未来は「予測」するものではなく
「自分で創る」もの。
自分のワクワクする未来のために
勉強・読書を!
目次
ロボットと人間が共生する未来を「先取り」している男
ロボット研究者として著名な
石黒浩教授。
自分自身そっくりなロボット
「ジェミノイド」(イシグロイド)を開発し、
海外での講演などはロボットを空輸し、
遠隔操作することで講演をなさっているそうです。
☆本人とロボットが並んだ
こちらの動画を見ると
なんだか不思議な感じがしますね(笑)
私、大学院生の頃
石黒教授の講演会に参加したことがありました。
石黒教授と
その横に本人そっくりなロボットがいて、
石黒教授が話すとロボットもそのまま同じように口を動かす、
というのが印象的だったのを覚えています。
(まさに動画に出ているのと同じような
シュールな光景です)
世界をリードする石黒教授の「悩み」
日本どころか世界のロボット研究を
引っ張っている石黒教授。
ただ、石黒教授には
「この方向でいいのだろうか」
という悩みがあったそうです。
人間とロボットが共生する未来を
目指してはいるけれど、
本当にそんな日がやってくるのか、
そもそも無理なんじゃないか、という「悩み」があったのです。
「私は研究者になった後でも、
自分が未来においてやるべきことに
確信を持てずにいた。未来には、ロボット社会は来るように思えるのだけれど、
石黒浩, 2021,『ロボットと人間』岩波書店, 272ページ
本当に来るのだろうかと常に思い悩んでいた」
そういうときに
ある出会いがありました。
「そうしたときに、パソコンの父と呼ばれる
アラン・ケイ氏と話す機会があり、
未来においてロボット社会は来ると思うかどうかを聞いた。アランは
「君はクリエイティブな人間だろ。
だったら未来は自分で実現するものだ。
人に聞くものではない」と言った。こう言われて、それまでモヤモヤとしていた未来が
はっきりと見えたような気がした。それ以来私は講演の中で、
石黒浩, 2021,『ロボットと人間』岩波書店, 272ページ
ロボットと人間が共生する
「ロボット社会」を実現すると
自信を持って言うようになった」
こういった変化があったのです。
続けて、石黒教授はこうまとめています。
「未来は予測するものではなく、
自分で創るもの。そう考えれば、
自分の人生の見通しははるかによくなる。不確かな未来のことを考えて
石黒浩, 2021,『ロボットと人間』岩波書店, 272ページ
思い悩むのではなく、
自分で創りたい未来を思い描くだけでいい」
この部分、非常にいい文章だな、
と思い読んでいてすぐにメモをしました。
自分の「こうなりたい」未来は自分で創る!
これは石黒教授のように
研究をしている人や
ものづくりをしている人だけに当てはまる言葉では
ありません。
自分の今後の「進路」や「キャリア」を考える上でも
重要な概念だと思うのですね。
「いまの組織にずっといて、
自分は大丈夫なのだろうか…」
仕事をしていて
そういう思いになることって
しばしばあります。
そこから
転職や大学院進学など、
自分の「これから」について
思い悩む機会が多いです。
この場合「これから」の未来に不安を感じているわけですが、
大事なのは
未来を「予測」することよりも
あってほしい未来を「自分で創る」ことなのだと
石黒教授の言葉は教えてくれるわけです。
「自分の業界はどうなるのだろう…」
「自分はこういうスキルしか持っていないけれど
これで逃げ切れるのだろうか…」
仕事をしていると
あれこれ不安が出てきます。
そういうときに
未来をヘタに予測するよりは
「これから」のために
何らかの行動をすることが大事ですよね。
「これから」のために本を読んだり
大学院で勉強したりすることで
自分の未来を自分で創っていくことが
可能となります。
そうすると
ヘタに思い悩むことなく
スッキリと日々歩んでいくこともできますね!
今回のポイント
未来は「予測」するものではなく
「自分で創る」もの。
自分のワクワクする未来のために
勉強・読書を!
未来を「創る」意識になるとワクワク!
自分で自分の未来を創っていく。
そういう意識になると
ちょっと主体的になれます。
「今後、こういう仕事をやってみたい」
「大学院で勉強して
自分の会社を創りたい」
そういう思いになると
ワクワクしてくるものです。
「自分の業界はどうなるのだろう…」
「自分はこういうスキルしか持っていないけれど
これで逃げ切れるのだろうか…」
こう考えていると
未来は「予測」するだけで
だんだん不安になっていきますが、
「自分で創る」意識を持つと
だんだんと楽しくなってくるものです。
「予測」するだけだと暗くなる…!
…今後の日本について考えると
少子高齢化・長期不況など
「暗い未来」はいくらでも「予測」できます。
でも、そうではない未来を
「自分で創る」ことも可能なはずです。
そのヒントは
今日読む本の中や
大学院や各種スクールで学ぶ講義の中に
隠されているかも知れません。
ぜひ
「未来は予測するものではなく、
自分で創るもの」
という意識を大事にしていきたいですね!
ではまた!
コメントを残す