入試資料は「読まれない」前提で考える!
伝達効率の高い文章で書く!
目次
大学院入試の書類、どんな文章を書けば受かる?
「大学院入試の小論文や出願書類って
どういう文章を書けばいいでしょうか?」
ときおり、
大学院受験対策をしている方から
ご質問いただくことがあります。
大学院入試に求められる
「文章力」。
具体的にはどのようなものが求められるのか、
気になりますよね。
「論理的な文章」とはどういう文章か?
一般的には
【論理的な文章】が必要だ、
とよく言われます。
ただ、ここで新たな問題が発生します。
「じゃあ、論理的な文章って
何を気にかけて書けばいいのだろう・・・?」
このように
かえって迷ってしまう方が
いらっしゃるのですね。
伝達効率の高い文章=論理的な文章
一体、どう書くといいのでしょうか…?
ちょうど先日読んだ本に
こういう内容がありました↓
国内MBA入試で求められるのは、
論理的に書く力です。
国内MBA受験業界では、
論理的な文章を書くことを
「伝達効率の高い文章を書く」
と言います。
伝達効率とは、
読んで字のごとく、
読み手に効率的に伝達できる文章のことです。効率的に伝達できるということは、
読み手に負担をかけることなく、
読み手が理解できるということになります。小論文試験の答案を読むのは
大学教授です。教授に負担をかけることなく
飯野一,2022,『国内MBA入学試験パーフェクトガイド』アガルート・パブリッシング, 187ページ
理解できる文章が書ける受験生の評価は
高くなります。
試験官はイヤイヤ読んでいる事実。
ここでは国内MBA(経営学修士)が対象となっていますが、
MBAに限らず他の大学院にも当てはまる視点です。
大学院入試に際し、
多くの試験官は「イヤイヤ」取り組んでいる側面を
忘れてはなりません。
入試で提出される文章を大量に読むのって
どんな試験官にも「苦痛」なのです。
苦痛であっても
試験の役員である以上
読まざるを得ません。
そうするとどうしても
ストレスが大きくなります。
(ためしに、
「自分が興味もない文書
20通を明日までに読み取り、
それぞれに点数をつける」という仕事を依頼されたと
イメージしてみてください。
おそらくやる気は減るはずです)
「読んでもらって当然」は間違いです!
なので入試で提出する書類・
試験当日に書く書類は
「読んでもらって当然」
と考えてはならないのです。
むしろ
少しでも試験官が読みやすくなるように
すべきなのですね。
その点で最適なのが
【伝達効率の高い文章を書くこと】です。
たとえば
見出しをつけたり
アンダーラインを引いたり
端的に文章を書いたりするなど
「読まれない」前提で
少しでも読みやすくなるように文章を
書くのが必要なのです。
場合によっては
出願書類のなかに「図表」を入れて
自身の業績をわかりやすく説明したり、
「写真」も添付して
ビジュアルに訴えかけたりするなど
少しでも読んでもらいやすい工夫をすべきなのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
入試資料は「読まれない」前提で考える!
伝達効率の高い文章で書く!
文章は謙虚に。「読まれない」前提で!
文章を書く際には
「謙虚さ」が大事です。
「これだけ一生懸命書いているのだから
真剣に読まれて当然だ」
ごくまれに
入試書類に対して
こういう意識で文章を書く人がいらっしゃいます。
忙しい中、
時間を割いて文章を書いている。
受験料も支払った上で、
わざわざ簡易書留で資料を送っている。
だからこそ
入試の出願で出した書類や
試験本番の小論文は
「読まれて当然」
と考える。
実は
この考え方に問題があります。
入試の担当者からすると
別に書き手が忙しい中で文章を書いていることも、
何度も書き直したことも
別に「どうでもいい」ことなのです。
読んだときに理解されやすいか否か。
究極的には
それだけで合否が決まります。
そのためには
論理的に書く、
もっと言うなら【伝達効率の高い文章】で
書く必要があるのです。
伝達効率の高い文章を書くための方法
では、どうやったら
伝達効率の高い文章を書けるのでしょうか?
それには
できるだけ多様な人に文章を読んでもらい
【アドバイス】を受けることです。
いろんな人に読んでもらい、
回りくどい部分・分かりづらい部分を
指摘してもらうことです。
「読んでもらって当たり前」ではなく、
「読まれないで当然」と考え、
少しでも「読みやすく」なるよう努力する。
そうすると
一読するだけでわかりやすい文章を
書くことが可能となるのです。
こういう文章が書けるようになると
合格に一歩近づけるわけですね。
私の塾では体験授業の中などで
こういった文章のアドバイスも行っています。
文章のアドバイスを受けることで
だんだん伝達効率の高い文章を書けるようになりますので
いっしょに取り組んでいければ幸いです。
ではまた!
コメントを残す