初心を貫徹している姿に人は感動する。周りからも応援してもらえる!

今回のポイント
初心を貫徹している姿は
人を感動させる!
周りからも応援してもらえる!

 

通信制高校教員時代の思い出

 

私は以前 高校教員として
勤務していました。

(数少ない高校教員時代の写真↑)

 

うちの高校は通信制高校。

 

全日制高校とも
定時制高校ともちょっと違う、
「通信制課程」の高校だったのです。

 

いまでこそ
N高校(角川ドワンゴが経営している高校)などで
通信制高校がプチ・ブームになっていますが、

「通学型通信制高校」を
制度として確立させたのは
私の勤務校であった星槎国際高等学校
先駆となります。

 

つまり、それまでは
「働きながら社会人が
 高校卒業資格を取る」
場所という認識だった通信制高校を、

「他の高校では
 自分の個性を活かせない生徒、
 ふつうの高校では
 個性が潰される生徒」

を救える場所として
再定義したのが星槎国際高等学校だったわけです。

 

要するに
「毎日登校しなくても
週2〜3日の登校で卒業できる」

「自分のペースで勉強できる」
学校が星槎国際高校の特徴なのです。

 

星槎(せいさ)の意味

 

よく「読み方の分からない学校」と言われますが、
「星槎」と書いて【せいさ】と書きます。

 

「槎」の字は「いかだ」という意味です。

「地方のため向学心を持ちながらも
 学びを得られない若者が、
 星のいかだに乗り、学びに行った」

という中国の故事から
名付けられた学校名なのです。

 

 

私は独立したい想いから
辞めてしまいましたが、
理念や学校の方針として
たいへん面白い場所だったなあ、と未だに思っています。

 

(ちなみに北海道・北広島市の
星槎道都大学」は系列校にあたります)

 

 

教え子・平井隆也くんとの思い出

 

 

さて、そんな高校教員時代の教え子に
平井隆也(ひらい・たかや)くんがいます。

 

 

彼が私の勤務校に転校してきたのは
高校2年生の頃でした。

 

彼は当時、
北海道の有名進学校に
在籍していたんですが、

思うところがあって
私の高校にやってきたのでした。

 

(ちなみに通信制高校って、
中学卒業後すぐ入ってくる生徒よりも
他の高校からの転入組がけっこう多い特徴があります)

 

高2の12月に転校してきた平井くんを
担任することになった私。

 

当時は「教員1年目」という
なにもかもがフレッシュだった時期です。

 

初めて会った時、
「担任をする」ということを伝えた上で
ちょっとした質問をしてみました。

「もしもお金も時間も能力も無限にあるとしたら、
平井君はなにをしたいですか?」

という質問です。

 

 

高校で転校する場合、
人によっては「いやいや」「他に行くところがないから」
転校するケースも有るので

「なにか新しいことを一緒にやってみませんか?」

ということを
お伝えしようと思ったのです。

 

「自分で劇団をやりたいです」

 

彼はポツリと

「もしもお金も時間も能力も時間も無限にあるなら、
自分で劇団をやりたいと思います」

と言っていました。

 

 

私はてっきり、
前の高校で演劇をやっていたものと思い、

「え、前の高校でも
演劇をやっていたの?」

と聞いてみました。

「いえ、ずっと以前から
演劇を見てみたいと思っていましたし、
自分でもやってみたいと思っていました」

と言っていました。

(彼は「柔道部」だったので
そもそも演劇経験は皆無だったのです)

 

 

「通信制高校だったら
毎日登校しなくてもいいので
よければ演劇に行ってみたらどうですか?」

そんなことをお話した記憶があります。

 

 

偶然ですが、
私自身も演劇が好きで
ちょくちょく札幌の演劇を
観に行っていたので、
「公演案内チラシ」を次の登校時に
平井君に渡したのです。

 

見てみると、
「学生半額」だったり
「高校生以下無料」だったりする演劇が
ちらほらありました。

 

チラシを渡して1週間ほど経った時、
平井くんが

「教えてもらったお芝居、
行ってきました!
思った以上に面白かったです!」

と言ってきてくれました。

 

聞けば自分から演劇を観に行くのは
初めての経験だったそうです。

 

通信制高校だからこその「強み」を活かして。

 

そこから彼は
札幌の演劇をあれこれ観るだけではなく、
劇団主催の「演劇ワークショップ」にも
参加するようになりました。

 

 

演劇の練習であるこの「ワークショップ」、
通常は平日昼間なので高校生はほぼ参加できないのですが、
うちの高校は「通信制高校」のため
なんと参加できてしまったのです。

 

 

社会人や大学生との練習に参加してきている
数少ない高校生として、
札幌の劇団関係者にたいへん可愛がってもらったそうです。

 

その後彼は高3のときに
高校内に「演劇部」を立ち上げ、
初代部長としてみんなを引っ張っていきました。

 

プロの劇団員のワークショップで学んだことを
みなに伝えていったのです。

 

そして学園祭では
大作を発表していたのが
印象的でした。

 

平井くんを「講師」に招いて。

 

その後彼は東京の大学に進学し、
そこでも演劇部に所属、
出演する他 演出も担当することに。

 

学生時代には私の教室において
「演劇ワークショップ」を開催してもらったことも
いい思い出です。

 

 

ちゃんと「講師料」もお支払いをし、
仕事としてお願いできたのが
私自身にとっても嬉しかったですし、

彼の成長具合に
私自身が「感銘」を覚えた機会となりました。

 

 

初心を貫徹し、自分で劇団結成!

大学卒業後、
彼はなんと自分で劇団「吉祥寺GORILLA」を立ち上げ、
演出家としての本格活動を始めたのです。

(右が平井くん)

 

そんな吉祥寺Gorillaの第3回公演
「誰か決めて」が7/8-7/11、
上演されました。

 

コロナ時期に配慮し
「インターネット配信」も行ったこの演劇。

 

通常は東京でしか観れないので
なかなか行きづらかったんですが、
今回札幌の自宅から観ることが出来ました。

 

お芝居の内容も
たいへん素晴らしかったのですが、

なによりも
「高校時代からの努力が
 こういう形で実っているのがすごいな〜」
と実感をした機会となりました。

 

「もしもお金も時間も能力も無限にあるとしたら…」
を文字通り「実現」なさっていたことに
ジーンとも来ました。

 

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

初心を貫徹している姿は
人を感動させる!
周りからも応援してもらえる! 

 

初心貫徹。それが人の心を打つ!

 

やはり
昔からの「思い」や「初心」を
貫徹している人って
見ていて応援したくなりますね。

 

そういう縁で
以前も平井くんに演劇ワークショップイベントの
講師をお願いしたわけですし、

今回もネット配信で
演劇を拝見したわけですし。

 

 

進学・転職などで
キャリアアップを目指す際も
「初心」を忘れず継続している人に
応援がもらえるものだと思います。

 

いまコロナ禍で
演劇業界は大きなダメージがある時期だからこそ、
「初心」を「貫徹」している
彼の姿に私もたいへん学ぶことが多くありました。

 

 

今後も応援していければ、
と思っています!

 

 

ともあれ、
誰かを「応援」するのも
楽しいものですよね。

 

私も「学ぶ楽しさを伝えたい」という
大学院時代からの「初心」を
「貫徹」できるように取り組みたいと思います!

 

 

ではまた!

 


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