複数の学問を学んでモノの見方を広げる!社会学と心理学、着眼点の違い。

社会学と心理学って、同じ現象でも見方が違います。

例えば犯罪が起きた場合も心理学では
本人の生育歴や心の闇に注目するのに対し、

社会学では犯罪が起きた社会的構造(貧困・格差など)に
着目します。

複数の学問を学ぶとモノの見方を広げられますね!
そこに学問の意味があります。

今回はそんなお話です。



違う分野の勉強、していますか?

突然ですが、
あなたは自分の専門とは
違う分野の勉強、していますか?

違う分野を勉強していると

「あ、この部分、
 ●●学とは違う視点なんだな」

と発見があります。

心理学と社会学、着眼点の違い。

うちにはいろんな受講生の方が
いらっしゃっています。

以前、心理系の大学院進学を
目指している方の講義のため
心理学を専門的に勉強し直した時期があります。


その時に

「あ、この部分、
 社会学と違う視点なんだな」

と発見がありました。

私は1回目の大学院生時代、
社会学を専門に学んでいました。


(厳密には教育社会学ですが)



その時に身に着けた社会学の視点と、
心理学の視点とはモノの見方が
大きく違っているのを実感したのです。


たとえば社会学の場合、何かの問題や現象についてを
「社会」や「人と人との関係性」から
説明をします。

よく言う
「こういう社会なのが問題だ」
という言い方に近いです。

例えば犯罪が起きた場合も

「この犯罪が起きたのは
 日本の〜〜が背後にある」

などと説明するわけです。

(〜〜の部分には「貧困」や「格差」などが入ります)



一方、心理学の場合は
犯罪を起こした一個人の
内面に着目をします。


 「なぜこの人物は犯罪をすることになったのか」

 「内面でどのような葛藤があったのか」

こういう部分に着目します。


犯罪という同じ現象についても
社会学と心理学とで真逆の見方をするわけです。

複数の学問を学んで複眼思考を!

教育学者・苅谷剛彦さんの本に
『知的複眼思考』という本があります。


(早稲田大学教育学部の教科書でした)

複数の学問を勉強していると、
この本のタイトルのように
複数の視点でモノを見れるようになるわけです。


学問というのは
ある意味でモノの見方・考え方を
教えてくれる存在です。

いろんな学問体系を学んでいると
複数の視点から物事を

考えられるようになります。

すると仕事やプライベートにおける問題にも
違った視点から捉えられるようになり、
それが解決のヒントに繋がることもあるのです。

今回のポイントです。


いろんな学問体系の知識が
自分の見える世界を変えてくれる!



今の時代、ちょっとネットで検索すると
あれこれ知識が見つかります。

…ありがたいことに
私のブログもそういう流れで
見つけてくださっている方がいます。

先日も私がお世話になっている方から

「なんとなく敬語について検索したら
 フジケンさんのブログが検索のトップに来て
 すげ〜びっくりしました」

というコメントを頂きました。

(敬語についての記事は
 それほどたくさん書いていないので
 私も驚きでした)

(その方から教えてもらった検索ワードです。
 サイボウズに勝ちました! 笑)

このように、
ちょっと検索したら
いくらでもデータが出てきます。


ですが、その反面
「体系的知識」については
ネットではなかなか身につきません。


じっくり本を読んで
仲間とディスカッションしないと
思考に役立つレベルまで
体系的知識は身につかないのです。

そういうところに
大学院のような各種スクールに通う
価値があるように思います。

なので情報化の時代こそ
スクールに通い、
いろんな専門分野の深い知識を
身につけていくのがポイントですよ!


(私も北大大学院の講義、日々受けています…!)


ではまた!


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