挫折した本に再チャレンジするメリット〜村上春樹『ノルウェイの森』を再読中〜




今回のポイント
一度 挫折した勉強・読書に再度チャレンジ!
自分の人生経験が
理解を深めてくれることもある!

 

 

村上春樹『ノルウェイの森』に再チャレンジ。

 

 

いま受講生の方と
村上春樹さんの小説を読んでいます。

 

(うちの授業、ご希望に応じては
 同じ本を読んできてディスカッションするという
 講義も行っています

 

 

読んでいるのは
『ノルウェイの森』。

 

 

 

37歳の主人公が
機内で聞いたビートルズの
「ノルウェイの森」によって
10代の終わりの思い起こす。

 

そんな感傷的なシーンから始まるこの小説。

 

 

主人公の周りの人物たちが次々と
「自殺」や「別れ」を繰り広げ、
その度に主人公は傷つき成長していく物語です。

 

 

学生時代は「合わなかった」本

 

実は私、この本を
一度「挫折」しています。

 

 

村上春樹さんは早稲田出身。

 

私も早稲田に行っていた関係上、
まわりには

「村上春樹にあこがれて
早稲田の文学部に入った」

という友人もいました。

 

 

飲みの席でも村上春樹の文学論が出ることもあり、

「読んでみようかな」

と思って買ってきたわけです。

 

 

 

 

買ってきたのはまさに
『ノルウェイの森』。

 

朝から晩までひたすらビールを飲み続ける主人公

 

 

しかしながら…

 

なんだか当時は雰囲気・文体が自分に合わず、
上巻を読んだままそれっきり、
となっていました。

 

 

気になったのは主人公が
昼から喫茶店でビールを注文し、
人と会ってはまたビールを飲み、
けっきょく最後までビールを飲み続けるという雰囲気に
なんとなく「違和感」を覚えていたからです。

 

 

感情移入するどころか
ひたすら自堕落な雰囲気についていけなかったのです。

 

 

 

…あとで確認してみると、
初心者がいきなり『ノルウェイの森』から入ると、
意外と挫折するケースがあるようです。

 

 

(自分だけでなくてよかった…!)

 

再読で印象が変わった!

 

ところが。

 

 

いま『ノルウェイの森』を読んでみると
印象が違うのですね。

 

 

少しは人生経験も広まったためか、
昼からひたすらビールを飲む背後に
主人公の「孤独」を感じることが
出来るようになったのです。

 

 

小説の中で主人公は
過去に親友を「自殺」で失っている上、
主人公の周りの人物と「別れ」を多く経験しています。

 

 

それらの経験について、
主人公は特に何も感傷的なセリフを言いませんが、

当てもなく街をさまよい、
ただひたすらビールを飲み続けるなかに
そんな感情が隠れていることにようやく気づいたのです。

 

(そもそも、作品で直接 主人公が
「僕は傷ついている」と書くと興ざめですよね

 

 

 

…こんな感じで、『ノルウェイの森』上巻で挫折した後、
10年以上経ってようやく
最後まで読み通せたわけです。

 

以前は肌に合わないと感じた作品を、
ようやく理解できるようになったのです。

 

 

こういう「時間差」の読書もいいものだな、
と実感しています。

 

(ようやく理解できて
我ながら「遅すぎ」感が否めませんが…)

 

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

一度 挫折した勉強・読書に再度チャレンジ!
自分の人生経験が
理解を深めてくれることもある! 

 

 

時間をおくことで理解が深まる!

 

 

本を読んで
「なんだか違うな」というときでも、
時間が経つことで理解が
深まっているということも

多いように感じます。

 

 

作品に書かれた内容自体には変化が無いのですが、
時間を経ることで読み手である自分自身も
変化していくからこそ
印象が変わってくるのでしょう。

 

 

こういうのを
「学び直し」ということがありますが、
時間が経ったあと再び読んだり学んだりするのも
楽しいものですね。

 

「学問への再チャレンジ」としての大学院進学

 

社会人の方が
大学院を目指すのにも
似たような理由があるようです。

 

以前は勉強がキライだったけれど、
社会に出て人生経験が深まる中で

「もう一度ちゃんと勉強してみたい」

「一度挫折した学問に
再度挑戦したい」

という思いが湧いてくることも多いのです。

 

 

私の塾にはそういう思いから
大学院を目指している方が
何人もいらっしゃいます。

 

 

時間差での勉強/読書への挑戦、
奥深いですよ!

 

 

そういう方々のお力になれれば幸いです。

 

(「もう一度学んでみたい!」
という思いだけでは
大学院受験につまづいてしまうケースも多いので…

 

ではまた!

 


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