理論の「わかったつもり」は危険!大学院では翻訳でいいから原典を読んでみる!

今回のポイント
大学院で勉強するなら、翻訳でいいから「原典」を読む!
「知ったつもり」になっていると、
あとで笑われることも!

 

「本当に読んだこと、ありますか?」というキツい指摘。

 

「あなたがいま言っていた〇〇って理論、
本当に読んだこと、ありますか?」

大学院のゼミの中で
時折言われていたキツい言葉があります。

 

それが、

「あなたがいま言っていた〇〇って理論、
本当に読んだこと、ありますか?」

というセリフです。

 

私が大学院で取り組んでいた
社会学という学問って、
理論が大量に存在しています。

 

 

もちろん、ある程度は勉強しています。

「〇〇学概論」などというテキストを読んで
これまでの学説についても学んではいます。

 

 

ただ。

こういう
「解説書」などは読めていても
「原典」までは読めていない事が多くありました。

 

 

理論が最初に掲載された「原典」までは
読めていなかったのです。

 

 

なので、なんとなく聞きかじった内容で
理論を理解した「つもり」になることが多かったです。

 

 

…ですがこれだけだと
研究は進みません。

 

案の定、ゼミの中でも

「あなたがいま言っていた〇〇って理論、
本当に読んだこと、ありますか?」

と言われることもしばしばあり、
赤面することもあったのを覚えています。

 

だからこそ、
解説書や講義を聞いてわかったつもりにならずに、
「原典」も読んでみたほうがいいのですね。

 

ヴィゴツキーの『「発達の最近接領域」の理論』を読んでいます

 

 

たとえば私は今
『「発達の最近接領域」の理論』を
読んでいます。

 

心理学者ヴィゴツキーが書いた学習心理学の名著です。

 

(1935年刊行と、かなり歴史がある本です)

 

 

発達の最近接領域とは?

 

「発達の最近接領域」について、
試しにネットで調べてみると
こういった内容が見つかりました。

 

 

出典:https://learn-tern.com/proximal-development/

 

つまり、周囲にいる出来る人のマネをしたり、
誰かの力を借りたりすることで
1人では出来ないこともできるようになる、

…という理論です。

 

 

書いてみると「当たり前」に見えてきますが、
意外とそうではありません。

 

たとえば勉強をしていて

「あれ、これってどういうことだろう…」

と思ったとき、
1人でウンウンうなっていても先には進めません。

 

そんなときに友人や教員などに聞くと
分かるようになります。

 

 

他者からの助けによって
本来自分ひとりだとまだ出来ないところ
(発達の最近接領域、といいます)も
出来るようになる。

 

それを描いたのが
ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」理論なのですね。

 

(本来は子どもの発達に対して言われた理論なので
社会人にも当てはめていいかは検討の必要がありますが…)。

 

 

原典を読むと、発見も大きい!

 

さて、この「発達の最近接領域」という理論ですが
私は以前 大学の授業の中で教わったことがあります。

また、「教育学概論」「教育心理学」などの本で
何度も読んでもいます。

 

 

ですが、ヴィゴツキー自身の本は
読んだことはありませんでした。

 

なのでこのたび意を決して
もとの本を読んでみることにしたわけです。

 

読んでみると、
発見も多いですね!

 

「知ったつもりになっている」のは危険!

 

大学院に入るため勉強していると、
「原典を読まないまま
理論だけ知ったつもりになっている」
ことがかなり多いのに気づきます。

 

いまや有名になった
マズローの「欲求の5段階モデル」についても
原典を読んで使っている人はほぼいません。

 

 

授業やセミナーで聞いたことの
「また聞き」で
「わかったつもりになっている」ことも多いものです。

 

 

人によっては大学院の研究でも
読んだこともない本に書かれた理論を元に
論文を書いてしまうケースもあります。

 

…そういう場合、
大学院の面接やゼミのなかで
めちゃくちゃ突っ込まれるものです。

 

 

 

だからこそ、研究の中で説明する「理論」、
それも修士論文のメインで使いそうなものなら
翻訳でもいいので「原典」を読んでいたほうがいいのです。

 

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

大学院で勉強するなら、翻訳でいいから「原典」を読む!
「知ったつもり」になっていると、
あとで笑われることも! 

 

「わかったつもり」だと痛い目を見る!

 

学問の世界って
「わかったつもり」
「読んだつもり」
でいると足元を救われます。

 

聞きかじった知識だけで考えていると、
大きな誤解をしてしまうことも多いです。

 

だからこそ、
自分の研究に使う内容、
特に中心となる「理論」については

一度 時間を取って「原典」を
読んでみたほうが良いのですね。

 

…そんなわけで
私も『「発達の最近接領域」の理論』、
最後まで読み切りたいと思います。

 

 

原典を読む際のポイント!

 

こういう原典を読む際、
一気に読もうとすると挫折します。

 

 

なのでオススメなのは
「1日30ページずつ読む」などと
1日に読むページ数を決めて
毎日コツコツ読むこと、です。

 

 

たとえばこの
『「発達の最近接領域」の理論』は
全部で227ページの本なので、
1日30ページずつだと
8日ほどで読み終わる計算となります。

 

 

たとえわからないところがあっても
とりあえず読み進めていくことです。

 

するとストレスなく
原典も読み切れるのでオススメですよ!

 

 

 

 

今回の内容、
あなたの学習のヒントにしてみてくださいね。

 

☆読書のポイント、まとめました↓

アウトプットにつながらないインプットは無意味である!フジモト流読書術

ではまた!


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