ひと昔前、何か自分の考えを表現するのは難しいものでした。
「白樺」や「アララギ」などの同人誌を作家がやたらと作りたがったのも、もとはといえば「表現の場がない」というシンプルな理由のためでした。


現在だと、「同人誌」を作らなくてもブログがあります。
自分の考えを
おそらく現在に武者小路実篤らが生きていたらブログをやっているでしょう。
自分の考えを書ける場というのはそれだけ珍しい場でした。
さて、同人誌やブログなど書く場があると嫌でも書く機会が増えます。
はじめは下手でも書き続けると自然に上手になります。
かくいう私も大学2年生の頃からブログをはじめました。
当時ブロガーはまだまだ少ないころでした。
はじめはそれこそ「ちょっと思ったこと」や「ひとりごと」を書いていました。
まだTwitterが無い頃です。
今から思うと、TwitterやFacebookでやっていることをブログでもやっていたような感じです。
自分の考えを書ける。
検索されることにより、自分の文章を「読みたい人」「求めている人」が読める。
ブログの存在とブログを始めたことは、私にとっても大きな発見でした。
いまはGoogleのサービスとなったBloggerから、私のブログは始まりました。
その後Wordpress.comに移行し、現在のWordpress環境での自己ドメインブログに変遷していきました。
ブログがあったからこそ、今の自分があるという点があります。
ブログを通して自分の考えを整理し、いろんな人に見てもらえたからこそ、いまのようにいろんなイベントをできるようになりました。
卒業論文や修士論文も、ブログを書き続けたからこそ「ラクに」書くことができました。
まだブログをはじめていない人も、アメブロやライブドアブログあたりからはじめてみるといかがでしょうか。
ブログをはじめ、書く場所があると嫌でも書くようになります。
書く機会が増えると、作文力もあがります。
余録
本多勝一の『日本語の作文技術』はまさにブログ時代の予言でもあります。

その予言の最たる点は、何かの当事者が直接に自分の意見を文章にすることを前提にしている点です。
ルポ=ライターが行くまでもなく、そこにいる人こそ最も深く事実を知っているのですから、その人々がペンを持てば一番いい。そのためには、ほんのちょっとした技術さえ知っていればいいのです。(本多勝一『日本語の作文技術』324頁)
本多勝一にいわせれば、その「ほんのちょっとした技術」こそ『日本語の作文技術』で述べた内容なのです。
(その内容は後日このブログで紹介予定です。お楽しみに!)
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