「しっかりと」のような主観的な言葉、
うっかり小論文に書いてませんか?
いま、
小論文添削の依頼が
増えています。
北海道大学や
札幌市立大学の編入試験対策、
慶應義塾大学や
早稲田大学のAO入試・一般入試試験対策、
公務員試験対策、
北大大学院・小樽商科大学MBAなどの
入学試験対策などなど。
各種試験対策の一環として
作文教室ゆうに通塾なさっている方も
多いです。
作文教室ゆうにいらっしゃる方に
「なぜ作文教室ゆうにお問い合わせなさったのですか」
と、聞くことがあります。
多くの方は
「小論文って、どうやって勉強したらいいか
わからないので問い合わせました」
とおっしゃいます。
そうなんです、
小論文試験って、
なかなか独学するのが困難なんです。
理由はカンタンです。
なぜかというと、
自分が書きあげた答案が
はたしていい答案なのか、
点数はどれくらいになるのか、
判断できないからです。
けっきょく、ロクに小論文を勉強しないまま
試験当日を迎える人がほとんどです。
そして撃沈してしまうわけです。
そうではなく、
作文教室ゆうの講義を通して
小論文の書き方を身に着け、
試験に合格する。
そんな方が多くいらっしゃいます。
こういう方々の力になれているとすれば
私としてとても嬉しい限りです。
さて、小論文を書く際、
ついつい使ってしまう
「禁断の言葉」があります。
それが
「しっかりと」
という言葉です。
「しっかりと」を使ってしまうと、
一気に小論文のレベルが落ちます。
端的にいうと
減点対象になるのです。
例を見てみましょう。
【「しっかりと」を使った文章の例】
政府は国民をしっかりと守れるよう、
社会保障に力を入れるべきだ。
この文章、ダメな文章なんです。
なぜダメかと言うと、
「政府」が「国民をしっかりと守」るとは
どういうことかがわからないからです。
何をすれば
「しっかりと」国民を守ることになるか。
曖昧になってしまいます。
「しっかりと」という言葉は
書き手の「感覚」で判断されます。
「政府」が「国民をしっかりと守」るとは、
「生活保護費を増やす」こと
なのかも知れません。
あるいは
「ベーシックインカムを導入する」こと
なのかもしれません。
解釈が違ってきます。
書く人によって、
「しっかりと」の判断が変わってくるのです。
こういうふうに
書く人によって解釈が変わってしまうのが
「しっかりと」という言葉の問題点なのです。
先日も、ある学生さんが書いてきた
小論文の中に、
「しっかりと」という言葉がありました。
先にも書いたように、
「しっかりと」という言葉は
小論文では使ってはいけないのです。
なぜかというと、
とても主観的だからです。
その学生さんが書いてきた答案は
法学部入試の小論文でした。
法学部では
「法律的なものの見方」を学びます。
法律という客観的根拠を元に
文章を書けるかどうかが問われているのです。
「しっかりと」という言葉は
主観的な言葉です。
法律が客観的なのに対し、
「しっかりと」という言い方は主観的なのです。
法学部の小論文に
「しっかりと」という主観的な言葉を使ってしまうと
減点対象になるのです。
これは法学部に限りません。
そもそも小論文というものは
「客観的」に「根拠」を書きながら
文章を書く試験です。
「しっかりと」という主観的な言葉を書いたら、
減点対象になるのです。
…いかがでしょうか?
おそらく小論文指導の本の中にも
「しっかりと」を使わないように呼びかけたものは
皆無だと思います。
細かすぎるので、
参考書に書ききれないのです。
でも、作文教室ゆうの対面指導ですと
「しっかりと」のような細かい部分も
「しっかりと」ご指摘することができます。
細かく見てもらえる分、
小論文の力が着実についていくのです。
今日もこのあと、
小論文添削の依頼が来ています。
その方々のお力になれるよう、
努力していきます!
☆作文教室ゆうおよび私へのご依頼は
こちらからお気軽にどうぞ!
☆お書きになった小論文への
添削サービスも実施しています。
https://school-edu.net/consultation
ではまた!
☆別の記事も読めば、
さらに情報を得ることができます。
総合的な小論文対策の仕方を
知ることができるのです。
こちらに「知っておきたい小論文対策のやり方」を
まとめていますのでご覧ください↓
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