読んでいない本について堂々と語ろう!書評『読んでいない本について堂々と語る方法』

今回のポイント

本は読んでも読まれるな。
本を読んだら
「本の内容を自分の日常に活かすとどうなるか」
考える一手間を。

ついつい「読んだフリ」をしていませんか?


いま話題になっている本について
読んでいないけれど

「ああ、あの本ね、
 すごく面白かったよ!」

ウソをついてしまうケースって
時折ありませんか?


ついつい「読んだ」と言ってしまい
読んでいないのにその本の内容について
語らないといけなくなってしまう。

そういう機会、ないでしょうか?




概してあまり評価されない行為でしょうけど、
「それでも構わない」と肯定している
本があります。

それが、ピエール・バイヤールさんの
『読んでいない本について
 堂々と語る方法』

という本です。


本書は私の読書観を変えた1冊でもあります。


いま話題になっている本について
読んでいないけれど

「ああ、あの本ね、
 すごく面白かったよ!」

とウソをついてしまう。

あるいは、
自分の専門分野の
「基本文献」「古典」とされている本について
読んでいないけれど「読んだ」と言ってしまう。


こういうときって
後ろめたい思いになってしまいます。


「読んでいないけど、
 シェークスピアの『マクベス』を読んだ、
 と言ってしまった‥」

「映画を観た際、
 原作を読んでいないのに
 ついつい「原作も面白いよね」と言ってしまった…」

若干の後悔とともに
こう感じるはずです。


創造行為が行われる!

ですが
『読んでいない本について堂々と語る方法』には
「読んだ」とウソをついても構わない旨が
書かれています。


どういうことかというと、
読んでいない本について
堂々と語るとき、
間違いなく「創作活動」が
自分の頭のなかでおこなわれているからです。

単にウソをついているのではなく、
れっきとした創造活動を
行っていることになります。


結果的には
本を普通に読むだけでは
思い至らない発想に至ることもできるのです。

だからこそ
読んでいない本の内容を
堂々と語って構わない。

そういう結論が
『読んでいない本について堂々と語る方法』に
書かれています。

本を読むことよりも、読んだ上で考えることが大事!


本書の主眼としては
単に本を読んでその内容を思い出すだけ・
本の内容を覚えるだけだと
読書をした意味がない、

というところにあります。


本を読んで
本の内容以上のことを
自分で考えていくこと。


書いてあることをただ読むだけでなく
本を元に思索を深めたり
自分の考えを深めたりすること。

そういう創造活動こそが
読書の目的であるからです。

だからこそ
ときには「読んでいない本について
堂々と語る」ことが
創造行為として役立つと
「逆説」を語っているわけです。



今回のポイント


本は読んでも読まれるな。
本を読んだら
「本の内容を自分の日常に活かすとどうなるか」
考える一手間を。

結論!本は読んでも読まれるな!

グダグダ書いていますが、
『読んでいない本について
 堂々と語る方法』
の内容を一言でいうと、

「本は読んでも読まれるな」

に尽きます。

本に書いてあることを
ただ読んで
ただ覚えるだけではなく、

本をもとに自分の頭で考える。

そのほうが価値的なのですね。


自分で考える一手間を。

何も考えずただ本だけを読んでいると
自分で考える力が減っていきます。

(ショーペンハウエルの
 『読書について』にも
 同様の指摘がなされています)

だからこそ本を読んだ後には
「本の内容を自分の日常に活かすとどうなるか」
考える一手間が大事になります。


時として
「読んでいない本について堂々と語る」のでも
構わないので、

読んだ内容をもとに
自分で考える習慣を

身に着けていきたいですね!




ではまた!


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