本屋に行けば夢が見つかる!手塚眞『ヴィジュアル時代の発想法』でセレンディピティの大事さを知った件

何をしたいかわからない…。だったら本屋さんへ行こう!

「何をしたいか分からない…」

「いろいろ疲れて
 なにもやる気がしない…」


そんな気分になること、
ないでしょうか?

私も大量の仕事をやりきった後など
若干そういう感じになります。

「燃え尽き」てしまう人も
時折いますよね。

そんな時におすすめなことがあります。

それは
本屋さんに行くことです。

本屋さんに行くと、
何かしら面白そうな本があります。

興味があってもなくても、
ざっと回ってみるといいのですね。

そうやって目が止まった本の中に、
自分の今後につながるヒントが詰まっている。

そういうことも多いです。

セレンディピティを活かす!

無目的に本屋さんをブラついていて、
たまたま目についた本から
アイデアが得られる。

そういうことを
セレンディピティといいます。

偶然性、
という意味合いの言葉ですね。



セレンディピティとは
なにかに取り組んでいると
関連する情報が偶然手に入ったり、
思わぬ発見があったりすることをいいます。


たとえば原稿執筆で
アイデアに行き詰まった時、
本棚にある1冊にたまたま目が止まることがあります。

パラパラめくってみると、
まさにいま必要なアイデアが書かれていることも
あります。

(私もブログ執筆で経験したことが
 何度もあります)


他にも、
なにか困ったことがある状態で
誰かと会話していたり
テレビを見ていたりすると

その問題を解決するヒントを
教えてくれることも時折あります。

こういう偶然性のある出会いが
セレンディピティです。


あなたも、こういう偶然の出会いで
命拾いした経験、
あるのではないでしょうか?

手塚眞『ヴィジュアル時代の発想法』に学ぶ!

私が
セレンディピティという概念を知ったのは
手塚眞(てづか・まこと)さんの本です。

(手塚眞さんは
 マンガの神様・手塚治虫さんの息子です)

手塚眞さんの
『ヴィジュアル時代の発想法
 ー直感をいかす技術ー』(集英社新書)という本を
以前読み、たいへん面白かったのを覚えています。

「1週間で本を書く!」宣言

この本は冒頭、
次のような宣言から始まります。

〈本書を1週間で書こうと思っています〉

なんと、
「これから1週間で書くぞ!」
という決意表明です。

手塚さんはふだんから仕事が多忙です。



だからこそ、
本を執筆するために
1週間仕事の休みを取ったのです。

その間で、
一気に本を書いてしまおう、
という決意の現れが描かれています。

さて、ここで計算をしてみましょう。



本書は新書本。

新書って
1冊およそ9万字程度といわれています。

1週間で9万字を書こうとすると、
1日約12,857文字の執筆が必要です。

A4用紙1枚の文字数が
約1,200文字なので
1日につきA4用紙10枚ずつ書いていくという
計算です。


…やって不可能とは言えないですが、
けっこうハードですね(笑)



でも、手塚さんはみごと
1週間で本を書ききってしまうのです!

(最後の章にその旨が書かれています。
 私も本を書く際はこういう宣言をして
 やってみたいなあ、と思いました)

セレンディピティのメタ的構造

この手塚さんの本の内容は
サブタイトルにもあるように
「直感をいかす」ということです。


著者の筆は
以前の仕事の中で
追い詰められた中から
ムリヤリでもアイデアを出し、
仕事を仕上げた経験を克明に描いています。

追い詰められた中で
偶然に基づく発見があり、
それが仕事をやり切ることにつながったのです。


そんなセレンディピティの経験を
著者は描きます。

この内容で言っていることは、
まさに「1週間で本を書き切る」という
著者の最初の宣言とつながっているのです。

つまり、
セレンディピティの大事さを伝える本を、
セレンディピティをもとに書き切るという
ある意味「メタ的構造」が成立しているのです。


そんな意味でも印象深い本でした。

アイデアの作り方なども
実践的に考えられるので
おすすめな本ですよ!

今回のポイント


何をしたらいいか分からない…。
何をしたいかわからない…。
そんなときは本屋さんへ行こう!

セレンディピティに救われた修士論文。

本書でも描かれている
セレンディピティの経験、

私は大学院生の頃に
強く経験しました。

いまから10年以上前、
大学院の修士論文を執筆していたときのこと。

修士論文を補強する理論を
何にするか、迷ったことがあります。

そんなとき
たまたま人に勧めれて読んでいた本
(アマルティア・センの『人間の安全保障』)のなかに
それっぽい理論が掲載されていました。

行き詰まっていたので
その本から引用すると、

「この説明にアマルティア・センを使うのは
 センスがある!」

指導してもらっていた先生から
なぜか褒められました(笑)


ある意味「苦し紛れ」なような引用が評価されるところに
セレンディピティのありがたさを実感しました。

本屋に行くと出会いがある!

さて、冒頭の話に戻ります。

本屋さんに行くと、
なぜかしら目に飛び込んでくる本があります。

その本をパラパラとめくってみると、
「あ、自分はこういうことをやってみたい!」

と夢に気づくことがあります。


新たな発見があり、
そこから人生が変わりだすこともあります。


だからこそ、
本屋さんはセレンディピティを得るための手段として
定期的に行ってみるのがいいのですね!

…私も、最近は
電子書籍ばっかり使っていますので、
意識して本屋さんに行ってみます!

ではまた!


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