「誰でもいいから付き合いたい」。そんな志望理由を書いていませんか?

今回のポイント
「誰でもいいから付き合いたい!」
「どこでもいいから大学院に行きたい」
そんなメッセージを伝えていませんか?

 

夏休み前に「にわかカップル」が成立する理由。

 

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

「誰でもいいから付き合いたい!」

 

私は以前 高校教員として
勤務していました。

高校教員として
「生徒」の様子を
観察することがありました。

 

 

面白いのは夏休み前に
「にわかカップル」が増えること。

 

夏休みというビッグイベントの直前には
急に付き合い出すカップルが増えるのです。

 

 

で、
夏休み明けとともに別れる、

というケースも多くありました(笑)

 

 

「みんな、
 夏休みというものに
 焦り過ぎなのでは…」

「みんな、
 生き急いでいるのでは…」

といつも思っていました。

 

(口には出しませんけど)

 

 

今年は高校も夏休みが短くなっている上、
気軽に外にもいけないため、
「にわかカップル」成立も
少なくなっているのではないかと思います。

 

 

健全でいい年だな〜、
としみじみ思います。

 

 

「にわかカップル」が生まれる背景

 

こういう「にわかカップル」が生まれるのって、

「誰でもいいから
 付き合いたい!」

という感覚から
生じているように感じます。

 

 

「せっかくの夏休みなんだから、
 誰でもいいから
 付き合いたい!」

だからこそ、
「まあ、このくらいでいいか」と
男女ともに異性への基準値が低下し、
「にわかカップル」成立につながるのだろうと思います。

 

こんなふうに「生き急ぐ」のって
なんだかな〜って思いますね。

 

(夏を越えると、
こんどはクリスマス前に
「にわかカップル」成立時期がやってきますので
念のため)

 

「誰でもいいから付き合いたい!」って伝えていませんか?

さて、
「誰でもいいから付き合いたい!」
という思いって、

告白されたときに言われると
ホント嫌ですよね。

 

  Aさん:「なんで私と付き合うことにしたの?」

  Bさん:「いや、誰でも良かったんだ」 

 

こういう会話を聞いたら
正直イラッとしますよね。

 

 

…実はこれと全く同じ事を
「大学院進学」においてやってしまう人って、
意外と多いのです。

 

 

大学院進学をする際、
出願時に必ず書かされるのが
「志望理由書」です。

 

こういう
「志望理由書」の添削を多数行ううちに
気付いたことがあります。

 

 

それは

「自分はなぜ大学院に
 進学したいか」

は書いているものの、

「自分はなぜこの大学院に
 進学したいか」

を書いていない人が多い、
ということです。

 

「なぜ大学院に行きたいか」は割と明快

 

多くの場合、
大学院に進学する理由は明確です。

「大学院の進学を通し、
専門看護師として
患者様や病院に
貢献したい」。

「これまでの自分が勤務してきた内容を
大学院での研究を通して
見つめ直したい」。

「大学で学んだことを
大学院でさらに深めていきたい」。

こういう形で
「なぜ大学院に行きたいか」
は明快に書かれています。

 

 

ですけど、

「自分はなぜA大学の大学院に入りたいか」

「自分はなぜA大学大学院の
 ○○先生のもとで研究をしたいか」

が書かれていないこともあるのですね。

 

 

これ、
「どこでもいいから大学院に行きたい」
ということを
伝えるだけの文章となっています。

 

なぜなら、

「その大学院でないとダメな理由」

「その大学院の○○先生の
 研究室でないとダメな理由」

が全く書かれていないからです。

 

「誰でもいいから」「どこでもいいから」って伝えていませんか?

 

これ、悪く言えば、
冒頭で述べた

「誰でもいいから
 付き合いたい!」

という人と全く同じなのです。

 

 

普通、告白なり、プロポーズなりをする際は

「あなたと付き合いたい!」

と明快に述べる必要があるはずです。

 

 

大学院入試も全く同じです。

 

「自分はなぜ大学院に行きたいのか」

だけを書いた志望理由書って、

「どこでもいいから
 大学院に行きたい」

「誰でもいいから
 付き合いたい」

というメッセージを出しているのと
同じです。

 

 

そうではなく、

「自分はなぜA大学の大学院に入りたいか」

「自分はなぜA大学大学院の
 ○○先生のもとで研究をしたいか」

を明快に・論理的に書く必要があるわけです。

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

「誰でもいいから付き合いたい!」
「どこでもいいから大学院に行きたい」
そんなメッセージを伝えていませんか? 

 

 

「誰でもいいから」「どこでもいいから」と伝えられるとドン引き。

 

「誰でもいいから
 付き合いたい」。

「どこでもいいから
 大学院に行きたい」。

 

こういう思いが伝わってしまうと、
相手はドン引きです。

 

 

だからこそ、大学院の志望理由書には
「誰でもいい」「どこでもいい」という
解釈ができるメッセージではなく、

「あなたじゃないとダメ!」
「この大学院でないとダメ!」
「指導教員はこの先生じゃなきゃ嫌だ!」

というメッセージが伝わる、
明快かつ論理的な説明が求められているのです。

 

 

ぜひ志望理由を考える際は

「誰でもいいから」
「どこでもいいから」

というメッセージを伝えていないか、
よくよく検討してみてくださいね!

 

 

誰かと話すのが志望理由のポイント

 

こういう際のポイントは
誰かと深く「志望理由」について
話してみること、です。

 

ちょうど先日も
受講生の方と志望理由を練り上げていた際、
こういうコメントをいただきました。

「自分がなぜ大学院に行きたいか、
授業でお話する中で明確になってきました!」

何らかのお役に立てたようで
とても嬉しいです。

 

 

ともあれ、
志望理由って
なかなか一人だと書きにくいです。

 

一人で書いてしまうと、
ついつい

「どこでもいいから
大学院に行きたい」

というメッセージを伝えてしまいがち。

 

 

そうならないよう
志望理由について誰かと
話してみるのもオススメですよ!

ではまた!


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