新書を読むだけで満足していませんか?新書→専門書→雑誌論文と読む内容をレベルアップさせていく!

今回のポイント
引用文献、「新書」レベルで満足していませんか?
新書→専門書→雑誌論文へ、
引用文献をレベルアップさせていく!

 

大学院に入ると「書く」機会が一気に増える!

 

大学院に入ると、
論文執筆の機会が
多くやってきます。

 

 

論文までいかない「レポート」のレベルでいえば
それこそ毎月・毎週、何かしら書くことが多いでしょう。

 

新書から安易に引用していませんか?

 

 

こういう「論文」や「レポート」を書くとき、
また研究計画書を書くとき、
ついついやりがちなことがあります。

 

 

 

それは「安易」な文献からの引用で
書いてしまうこと、です。

 

 

たとえば「新書」からの引用だけで
論文を書いてしまうことがあります。

 

 

 

これって、ちょっともったいないです。

 

 

新書って、
専門家ではない
「ふつうの人」が読んでもわかるように書かれています。

 

 

その意味で「啓蒙書」(けいもう・しょ)と言われます。

 

 

つまり初心者が
その分野について理解を深めるための
入門書、ということです。

 

だからこそ分かりやすいのですが、
その反面「専門性」が
深いわけではありません。

 

新書はわかりやすく読みやすいのですが
その分「専門性」で不足があります。

 

 

「啓蒙書」である以上、
学問の入り口である「新書」レベルで満足していると
深い「専門性」は身につかないのです。

 

 

「新書」から速やかに次のレベルへ!

 

…ところが、
最近 読書する人が減っていることも受け、
「新書」レベルで論文やレポートを書く人が
多くなってきていますね。

 

 

せっかく大学院で研究する以上、
新書を読むだけで満足するだけでは
もったいないです。

 

すみやかに「次」の段階に進む必要があるのです。

 

 

 

では「新書」の次の段階とは
なんでしょう?

 

それが「専門書」(単行本)です。

 

ハードカバー本(表紙が硬い本)で
内容が専門的な本。

 

これに
速やかに移るべきなのです。

 

 

 

 

本屋さんの「専門書」のコーナーに行くと
この手の本が多く置いてありますね。

この専門書をどれだけ読み、
どれだけ引用できるかで
勝負が決まります。

 

専門書の次は「雑誌」へ!

 

…ですが。

 

 

専門書だけだと
まだ不十分なのですね。

 

 

では何を見ればいいかと言うと
「雑誌論文」です。

 

 

雑誌と言っても
コンビニで売っているような雑誌ではなく、

「日本○○学会紀要」

などというような
専門の学術雑誌です。

 

 

こういう雑誌に掲載された論文こそ、
その分野における最先端の内容が
掲載されています。

 

 

(よくニュースで『ネイチャー』という
雑誌が紹介されることがありますが、
『ネイチャー』はこの手の学術雑誌の1つです)

 

 

 

雑誌論文からの引用を
どれだけ出来るかで
自分の研究の価値も決まってくるのです。

 

 

 

ちなみに。

 

 

さきほど単行本(専門書)について
お話しましたが、
専門書って雑誌論文で掲載されたものを
まとめて再構成して作っているケースも多いです。

 

(専門書の「あとがき」あたりを見ると、
「第1章は『日本○○研究』の
第○号に掲載された論文に
加筆修正し…」などという
注意書きが書かれているケースが多いです)
…ということは専門書の場合
「最先端の内容」ではなく
発表時からの「時差」があることも多いのです。

 

 

ここまでのまとめ。

 

ここでまとめを行います。

各学問の世界において、
最先端の内容は雑誌論文に掲載され、
それが専門書にまとめられる。

その内容を「ふつうの人」にも
わかりやすくまとめたものが
「新書」にまとめられる。

 

 

こういうイメージを持っておくと

「大学院に進学するなら
どのレベルの文献を読むべきか」

わかってきますね!

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

 

引用文献、「新書」レベルで満足していませんか?
新書→専門書→雑誌論文へ、
引用文献をレベルアップさせていく! 

 

 

プロの研究者は「引用文献」だけで内容がわかる!

 

 

論文を読むとき、
プロの研究者は
「引用文献」一覧だけから
論文の良し悪しがわかる、
といいます。

 

 

私も大学院時代に経験がありますが、
論文の最後にまとめた「引用文献一覧」の表を見るだけで
内容についてのダメ出しやアドバイスを
受けたことがあります。

 

論文それ自体を読んでいないのに、
的確にアドバイスをもらったことがあるのです。

 

 

 

正直、引用文献だけで
内容がわかり、
アドバイスを貰えるということに
驚いた記憶があります。

 

 

 

プロの研究者の場合は
「引用文献」を見るだけで
その論文のレベルも見極めることが
できるようです。

 

 

だからこそ、
新書のように「読みやすく分かりやすい」本だけを
引用文献に連ねてていると、
研究のレベルが下がってしまうことになります。

 

読む本のレベルを上げていく努力を!

 

なので、学問のスタートは
「新書」の読書でも構いませんが、

大学院を目指すなら
「新書」から「専門書」、
「専門書」から「雑誌論文」に、
読む内容をシフトしていくことをオススメしますよ!

 

ではまた!


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