新入社員に「期待」しないのが一流経営者の条件。小山昇『人を動かしたいなら、「やれ」と言ってはいけない』を読んでみて




今回のポイント
人に「期待」するのをやめ、
自分で出来ることを全力で取り組む!

名経営者・小山昇さんの本を読む

私が時折読んでいる
作者の本があります。

 

それが小山昇さんの本です。

 

小山さんは
株式会社武蔵野という企業の
社長をなさっている方です。

  

メイン業務としては
ダスキンのレンタル事業を
フランチャイズで行っている他、

企業の経営コンサルティング活動を
なさっているそうです。

 

1日1組限定100万円の研修

社員教育や
仕事の仕方についても
実践で身につけたノウハウを多数持っていらっしゃる
小山さん。

そんな小山さんの仕事のやり方を
1日付きっきりで見学できるという
「社長のカバン持ち」研修というものも

あるそうです。

 

これ、
1日参加するのに
【100万円以上】かかるにも関わらず
希望者が多数いるというのが

スゴいことだと思います。

人が動く・育っていく仕組みづくり

さて、こんな小山さんの本には
社員が自主的に動く・人が育っていく仕組みづくりについて
たいへん克明に書かれています。

はじめに読んだのは
私が学校教員の頃でした。

このときは「勤め人」だったので
正直なところあまりピンとこない内容も
多くありました。

…ですが、自分で塾経営をする側になって読んでみると
たいへん学べることが多いですね。

いま私は小山昇さんの

『人を動かしたいなら、「やれ」と言ってはいけない
 〜思い通りに部下が動く
 ”すごい”伝え方』

という本を読んでいます。

長年 企業を引っ張ってきて
ダメ社員を一流社員に育ててきた自負のある社長
だからこその名言があふれています。

新入社員には一切「期待」するな!

特に面白かったのは
「新入社員にどういうことを伝えるか?」
という部分です。

 

 

本書では
「三流」の社長・「普通」の社長・「一流」の社長はどうするかを
端的にまとめて説明しています。

 

 

新入社員に対し、
三流・普通・一流の社長の伝える内容は違っています。
 

 

見てみるとこういう形です↓

 

 ●「三流」:
 「結果を出してくれる」と確信している

 ●「普通」:
 「期待しています」と言う

 ●「一流」:
 「まったく期待していません」と言う

(『人を動かしたいなら、「やれ」と言ってはいけない』215頁)

 

…こうしてみると
「一流」の社長の対応に
疑問を感じる人も多いかも知れません。

 

ですが、本文ではこう続きます。

「多くの会社の社長は、
 入社式で
 「新入社員のみなさんに期待しています」と
 挨拶をします。

 しかし私は、新入社員には、
  まったく期待していません。

 なぜ、期待しないのか。
 (株式会社)武蔵野は、新入社員に期待しなければならないほど、
 ひどい会社でも、業績が悪い会社でもないからです。

 私が新入社員にやってほしいと思っているのは、
 「どんなことにも前向きに取り組んで、
 その結果失敗して、
 会社に迷惑をかける」
 ことです。

 つまり、「失敗の体験を増やす」ことです。(…)

 どの人も、最初は何もできません。
 一度も転ばないで自転車に乗れるようになった人はいません。

 転んで、痛い思いをして、
 ようやく自転車に乗れるようになる。
 仕事も同じです。
 最初からうまくできる人は、いません。

 新入社員がいくら失敗しても、
 会社はつぶれない。
 だから、どんどん失敗させる。

 人間は、失敗からしか学べません。
 上司やお客様から叱られ、
 
恥ずかしい思いをして、
 ようやく一人前になる。

 実力とは、「失敗の数」です」
 

(『人を動かしたいなら、「やれ」と言ってはいけない』216-217頁)

失敗しても問題ない環境を提供するのが社長の仕事!

結論的には
新入社員に過度な期待をするのではなく

新入社員が自分で育っていけるように
「失敗して会社に迷惑をかけてもいい」
というメッセージを伝える事が大事なのですね。

 

そうやって自分から学び、
自分から成長していけるように
場を設計するのが社長の役割なのですね。

入ったばかりの新入社員に
「期待」をして後は放置をするというようなことは
決してしないわけなのです。

 

「期待」は人を潰す!

この小山さんの姿勢ですが
「期待」ということについて
大変示唆的だな、と思います。

 

実は人間関係において
ヘタに「期待」をするのは危ういのです。

 

私が学生時代によく読んでいた
三木清の『人生論ノート』という
哲学エッセイには

「期待は人を潰す」

ことが書かれていました。

 

たとえば

「あなたは将来〜〜になることを
 期待しています」

「あなたが活躍できることを
 期待しています」

と誰かに言ったとします。

これ、言った方は気楽に言えてしまいますが
相手に対してなんらかの
プレッシャーをかけることになってしまいます。

誰かに「期待」された途端、
それが重荷になってしまうという人は多いです。

 

いまオリンピックシーズンですが
金メダルを「期待」されたせいで
本番緊張してまったく実力を発揮できないという選手も
毎回何人もいます。

 

相手にかけれらた「期待」のせいで
「期待」された方向に無理やり進まされることも
よくあります。

 

期待するのではなく、相手が動きやすい環境を提供する!

小山さんの本では
新入社員に
「期待」するのではなく
積極的に「失敗」できる機会を提供するのが大事だ、
と述べています。

 

これも会社が何かを「期待」するのではなく
新入社員自身が動いていけるようにするのが
狙いなのですね。

 

人間関係においても
過度な「期待」をなくしていくことが
そもそもの始まりなのだと思う次第です。

 

今回のポイント

人に「期待」するのをやめ、
自分で出来ることを全力で取り組む!

上司にも部下にも「期待」しないとノーストレス。

職場の上司の愚痴を話す方が
時折いらっしゃいます。

 

こういうとき思うのは
上司の愚痴をいう背景には
【「いい上司」「完璧な上司」がいてほしい】
という「期待」があるように感じています。

 

人間関係に「期待」は禁物!

人間関係において
「期待」は禁物です。

期待した瞬間に
相手はこっちの思う方向にしか
進めなくなる方向性があります。

また、期待「はずれ」に終わった時、
自分だけでなく相手も
心が傷つくことになります。

なので
相手には「まったく期待しない」
態度が一番健全ですね。

その上でこちらが出来るのは
相手が勝手に成長していけるような
環境を提供することや
教育機会を提供していくことが
大事なわけです。

それに、相手に「期待」しないでいると
イヤでも自分から何らかの行動ができるので
人間関係が少し楽しくなります。

(夫婦関係も
 相手に「期待」をするせいで
 「期待はずれ」になっているところも
 多いかも知れませんね)

 

私は1人で塾を経営しているので
「新入社員」どころか「部下」も「社員」もいませんが、
人間関係の基本として
この小山さんの本、
学ぶことが多いな、と思います。

あまり人に「期待」せず、
自分で頑張っていきたいですね!

 

ではまた!


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