大学教員にならなくていいなら、社会人の大学院進学は大いにアリ!日経新聞記事に学ぶ進学のススメ

今回のポイント

「大学教員」を目指さないのであれば
社会人の大学院進学、
チャンスが広がってオススメです!

日経新聞記事「社会人大学院が人生を変えた」

 

2022年6月20日付けの日経新聞に
次の記事がありました。

日経新聞朝刊「私見卓見」という投稿欄に

「社会人大学院が人生を変えた」

というタイトルの記事が掲載されたのです。

 

  ☆「社会人大学院が人生を変えた 中橋文夫氏」
   https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD18AA90Y2A510C2000000/

 

書いているの公立鳥取環境大学名誉教授の
中橋文夫さん。

 

 

2021年度で公立鳥取環境大学を定年退職なさった中橋さんは
もともと建設コンサルタントだったそうです。

 

1990年に大阪で行われた
「国際花と緑の博覧会」会場設計を担当するなど
専門家として仕事で結果を残していらっしゃいました。

 

 

48歳での決断。

でも胸中は人生後半を生き抜く次の一手を模索していた」(記事)
側面もあったようです。

 

「そこに関西学院大学が昼夜開講の大学院を創設することを知り、
 まちづくりを学ぶため、
 2000年に48歳で修士課程に入った。
 
 当時は教室が満室になるほどで、
 社会人と学部卒の院生が入り交じり、
 熱気があった。

 講義終了は午後9時半、
 それから教授を誘い居酒屋での連夜の議論が深かった」(記事)

 

48歳での決断。

 

 

紙面には省略されたところもありますが
当初は「いまさら入ってどうなるのだろう」というような
悩みもあったことでしょう。

 

 

それでも大学院の「熱気」と「居酒屋での連夜の議論」で
すっかり研究に熱中なさったのですね。 

 

紆余曲折あったものの
無事大学院を修了なさいました。 

 

大学教員への転身

「大学院を終えて建設コンサルタントに戻った2年後、
 鳥取環境大学の実務家教員公募に応じて採用された。
 
 大学院の学費や教材などに1000万円以上かかったが、
 12年間の教員生活で元は取れた。

 実務家教員の秘訣は
 槍(やり)の穂先で戦ったビジネスのロマンと挫折を
 学生に伝えることにある
」(記事)

こうして建設コンサルタントから
大学教員として転身なさったわけです。

 

 

そんな中橋さんはこう続けます。

「社会人大学院は
 「箔(はく)がつくがメリットがない」
 といわれる。

 修了しても賃金が大幅にアップするわけではなく、
 大学教員への道も厳しい。

 社会人の修士課程入学者数は
 07年度をピークに減少・横ばい傾向が続いている。

 経済的負担が重い、
 教員の専門性が低い、
 専門を生かせる職場が乏しいなど、
 国内の大学院に問題点が多いのは確かだが、

 新たな人材ネットワークの構築、
 大局的視点の醸成、
 固定思考からの脱却など、得られるものも多い。

 社会構造の変化や働き方改革が進むなかで、
 院卒が活躍する場は増えている。

 (注 大学教員など)教職はその一端にすぎず、
 行政のアドバイザー、コンサルタントなど
 多様に広がっている。

 私は20年近い大学院と教員生活を通じて、
 お金では計れない充実感を得た。

 垣根を越えたら「アナザーユートピア」が見えてくる」
 (記事)

引用したいところが多すぎて
ついつい長くなってしまいました…。

 

 

この記事、短いながらも
社会人の方が大学院進学を考える際に
有益な視座に溢れています。

 

 

記事に指摘のあったように
大学教員をめざす場合ポスト獲得がそうとう大変ですが、
それを目指さないのであれば比較的活躍のチャンスも
存在しています。

 

「人生後半を生き抜く次の一手」として
大学院という「アナザーユートピア」をめざすのも
大いにアリなのだと感じる記事でした。

実際には専門職大学院の場合
 明確に待遇に変化があるケースもありますので
 個別の専門ごとに調べてみるのをおすすめします!

 (「箔もついてメリットもある」ケースもあるのです)

今回のポイント

今回のポイントです。


「大学教員」を目指さないのであれば
社会人の大学院進学、
チャンスが広がってオススメです!

大学教員になるのは「運」頼み。

正直いうと、
「大学教員になりたい」という夢を実現するのって
けっこう「運」頼みなところもあります。

 

 

 

大学・大学院では特定の学部・研究科の新設ブームが起こることは
しばしばあります。

こういう時期、
新設の場所の大学教員のポストは
(比較的)得やすくなります。

 

 

現在はデータサイエンティスト学科が
ブームになっていますし、

少し前は保育学科、
高等教育研究、
懐かしいところでは法科大学院など
「新設ブーム」は時折やってきます。

 

 

そのタイミングで修士以上の学位を持っていれば
通常のタイミングよりも就職口は得やすくなります。

 

ですが、そうでないのであれば
これまでのキャリアでそうとう大きな結果を残した上で
「実務家教員」での採用を目指す道以外
大学教員になるのはなかなか難しいのです。

 

 

(なお、これは大学・大学院での
 正規採用を目指す場合を言っています。

 本職で働きつつの
 非常勤勤務でよいのであれば
 比較的容易になってきます

 

大学教員を目指さない形でのキャリア展望を。

 

逆に言いますと、
大学教員を目指さない形で
大学院進学後のキャリアを展望しておくと
入ってからの「挫折」も少なくなるのです。

 

 

あなたの今後の人生展望のヒントにしていただければ
幸いです!

 

 ☆中橋さんは次の本も出されていますね↓

 『わらじで舞踏会 私がビジネスマンから大学教授に転身できた理由
  

 

ではまた!


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