社会人が大学教員を目指すなら、「本業を続けながら非常勤講師」が無難である理由。

やっぱり大学教員/研究者になるのは茨の道?!
現実を見た上で
それでも目指すか判断を…!

大学院修了後のキャリア、どうしますか?


「大学院にいったあと、
 可能なら大学教員を目指したいんです…!」


私は普段から
大学院進学をしたい社会人の方への
各種アドバイスを行っています。


うちの塾では

「大学院修士課程修了後は
 専門看護師やMBA取得者として
 バリバリ活躍していきたい」

という方が多いです。

なかには
「将来的には大学教員になりたい」
といいう方もいらっしゃいます。

私自身、大学教員の道を
断念した過去があることから

「大学教員を目指すのって
 けっこう大変ですよ」

とお伝えするようにしています。


それは
正規採用の「就職口」(ポスト)を
見つけるのが至難の業であるからです。


大学教員になるのはどんどん難しくなっている…!

いま、全国的に少子化です。

大学進学率は56.6%
前年に比べ1.7ポイント上がって
過去最高となっていますが、

大学ジャーナルオンラインより)

そもそも少子化なので
学生数は長期的に増えようがありません。

それでいて全国に大学の数は
2022年度で790校と多く、
ここからは限られた学生の取り合いが
熾烈になります。



もうすでに閉校する大学も出てきていますし、
募集停止になる学部・学科も
数多いです。




結論的には
大学教員ポストは
減ることがあっても増えることはほぼありません。



それでいて
大学院生の数は増えています。


つまり
ポストを得られない人物が
多数出ているという状態なのです。



(ちなみに、
 博士後期課程に行っていなくても
 「修士課程修了」であれば
 いちおう大学のポストに応募することは
 可能なケースもあります)

増えないポスト、増える大学院生…。


この状態は
ここ10〜20年変わっていませんし、
今後も改善の見込みはあまりありません。



要するに、現在の状況下でポストを得るのは
かなり大変なのです。



(私がいた早稲田のゼミの先輩方も
 大変そうでした)

非常勤講師ならまだ狙える!


ですが。


これは正規採用のポストの話です。



常勤のポストではなく

「非常勤講師」

であればまだ見つけやすいです。


実際、
公募も多く出ています。



もし社会人の方が大学教員を目指す場合、
本業を続けながら「非常勤講師」として
実際に教えながら実績を積んでいくのが
取りうべき戦略であると言えます。


私が大学生の時も
本業で中学校の先生をしながら
教職課程の科目を非常勤で教えている先生が
多数いたのを覚えています。

本業を続けながら非常勤講師。



これが一番現実的な
「大学教員」の目指し方と言えるでしょう。


今回のポイント


やっぱり大学教員になるのは茨の道?!
現実を見た上で
それでも目指すか判断を…!

正規採用でなくても大学で教えたいですか?

今回は大学教員のポストについての
内容をまとめてみました。



社会人が大学教員を目指す際に考えるべきは、

【正規採用でなくても
 大学で教えたいか否か】

という点に尽きます。


もしこれがイエスなら
挑戦してみてもいいと思いますし、
やりがいも得られるはずです。


実務家教員という道も…!

なお、あなたの専門性がきわめて高い場合は
「実務家教員」として
その専門性を買われて大学教員になる道も
ありえます。

この場合も
イキナリ正規採用になるケースはすくないので
非常勤職員としてはじめてみるのが
現実的です。

リアルを知ってから夢を考える!

…こういったリアルな状況を知った上で
それでも大学教員を目指すか否かを決めても
いいかも知れませんね!



ちなみに私、
非常勤講師でいいので
大学で授業を持ってみたいので
お声がけください(笑)


(自分から公募を見て行動はしていませんが…。
 ちなみに、札幌圏だと嬉しいです)



ではまた!


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