多様な価値観のなかでどれを重視していくか。
レベルの高い小論文には「価値観の判断」が
求められている!
大学院入試レベルの小論文で求められるもの
大学院の入試で出題される
小論文試験。
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実は大学院レベルになると
単に回答するだけではなく
「なぜその判断をするのか」
という部分が求められます。
大学院レベルでは背後の価値観も問われる。
単に回答するだけではなく、
その背後にある「価値観」も問われるのです。
どういうことかと言いますと、
大学院レベルの論述では
単に問題に関する賛成/反対を述べるだけではなく
「どういう状態が理想なのか」
「何を目指すべきなのか」
などが問われるのです。
多様な価値観が混在する状況で何を重視するか?
例えば、です。
看護の大学院の小論文入試において
「どのようにチーム医療を行っていくべきか」
などという問題が出題される場合があります。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2021/11/pexels-tima-miroshnichenko-5407206-200x300.jpg)
この場合、
単に「患者/家族の意志を汲んでいく」ことだけを
回答に書いても高得点は狙えません。
なぜかと言うと
ある意味「当たり前」だからです。
そのレベルを超えるには
専門看護師(CNS)として
どのような看護を行っていく必要があるか、
チーム医療において
専門看護師はどのような役割を果たすべきか
という「価値観」を示す必要があるのです。
この価値観、
人によっても大きく異なります。
患者/家族からの価値観、
医師の価値観、
看護師としての価値観など、
多様な価値観のなかから
何を重視すべきかを検討していく必要があるのです。
専門看護師に求められる6つの役割
そもそも専門看護師には
次の6つの役割が求められています。
それは
【実践・相談(コンサルテーション)・調整・
倫理調整・教育・研究】
…という6つの役割です。
これらの役割はふつうの看護師であっても
求められることがあるのですが、
より専門の立場から行っていくことが
求められているのです。
特に、専門看護師が関わるケースでは
他の病棟看護師では対応しきれないケース、
言い方を変えると
「手に負えない」ようなケースも時折あります。
看護師が主治医交代を行わせた事例
以前も紹介した『専門看護師の思考と実践』では
看護師が患者の意向をくんで
なんと「主治医交代」まで行った事例が出てきます。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2021/11/pexels-anna-shvets-4483323-200x300.jpg)
この事例では
末期がんの患者さんが
主治医に対して不信感を持っています。
一方、主治医のほうは
患者が自分に対して不信感をもっているのは分かった上で
「いまのタイミングで主治医を変えると
患者がかえって混乱してしまい、
適切な対応ができないのではないか」
と考えています。
要するに患者の価値観と
主治医の価値観がねじれてしまっているのです。
(主治医のほうも、
別に意地悪で考えているわけではなく、
「患者のためには主治医交代をしないほうがいいのではないか」
と考えているのでなかなかか大変です…)
この状態を
「なんとかする」ために
専門看護師が介入を行った事例が
『専門看護師の思考と実践』に掲載されているのです。
この場合、
いろんな価値観が錯綜しています。
患者からすると
一刻も早く主治医を変えてもらった上で
今後についてを相談したいと考えていますし、
主治医からすると
患者のためには現在の医療体制を継続したほうが
結果的に患者の利益になる、
と考えています。
こういう「相談」「調整」の役割って
なかなか大変です。
![](https://school-edu.net/wp-content/uploads/2021/11/nurse2_4_think-217x300.png)
だからこそ、
専門看護師の専門性が問われますし、
それが「やりがい」にもつながるわけですね。
…実際の大学院の小論文入試においても
多様な価値観を想定した上で
「どの価値観を優先するほうが
結果的にプラスとなるのか」
を論述で書いていくことが必要となるのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
レベルの高い小論文には「価値観の判断」が
求められている!
多様な価値観からどれを優先するかを小論文に書いていく!
実際の現場においては
いろんな当事者が
様々な価値観をもって仕事をしています。
そのため
小論文の論述においても
【多様な価値観のうちどれを取っていくべきか】が
問われているのです。
(実際の小論文の論述では
多様な価値観のうちから
どの価値観を重視するのか、
なぜその判断が妥当だと考えるのかを
論理的に書く必要があります)
このあたり、
なかなか一人では対応しにくいですよね。
だからこそ、
私どものような塾がお役に立てれば幸いです!
ではまた!
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