ベテランこそ、基本書・入門書を読むべき理由!




今回のポイント

基本書・入門書が役立つのは初学者だけではない!
ベテランが読むとパワーアップも可能になる!

中原淳『研修開発入門』、役立ちます!

いま、中原淳先生の
『研修開発入門』という本を
読んでいます。

「会社で「教える」、競争優位を「つくる」」という
サブタイトルの通り、
主として企業内での人材教育のために
いかに研修を用意し活用していくかという手法が
事細かに描かれています。

企業研修がおざなりになっているのはなぜか。
どのように改善したらいいか。

そういった問題提起で始まるだけでなく、
具体的に研修計画をどう進めていくか、
研修をどう行い、
終わった後どうフォローアップしていくかなどが
研究者の視点で客観的に描かれている本です。

 

私、社会人の方への
大学院進学対策のアドバイスを行うことを
本業としています。

その本業で日々培っているスキルを元に、
研修講師としても講義をおこなっています。

今週も火曜日に
北海道東部の厚岸町まで出張して
団体職員の方への文章作成能力向上研修を
実施してきました。

(札幌からJRの特急などを使って
 5時間の旅。
 札幌から約350キロですね)

年間50-100回、研修講師として登壇しています

本業で研修をやっている人に怒られてしまうので
「研修講師」だと最近は名乗っていませんが、

おかげさまでオンライン・対面問わず
毎年50~100回くらい研修講師として
仕事をさせてもらっています。

ふだん研修をやっているからこそ、
『研修開発入門』のような
基礎から解説しているような本を読んでみると
学ぶことが多いのです。

基本書はベテランが読んだほうが役立つ!

「これから研修を行なう人ならともかく、
 何年も研修講師をしているのなら
 読む必要がないのでは?」

そういうご質問をいただくこともありますが、
こういった基本書って
もう何年も現場で実践しているという人が学んだとしても
得られることがたくさんあるのです。

(私、研修講師としてぺーぺーなので
 一般論として言っています…)

どの分野でもそうですが、
基本書って書くのがかなり大変です。

基本書・入門書と言うと
初学者向けでカンタンなように見えますが、
専門用語をなるべく使わずに書く必要もあるので
書くのに骨が折れるのです。

(同様の理由で学校用教材や
 教科書を作るのはホントに大変だと
 作っている人に聞いたことがあります)

やってみないことには理解を深められない!

おまけに、書く側が一生懸命書いていても、
読む側に何も経験がなければ
いくらわかりやすく書かれていても
理解を深められないのです。

たとえていえば、
一回もプールや海に行ったことがない人に
水泳を教えるのに似ているでしょうか。

息継ぎの仕方やバタ足のやり方をいくら解説しても
やってみないことには勝手がわかりません。

(こうも暑いと
 プールや海で涼みたい思いでいっぱいになります…)

あるいは麻雀をやったことがない人が
役の名前と点数を
ひたすら覚えていくことに近いかもしれません。

(麻雀をいくらやって、
 マニアックな役はほとんど作れないことが多いです…)

なので基本書をいくら読んでも
やってみないことには理解が深まらないのです。

逆に、すでに何年も取り組んでいると

「ああ、これってこういうことだったんだ…!」

などと理解を深められます。

また、

「無意識的にずっとこうやっていたけど、
 これ、正解だったんだ…!」

と読んでいて基本を再確認できたり、
自分が取り組んでいたことの方向性が正しいことを
自覚できたりするのですね。

基本書や入門書は
決して初学者だけではなく
ベテランが読んでも役立つのです。

今回のポイント


基本書・入門書が役立つのは初学者だけではない!
ベテランが読むとパワーアップも可能になる!

それぞれの分野で基本書・入門書を書けるのは
その道何十年というベテラン、
なかでも「大御所」と言われるレベルの人だけであると
昔から言われています。

たとえば法学部の人がかならず学ぶ
「憲法学」の基本書は
もう何十年も前から「芦部(あしべ)憲法」と
相場が決まっています。

 

経済学でも
『マンキュー経済学』という基本書が
定着しています(ほかにもありますけど)。

著者の芦部 信喜(あしべ・のぶよし)先生は
憲法学の大家ですし、

マンキュー先生も
著名な経済学者です。

そういう人物でないと
基本書・入門書は書けないのです。

ですが、こういった本、
初学者でもカンタンに理解できるかと言うと
かならずしもそうではありません(笑)

ある程度の勉強や経験が必要なのです。

むしろ基本書・入門書を読んで本当に役立つのは
ある程度知識・経験が増えてきた「あと」のことに
なります。

ベテランこそ基本書を読んでパワーアップしよう!

逆に言えば、
ベテランが読んだほうが
得られるものも多いのですね。

特に、何年も現場で仕事していると
いつのまにか基本を「なあなあ」にしていることも
多いかもしれません。

(私も反省…)

それを反省的に自覚できるのが
基本書・入門書を読む良さです。

看護師の方ですと
看護の基本書、

経営者の方ですと
経営学の基本書を読んでみるのも
役立つかもしれませんね。

あるいは社会人の方が
新たな気持ちで「ビジネスマナー入門」や「敬語入門」といった
本を読んでみるのも
意外な発見があっておすすめです。

ベテランほど
基本書・入門書が役立ちますので
ぜひ手にとって見てください。

大学院進学においても
こういった基本書・入門書の学習が
欠かせませんのでぜひ!

ではまた!