問題が解けなくても自己卑下してはならない理由!

今回のポイント
人間の脳は勝手に「予期」をする。
自己卑下をすると、
脳はその方向へ勝手に動いていってしまう!

 

コーヒーを飲んでも、そんなにすぐカフェインは効いてこない。

 

疲れたときに
自販機で買う熱々の缶コーヒー。

コーヒーを飲むと
なんだかその瞬間に目が覚める感じ、
しませんか?

 

 

先日もけっこう遅くまで
ぶっ通しで講義をしていましたが、

その合間で飲んだホットコーヒーが
即座に効いてきた感じがありました。

 

 

でも。

 

これ、
実は錯覚です。

 

 

コーヒーを飲んで
カフェインが効いてきたような「感じ」がするだけ、
なのです。

 

 

飲んだ直後、カフェインはまったく効いていない事実。

 

口から飲んだ水分が
吸収されて血流に入るには
飲んでおよそ20分後であると言われています。

 

またカフェインについては
摂取してから30分くらいしてはじめて
脳に届き効果が現れる、と言われています。

 

(余談ですが、昼寝する直前にコーヒーを飲むと
昼寝から覚める頃にカフェインが効いてくるので
スッキリ起きることができます)

 

実はコーヒーを飲んだ「直後」って、
全くカフェインは効いていないのです!!

(ホットコーヒーだと「熱」の刺激で
目が覚めることがあるかもしれませんが、
カフェインの効果はそんなすぐ出ません)

 

 

でも人間、
のどがカラカラのときに水を飲むと
急に癒やされた感じがしますし、

 

コーヒーを飲むと
目が覚めた感じがします。

 

これは何かというと
脳が「予期」しているだけ、
なのだそうです。

 

脳は勝手に予期をする!

 

脳科学者の本を引用します。

 

「のどが渇いて水を1杯飲んだときのことを
思い出してみよう。
最後の1滴を飲み干してから数秒以内に、
あなたはいくぶん渇きが癒されるのを感じたはずだ。

いかにもありふれたできごとに
思えるかもしれない。

だが、実は水分が血流に入るまでには
おおよそ20分かかる。

つまり1杯の水が数秒以内に
のどの渇きを癒せるはずはないのだ。

では、何がのどの渇きを癒したのか?

それは〈予測〉である。

脳は、水を1杯飲み干すという行動を計画して
実行すると同時に、
その行為によってもたらされる感覚的な結果を予期する。

それによって、水分が血流に直接的な影響を及ぼす
はるか以前に、
あなたはのどの渇きが癒されるように感じるのだ」

(リサ・フェルドマン・バレット著
高橋洋 訳2020=2021『バレット博士の脳科学教室7 1/2章』
Kindle版No.952-961/2442)

 

水を飲んで口の中が湿ってきた経験や、
コーヒーの香りや味を感じた経験。

 

 

私たちはこれまで何度も経験してきています。

 

 

水やコーヒーを口にすると、
その時の経験をもとに
脳が勝手に「渇きが癒された」と感じたり、
「眠気が覚めてきた」と勘違いしたりするのです。

 

 

こう考えると人間の身体って
よくできていますよね〜。

 

実際には何も水分が身体に届いていないのに
渇きが癒やされた感じがしたり、
カフェインが効いてきた感じがするからです。

 

(たまにノンアルコールビールを飲んでいるのに
酔ってくることがありますが、
あれも「ビールを飲んでいる」という感覚から
脳が勝手に「予期」しているだけなのですね

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

人間の脳は勝手に「予期」をする。
自己卑下をすると、
脳はその方向へ勝手に動いていってしまう! 

 

 

脳は勝手に予期をする。悪い方向にも…。

 

実際に身体がカフェインが効いてくる前から
目が覚めた感じがする。

のどの渇きが癒やされた感じがする。

 

人間は
まだ身体に起きていないことすら
経験することが出来るのです。

 

 

 

そのきっかけには「予期」があると
これまで見てきましたね。

 

 

この「予期」というのは
勉強をする際にも極めて重要になってきます。

 

「自分は勉強ができない」「自分にはムリ」って言っていませんか?

 

たとえば私は「大学院進学」の重要性を
メルマガ・ブログや講義などでお伝えしています。

 

多くの場合「大学院なんて難しそう」という
思いを持っているケースがあります。

 

また、勉強に苦手意識を持っていて
「自分にはどうせムリだ」と考えている人も多いです。

「難しそう」と思っていると、
勉強するときにも
この「思い込み」が機能します。

 

勉強は難しそうだし、
自分には無理かもしれない。

 

そう考えていると
脳が勝手に「無理そうだ」と「予期」するわけです。

 

 

実際にはいま向き合っている問題が
たまたま難しいだけかも知れませんし、
そもそも入試当日にその問題は出ないかも知れません。

 

 

にもかかわらず、
ちょっと難しい問題を見ると

「ああ、自分には進学なんてムリだ」

と思ってしまいがちです。

 

 

そうなると、
脳は勝手に
「進学はムリだし、自分は勉強ができない」と
「予期」してしまうわけですね。

 

 

 

…実際はこう単純な話ではないのですが、
脳って勝手に物事を「予期」して動いているところがあることは
知っておくと役立ちますね。

 

「自分には大学院進学なんてムリなんじゃないか」

 

そう考えていると
脳はそれっぽい事実があると
勝手に予期して動き出します。

 

(同様に、
「自分は嫌われているんじゃないか」
と考えていると
やっぱり脳はそういう風に予期して動いてしまうのです)

 

 

今回の結論!自己卑下は絶対するな!

 

今日の結論です。

 

勉強をする際は
絶対に「自己卑下」しないでくださいね!

 

 

自己卑下してしまいますと
そういうふうに脳が勝手に
「予期」してしまいますから。

 

 

…たまにやたら自己卑下をする方っていらっしゃいますが、
ヘタにそう思ってしまうと
本来の自分の能力が出せなくなってしまいます。

 

 

勝手にプラスの「予期」をする!

 

であれば
せっかく勉強する以上、
問題が解けても解けなくても自己卑下することなく

「自分は少しずつ勉強が出来るようになっている」

と勝手に「予期」していったほうがいいですね。

 

 

ちょっとした考え方の違いですが、
これだけでも勉強の気力は変わってきますよ!

 

 

難しい問題と向き合う際、
参考にしてみてくださいね。

 

 

ではまた!

 

☆勉強法のポイント、まとめました!

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