たまにでいいから
「頭が痛くなるほど難しい本を読む」
経験を大事にしよう!
目次
お悩み「本を読んでも、言っていることがサッパリわからないんです…」にお答えします!
「本を読んでも、
言っていることが
サッパリわからないんです…」
たまにこういう相談を受けます。
本を読んでも
よくわからない。
自分の理解力が
情けなくなる。
こういう話を
私にしてくださる方が
いらっしゃいます。
こういう相談をする人の気持ち、
私もよくわかります。
私自身、
読んでもよくわからない本って
たくさんあるからです。
「読んでもわからない」という前提で本を読む!
こういうときに
私がアドバイスするのは
「わからない前提で本を読んだら
いいんじゃないですか?」
ということです。
本なんて、
結局は著者以外の人が
すべてを理解なんてできないはずなんですよ。
まして
「古典」と言われる、
何百年も前に書かれた本は
そうです。
読んで全て理解できる方が
「異常」なのかもしれません。
だからこそ、
少しでも理解できたら
それはそれですばらしいわけです。
それに、本当にわからないところがあるなら
数ページ飛ばして読んでもいいわけです。
数ページ先もよくわからないかもしれませんが、
ほんの少しでも理解できるなら
それはそれですばらしいのです。
「難しい本をガマンして読む」習慣を付けよう!
ところが、
ほとんどの人は
読んでよくわからないと
もう読むのをやめてしまいますよね。
これ、もったいないことだと
思います。
どういうことかと言うと、
読んでもよくわからない本を
「ガマンして読む」
ことって大事だと思うからです。
本を読んだほうが売上は上がる!
私、以前から思うんですけど
【本を読んだほうが売上は上がる】
と思っているのですね。
本を読む・勉強する取り組みが
自分の実力を高めてくれるんです。
頭が痛くなるほど難しい本を読め!
何社も会社を経営している方の
お話を伺ったことがあります。
その人は
「人間関係を学ぶため、
頭が痛くなるような
難しい本を読め」
と言っていました。
これは何かというと、
別に「頭が痛くなるほど難しい本」に、
人間関係の秘訣が書いてあるから、では
ありません。
頭が痛くなるような
難しい本を読むことで、
「何を言っているかわからない」
人の話を理解しようとする姿勢が学べるからです。
また、
「何を言っているかわからない」
理不尽なクレーマーの言い分を
聞いていく体力を身につけることができるからです。
それに、
今の自分では
よくわからない内容であっても、
我慢して読み解く中で少しずつ
学んでいくことができるからです。
だからこそ、
「ガマンして本を読む」
という経験って
人生には必要なのだと思うのですね。
「カンタン・誰でも・分かりやすい」に慣れる問題点
ところが、現在では
「カンタン・誰でも・わかりやすい」
ものがもてはやされています。
困ったら
ネットを探せば
なんでもわかりやすく
簡潔に教えてくれます。
(私のブログもその一翼を担っているかもしれないので
なんとも言いようがないですが…)
これ、便利です。
ですけど、このせいで
「よくわからないけれど
ガマンして読む中で
じわじわと理解が進んでくる」
状態に耐えられなくない人を生んでいるように思います。
「カンタン・誰でも・分かりやすい」
ものが求められているからこそ、
ちょっとでも難しいと
平気で音を上げてしまうことが
増えているのですね。
言ってしまえば
「根性が無くなっている」わけです。
(私も人のこと言えませんが…)
世の中のことって、
そんなすぐに
「カンタン・誰でも・分かりやすく」
理解できることはまれです。
テレビで池上彰さんの解説を聞いても
正直良くわからないことは多いです。
この「何を言っているかよくわからない」
状態で、
少しずつ理解を進めていく訓練に
読書が役立つのですね。
つまり、
「カンタン・誰でも・分かりやすい」
ものが求められる時代だからこそ、
たまには
「頭が痛くなるほど難しい本を読む」
ことが必要になっている、ということなのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
たまにでいいから
「頭が痛くなるほど難しい本を読む」
経験を大事にしよう!
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私も古典を読んで実践しています
私自身、
実は今回の内容、
実践しています。
ふだん読書をしている中で、
何冊に1冊かは
「頭が痛くなるほど難しい本」を読もうと思っているのです。
要するに、
「岩波文庫」に入っていそうな
「難しめ」の本、
特に「古典」を
読んでいるのですね。
今は
『アメリカのデモクラシー』
(アレクシ・ド・トクヴィル)や
『森の生活』(ヘンリー・ソロー)などを
電子書籍で読んでいます。
正直、よくわからない箇所も多いです。
ですけど、ガマンして読んでいます。
(『森の生活』のほうはまだマシですけど)
難しい古典を読む際の唯一のポイント!
こういう本を読む唯一のポイントは
「どうせ読んでもよく分からない」
という前提で読むこと、ですね。
「分かる」という前提で読むと
理解できない自分に腹が立ちますが、
「どうせ読んでもよく分からない」
という前提で読むと
ちょっとでも読み解けたら
うれしいんですよね。
ともあれ、
「頭が痛くなるほど
難しい本を読む」経験、
お客様との関係や
知り合いとの人間関係を学ぶ上で
めちゃくちゃ役立ちますよ!
これは私もいつも実感しています。
「何を言っているかわからない」人のセリフを
「わからないなりに聞く」
練習にも役立つのです。
「カンタン・誰でも・分かりやすい」
ものが求められている現在だからこそ、
あえて「頭が痛くなるほど難しい本を読む」習慣、
大事にしたいですね!
ではまた!
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