160年前の本がいまだに役立つ不思議。ナイチンゲール『看護覚え書』を読んでみて。




 

今回のポイント
学問分野の理解を深めるには古典を読んでみること!
時代状況を知りつつ読むことで、
学問の理解が深まる!

 

ナイチンゲール『看護覚え書』を読んでいます!

 

いま、ナイチンゲールの
『看護覚え書』を読んでいます。

 

 

 

うちの教室、看護師の方も多いので

「まずは看護学において「基礎文献」や「古典」と
言われているものを読もう!」

そう思い立って読んでいます。

 

 

 

『看護覚え書』の原題は
“Notes on Nursing”。

 

 

「そのまま」なタイトル(笑)。

 

看護学校などの授業でも
扱われることが多いテキストです。

 

 

はじめは
「なんか固そうな本だな…」
と思っていましたが、
読んでみると面白いですね。

 

 

 

本書は近代看護教育の母・ナイチンゲールの
看護観をまとめたものでもあります。

 

1860年に書かれた本で、
主としてイギリスの医療現場をモデルに
「よりよい看護を行なうには
どうしたらいいか」
をまとめた本となっています。

 

 

 

1860年というと
日本では明治維新前。

 

 

その頃に書かれた本ですが、
読んでいて発見が多いです。

 

何よりも「換気」を重視したナイチンゲール

 

この『看護覚え書』、
第1章は「換気と保温」からはじまります。

 

「良い看護が行われているかどうかを
判定するための基準として
まず第一にあげられること(…)

それは《患者が呼吸する空気を、
患者の身体を冷やすことなく、
屋外の空気と同じ正常さに保つこと》
なのである」
(21頁)

☆出典はこちら

 

 

当時の病院では
締め切った病室の中、
患者がすし詰めになっていることが
ザラでした。

 

 

また、汚物なども「そのまま」になっていることも多く、
不衛生な状況が続いていたのです。

 

そのせいで病気の回復が遅れるほか
ますます症状が悪化することも多いのです。

 

 

おまけに「感染症」が
広まりやすくもなります。

だからこそ
可能なら窓を常に開けておくことを
訴えているのですね。

 

 

 

ヨーロッパの住居って
日本の住居以上に「気密性」が高いです。

 

寒い地域だからこそ
外の風が入ってこないようになっています。

 

そのため、
部屋を寒くしないために
窓を閉じたままだと
外からの新鮮な空気がまったく入ってこないように
なってしまいます。

 

これではダメだということが
第1章で訴えられています。

 

 

160年前の本が現在に通じる不思議

 

読んでいて、
「なんだかいまの状況に近いな…」
と感じてきました。

 

現在のコロナ対策の
「三密」対策と
軌を一にしているのですね。

 

 

「空気検査計」を使うべき話など、
いまのコロナ対策で言われていることが
160年も前の本に書かれていることに
「驚き」を感じるのです。

 

 

 

こういう部分を見ると
「古典というのは
読んでみると役立つもんだな」
と実感します。

 

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

学問分野の理解を深めるには古典を読んでみること!
時代状況を知りつつ読むことで、
学問の理解が深まる! 

 

「古典」を読むのが学問を本格的に始める際のスタートとなる理由

 

 

大学院で専門分野を学ぶ際、
まず取り組むべきは「古典」の精読です。

 

 

 

実際、大学院によっては
修士1年生の間に「原典購読」の授業が
あるケースも多いですね。

 

 

 

私も修士1年生の時、
社会心理学の古典でもある
『自由からの逃走』を精読するゼミに入ったのが
懐かしいです。

 

 

こういうときに読む古典って
その学問分野における「問題意識」や
解決のための手法を知る上で極めて役立ちます。

 

 

 

古典を読むことで
「いままで、この分野の先人たちは
何に問題意識をもって取り組んできたのか」
を知ることができるからです。

 

 

ナイチンゲールの『看護覚え書』という
古典を読んでいても、
「看護はどうあるべきか」という
ナイチンゲールの問題意識が
ガンガン伝わってきます。

 

 

「古典」を事前に読んでおくとスタートダッシュが切れる!!!

 

 

大学院進学を考える際、
余裕があればこういった「古典」も読んでみること、
オススメしますよ!

 

 

すでに大学院に合格している人は
入学までの間にこういった古典を読んでおくと
入学後スタートダッシュが切りやすくもなります。

 

なので「すでに受かった人」も
「古典」を読んでみてくださいね!

 

 

…私も『看護覚え書』を読んで
勉強していきますので!

 

 

ではまた!


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