出題者の「罠」に気づく方法。出題者の気持ちになって問題を見れば誤答に気付ける!

今回のポイント
出題者の罠に気付くためには
「出題する側の気持ち」になろう!
出題者の視点から問題を見ていこう!

 

受験シーズン、真っ最中!

 

 

受験シーズン、ですね!

 

 

いま、作文教室ゆうや
理数教室ゆうの生徒さんと一緒に
大学の過去問題を解いています。

 

 

先日は
北海学園大学の
国語(現代文)の入試問題を
一緒に解くだけでなく、

「この本文で言っているのは、
 要はどういうことか」

などを解説していました。

 

 

(ちなみに、入試前は
過去問演習を必ずやってくださいね!!)

 

 

これ、教える側も大変です。

 

要は毎回
大学の過去問を解くわけですから…。

 

 

意外と楽しい、過去問演習。

 

でも、これ、
なかなか慣れると楽しいですね〜。

 

 

特に大学入試って、
出題する人がいるわけです。

 

 

大学入試では、
出題者が受験生を「引っ掛ける」ため、
問題の中に巧妙な「罠」を
仕掛けています。

 

その罠に気づいて、

「ここ、こういう書き方で
受験生を引っかけようとしているけど、
見え見えだよね〜」

などと指摘するのが
非常に楽しいのですね。

 

 

問題を「作る側」の意識に立とう!

 

これ、不思議な感覚です。

 

 

私が受験生の頃は
過去問を解くのって苦痛でした。

 

 

でも、こういう「苦痛な問題」を
作っている人がいる、
ということに気付くと
発想が変わるのです。

 

 

どういうことかというと、
単に問題を解くだけの立場から、

「問題を作る側なら
自分はどうするか」

を考えるようになると
解き方が変わるのですね。

 

大学入試の「現代文」で、問題を作るのが難しい理由

 

 

例えば、先日は
ある受講生の方と一緒に

【北海学園大学
2019年現代文】

の過去問を解いていました。

 

 

「作者の考えに近いものを選べ」

という、
選択式の問題が
多数出題されています。

 

 

こういう場合、
単に「受験生」の立場でいると
何がなんだかわかりません。

 

「え、アの選択肢も
イの選択肢も
どっちも正解な気がする…」

そう悩んでしまいがちです。

 

出題者の視点に立つと、全てが変わる!

 

 

ところがです。

 

入試の「出題者」の立場に立つと
全てが変わります。

 

「アの選択肢は
本文にない内容を
あえて持ってきているから
受験生を引っかけようとしているな…」

「イの選択肢は
本文の内容の
【言い過ぎ】だから
間違いだな…」

「ウの選択肢は
ちょっと説明が不足しているな…」

 

こういう点に
気付けるようになります。

 

 

高校教員時代、フジモトの苦悩

 

 

なぜ私が気付けるかと言うと、
高校教員時代に「苦悩」を経験しているからです。

 

 

私は高校教員の頃、
毎回悩んでいたことがあります。

 

それは、

「テストの問題作製」

です。

 

 

授業で扱っていないことを出すと
当たり前ですがクレームが来ます。

 

 

 

だからといって、
授業で扱っていることを
そのまま出すと、

異常に平均点が高いテストになってしまい、
成績をつけられません。

 

 

授業で扱っている内容でありながらも、
すこし見た目を変えて出す。

あるいは、
問題の応用版を出す。

 

 

ここの駆け引きがなかなか難しいのです。

 

 

 

ちなみに、問題作製って
数学の試験なら
数値を置き換えるだけで
カンタンに「違う問題」を作ることが出来ます。

 

 

ですけど、
私の本来の専門である
社会科(歴史・地理・公民)ですと

「違う問題」を作るのは難しいのです。

 

(ちなみに、私は
中高地歴公民科の
【教育職員専修免許状】を持っています、念のため)

 

日本史の試験での問題の作り方

 

 

歴史の例で言えば、

「関ヶ原の合戦は西暦何年に起きたか」

という問題は作りやすい反面、
基礎的すぎるのでほぼ全員が正解できます。

 

 

(ちなみに1600年が正解です)

 

 

 

だからといって、

「関ヶ原の合戦はなぜ起きたか」

という問題は
諸説入り乱れているので
問題には出しにくいのです。

 

 

(「豊臣秀吉死去後、
徳川家中心の政権運営を
目指す東軍・徳川家康と、

それを阻止し豊臣家中心の
政権運営の維持を目指す西軍・石田三成とが
武力紛争の形で現れた」

という説明は
【関ヶ原の合戦とはなにか】の説明であって
「なぜ起きたのか」の回答にはなりません)

 

また、

「西軍の将は誰か答えなさい」

という問題も
出しにくいです。

 

多くの人は「石田三成」と答えますが、
実際の「総大将」は「毛利輝元」なので
両方の答えが成立するからです。

 

(ちなみに、この聞き方の場合は
宇喜多秀家も上杉景勝も
大谷吉継なども当てはまります)

 

平均点が高くなりすぎず、
だからといって生徒からクレームも来ない
「ちょうどいい」問題をつくるには
どうすればいいのでしょう?

 

 

一番いいのは

「教科書には載っているが、
太字にはなっていない場所」

を探すことです。

 

 

たとえば、

「関ヶ原は現在の都道府県ではどこに当たるか」

などという問い方です。

 

 

 

(ちなみに岐阜県です)

 

 

さあ、いかがでしょうか?

 

 

こと「関ヶ原の合戦」という事項だけでも、
試験で問える内容って、意外と少ないものなのです。

 

 

間違った選択肢(誤答)づくりは難しい!

 

さらに大変なのは
「間違った選択肢」の作り方です。

 

 

例えば先程の

「関ヶ原は現在の都道府県ではどこ当たるか」

も、選択問題にする場合難しいです。

 

 

多くの場合は

ア 京都府
イ 滋賀県
ウ 岐阜県
エ 愛知県

とするはずです。

 

 

 

これ、それなりに難しい問題となることでしょう。

 

 

(名神高速道路をよく走る人には
楽勝でしょうけど)

 

 

 

でも、選択肢に
明らかに岐阜から離れているものを
多数入れると難易度が一気に下がります。

 

ア 北海道
イ 沖縄県
ウ 岐阜県
エ 島根県

これだと、
誰でも正解できてしまうので、
やっぱり差がつかなくなります。

 

 

かけ離れ過ぎない形で、
なおかつ適切な難易度の
「誤答」を用意する。

 

 

やってみればわかりますが、
「誤答」づくりって大変なのです。

 

現代文の「誤答」づくりはめちゃくちゃ大変!

 

でも。

 

 

社会科の場合は、
まだこういう形で
問題を作ることができます。

 

 

ですけど、現代文の場合は
誤答づくりがホント大変です。

 

 

「それっぽい解釈だけれど、
実際は間違っている誤答」

を多数、
苦労して作ることになるのです。

 

「解釈を問う」問題の場合、
正しい選択肢を作ること以上に、
間違った選択肢を作ることが大変なのですね。

 

 

北海学園大学2019年 国語の過去問から

 

 

例えば北海学園大学の
2019年の国語の入試には次の選択肢がありました。

 

 空欄に入る最も適切なものを
次の中から1つ選び、符号で答えよ。

 素朴な懐疑にさえ耐え得ないものだ
 簡単に否定することはできないものだ
 疑問を受け入れる余地さえないものだ
 懐疑的主張にすらなり得ないものだ
 疑うことさえできないものだ

いずれも、
本文に少しは関わるものばかりです。

 

 

でも
読んでみると、
オ以外はどれも
ほとんど同じようなことを言っています。

 

 

どの部分が本文にあっていて、
どの部分があっていないか。

 

どの部分が「言い過ぎ」か、
どの部分が「説明が不足している」のか。

 

 

見極めが
けっこう難しいんです。

 

 

でも、だからこそ、
塾講師の立場からすると
楽しいですね〜。

 

 

なぜかと言うと、

「あ、これはこの表現で
受験生を引っかけようと
罠を張っているな」

と見えるようになるからです。

 

結論!出題者の気持ちになって問題を解こう!

 

結論です。

 

受験生という
「問題を解かされる立場」で考えていると、

出題者の罠に
カンタンに引っかかってしまいます。

 

ですが、
出題者という
「問題を作る立場」で考えてみると、

出題者の罠に、
意外と気付けるようになるものです。

 

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

出題者の罠に気付くためには
「出題する側の気持ち」になろう!
出題者の視点から問題を見ていこう!  

 

 

 

今回はイメージしやすくするため
現代文ではなく「日本史」でも話を出してみました。

(そうでないと
フッサールやレヴィナスなど
聞き馴染みのない人名ばかりが出てくるので…)

 

 

問題づくりって、
やってみたらわかりますが
ホント大変です。

 

 

だからこそ、
入試問題を作っている人って
めちゃくちゃ偉いと思います。

 

 

そういう「作り手の立場」から見ると、
意外と「罠」に気づきやすくなるので
意識してみてくださいね!

 

 

あらゆる試験でも、「出題者の気持ち」になろう!

 

 

もちろん、今日の話は
大学入試に限らず
大学院入試や資格試験にも
当てはまります。

 

 

誤答を作る大変さを知ると、

「きっと、これは誤答だな…」

と気付けるようにもなりますよ!

 

 

ではまた!

 

☆入試対策、こちらもヒントになれば幸いです!↓

知るか知らないかで人生が変わる!小論文試験対策の基本〜大学入試・大学院入試・就職試験・転職試験対応〜


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