という学生さんがいらっしゃる影響で、
けっこう三島作品を読んできたのですね。

 

手元の本棚にも
『金閣寺』
『花ざかりの森・憂国』
『仮面の告白』
『若きサムライのために』が入っています。

いずれもこの受講生の方の講義の関係で
読み終えていますが、
学ぶものが多いですね。

 

1人でいいので
好きな作家や興味関心のある作家を
定める。

その上で、その人の本を
集中して読みぬく。

 

 

すると、
いつの間にかこういった人物が
自分の中に「憑依」(ひょうい)してきます。

 

意識していないにもかかわらず、
「作家の○○なら
 なんて言うかな」
と考えるようになるのです。

 

一人作家を決めて、憑依させよう!

 

これは小論文の対策だけではなく、
文章力全般を高める機会として最適です。

 

自分でイチから考えると時間がかかる問題も、
「作家の○○なら
 なんて考えるだろうか」
とイメージすると一瞬で回答が思い浮かびます。

 

 

一人作家を決めて、
徹底的に読む抜く。

 

 

これが役立ちますね!

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

一人作家を決めて、徹底的に読みぬく!
するとその作家が〈憑依〉する。
その作家の視点でもモノを考えられるようになる! 

 

N先生の教え子の話

 

高校時代に私が大変お世話になった
N先生という方がいます。

 

たいへん文学の教養があふれる先生でした。

 

この方が以前関わった教え子の話で
印象深いものが2つ。

 

(1)活字中毒の女子学生

 

世の中には活字中毒とも言える人がいます。

私はまだそこまで行き着いていませんが、
とにかく

「読むものが無くなると落ち着かない」

という人のことです。

 

この生徒さんは高校の修学旅行で
3泊4日 沖縄に行きました。

 

大量に本を持っていったにもかかわらず、
最終日前日にほとんど読み終えてしまったそうです。

何かを読みたいのに、
何も読むものがない。

 

困ったこの生徒は
持っていった酔い止めの
「使用上の注意」という紙を
何度も読み直していたそうです。

 

 

…ここまで至るというのは
重症だな、と
Nを先生の話を聞いていて思いました。

 

(2)何でも夏目漱石を引用する男子学生

もうひとり、時折N先生の雑談に出てきた
受講生がいました。

 

この人は毎回小論文や作文の課題に対し
夏目漱石の引用を出して回答していた人だったと
聞いています。

N先生、この人の答案の採点が
毎回楽しみだったそうです。

 

「今回は何を引用するのだろうか」
と期待しながら採点していたといいます。

 

(N先生は漱石の文学論で
本を出版している人なので
こういう楽しみを持っていたようですね)

 

(2)の学生さんのなかには
おそらく夏目漱石が「憑依」していたのでしょう。

 

すると、自分だけではなく
夏目漱石の視点からも
モノを考えることができたわけです。

 

 

 

これくらい読み込んだ作家が1人でもいると
小論文を書くのは楽になりますね。

 

かくいう私も、
院生の頃は
アンソニー・ギデンズや
イバン・イリイチの本を
読み漁っていた関係上、

自分に「憑依」させて論述を書いていたのを
思い出します。

 

 

文章力や思考力を高めるには
一度 作家なり研究者を「憑依」させるのが
一番早いのですね。

 

ぜひ、
1人でいいので作家を決めて
読み込んでみてくださいね!

 

 

ではまた!

 


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