毎年2月や3月になると受験の季節です。
その中で、「なぜこの学校を受けるか」という志望理由書を書く人も多いはずです。
就職活動も、いまはスタートが遅くなりましたが「そろそろ練習したいな」という人もいるかもしれません。
志望理由書は人生の中で出会う初めての人生を変えるかもしれない作文です。
書くに当たり、緊張します。
「これでいいのかな・・・」
「こう書いたら評価が下がるかな・・・」
ヒヤヒヤしながら書いているはずです。
そんな作文には共通点があります。
それは・・・
一般的なことしか書かない、という点です。
例を見てみましょう。
私はかつてより「地域活性化」に興味がありました。現在、地域活性化については全国的にその重要性が訴えられています。そのため貴校において地域活性化の現場を知り、自分の知識を広めていきたいと思い志望しました。
いかがでしょう。
「地域活性化」に興味があること、そして学校でその内容を学びたいということは書かれています。
ですが、この内容、「誰でも書けそう」なことです。
地域活性化という言葉は、全国津々浦々、どこに行っても叫ばれています。
何も目新しい言葉ではありません。
地域活性化をすすめるべきだ、という文言も「みんな」言っています。
おそらく入試を受ける人のほとんどが言っていることです。
考えて欲しいのですが、入試の試験監督もみんな人間です。
「みんな」が書きそうな作文も、試験監督はすべて読んでいます。
「ああ、これも【地域活性化が大切】パターンで来たな・・・」
「ああ、これも同じか・・・」
誰でも書けそうなものだと、他の受験生と同じ作文に過ぎません。
違いを出せません。
だから学校側も「わざわざ合格を出したくない」ものとなります。
では、先ほどの文章、こうしてはいかがでしょうか?
私はかつてより「地域活性化」に興味がありました。そのため、私の地元である帯広地域の広小路商店街(ひろこうじしょうてんがい)において商店の方へのインタビューを実施しました。そうしたところ、広小路商店街の集客数の減少や顧客の高齢化といった問題点について知ることができました。現在、地域活性化については全国的にその重要性が訴えられています。そのため貴校において地域活性化の現場を知り、自分の知識を広めていきたいと思い志望しました。
斜体部分以外は先ほどと全く同じです。
ですが、「帯広」と「広小路商店街」という言葉が入ることで、グッと信憑性があがった感じはないでしょうか?
ここで書いた「インタビュー」も、結局は学校の授業の中で行ったものかもしれません。
ですが、先程の例よりも「地域活性化」に興味のある感じが高まっています。
そうなるのは、「帯広」や「広小路商店街」といった固有名詞があることと、インタビュー調査という「自分がやったことエピソード」が盛り込まれているからです。
作文には「みんな」や「全国」といった抽象名詞よりも、「帯広」や「広小路商店街」といった個別の名称が書かれている方が読み手に「いい」印象を与えます。
そこに「私はこんなことを考えた」「こんなことがあった」というエピソードでもあると最高です。
ぜひ、作文には自分だけのエピソードをもりこみもりましょう。
自分のエピソードは、自分にしか書けません。
世界で自分しか伝えることができない内容を伝えることができます。
自分エピソード。
作文にどれだけ入れられているか。
一度考えてみましょう!
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